ベネッセホールディングスは12月1日、「2022年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」の結果を発表した。調査は11月11日~24日、小学3~6年生の「進研ゼミ小学講座」会員1万3,816名(女子9,238名、男子3,691名ほか)を対象にインターネットで行われた。
小学生の憧れの人ランキング、2020年の調査開始以来、アニメの登場人物やアイドルが上位となっていたが、今年は「友達」「お母さん」「好きな人」と身近な人が上位にランクイン。憧れの理由としては、「友達」は勉強やスポーツが得意なところ、「お母さん」は優しさや毎日がんばっている様子に憧れる子が多いよう。
以下、3位「アーニャ(SPY×FAMILY)」、4位「すとぷり」、5位「なにわ男子」、6位「ルフィ(ONEPIECE)」、7位「ヨル(SPY×FAMILY)」、8位「BTS」、9位「好きな人」、10位「ドラえもん」と続いた。
また、「〇〇しか勝たん!キミにとって○○は何?」と質問したところ、1位「スプラトゥ―ン」、2位「すとぷり」、3位「なにわ男子」、4位「SPY×FAMILY」、5位「ポケットモンスター」となった。
次に、今年もっとも印象的だったニュースを聞いたところ、1位「安倍元総理銃撃」、2位「ウクライナとロシアの戦争」、3位「king & Princeのメンバー脱退」が上位に。また、「円安についてお母さんがぶつぶつ言ってました」(7位)など、家族との会話からニュースを知る様子もうかがえた。
一方、自分自身が「今年もっともわくわくしたこと」では、1位「修学旅行」、2位「運動会」、3位「誕生日」が上位に。学校行事以外でも、誕生日や旅行などの家族や友達と過ごすイベントも挙げられており、コロナ禍を経て身近な人との交流や外出の機会が復活してきているよう。
続いて、「今年一番流行った言葉は?」と質問したところ、ひろゆきさんの真似をしながら言う「それってあなたの感想ですよね?」が1位に。「友達が言い訳をしてきた時」「好きな動画チャンネルでアンチコメントを見た時」「先生や友達に『テストの点数が悪いな』と言われた時」などに使うよう。
2位には、共感を示す相槌「それな」がランクイン。また、中高生や大学生に平成レトロが流行る中、小学生でも「ギャルピース」が流行し3位に。また、SNSから生まれたと言われる「草」(5位)や「ぴえん」(7位)の流行も続いており、「草越えて森越えてユニコーン」「ぴえん越えてぱおん」といった形でより強く感情を表現する言い回しも。
そのほかTOP10には、4位「パワー!」、6位「知らんけど」、8位「キュンです」、9位「〇〇しか勝たん」、10位「美味しいヤミー感謝感謝」がランクインした。
「なりたい職業ランキング」を教えてもらったところ、調査を開始した2020年から3年連続で「ユーチューバー」が1位に。
以下、2位「漫画家・イラストレーター・アニメーター」、3位「芸能人」、4位「ゲームクリエイター・プログラマー」、5位「パティシエ・パティシエール」、6位「学校の先生」、7位「保育士・幼稚園の先生」、8位「作家・小説家・ライター」、9位「医師」、10位「動物園や水族館の飼育員」と続き、上位にはエンタメ関連の仕事が多数ランクイン。自宅で過ごす時間が長い中で、エンタメは子どもにとって身近で、将来挑戦してみたい仕事として意識されているよう。
男女別にみると、男子のランキングで「野球選手」(男子の3位)が「サッカー選手」(同4位)の人気を、僅差ながらも3年間で初めて上回り、メジャーリーグの大谷翔平選手や、日本で史上最年少の三冠王に輝いた村上宗隆選手の活躍の影響が伺えた。