ライボは11月28日、「2022年 定年退職に関する調査」の結果を発表した。調査は11月9日~14日、20人以上規模の会社に所属している20~50代の社会人565名を対象にインターネットで行われた。

  • 退職金について

    退職金について

調査によると、現在の職場で「退職金がある」という人は52.6%。退職金の額は、平均で1,005.3万円、中央値は600万円という結果に。

そこで、定年退職後の不安について聞いたところ、75.6%が「とても不安」「不安」「どちらかというと不安」と回答。どのような不安を持っているかについて聞くと、「自分の年金で生活ができるか」(70.7%)が最も多く、次いで「年金が受け取れるか」(58.5%)、「年金以外の資産」が46.8%と続いた。

  • 定年退職後の為の資産形成

    定年退職後の為の資産形成

次に、定年退職後の為に年金以外で資産形成をしているかと尋ねたところ、54.7%が「している」と回答。資産形成の種類は、「投資」(64.4%)、「資産運用」(61.2%)、「毎月の貯金」(47.6%)が上位に。

年金以外の資産形成を「している」の割合を年収区分別でみてみると、「200〜400万円未満」では34.8%と低く、「400〜600万円未満」が63.0%、「600〜800万円未満」が76.2%、「800〜1,000万円未満」が77.3%、「1,000万円以上」が78.3%と、年収が多いほど高い傾向に。年代別では、30代(68.8%)が最も高く、20代(42.3%)で最も低い結果となった。

  • 定年退職後の資産目標額と現実

    定年退職後の資産目標額と現実

次に、定年退職後に目標としている資産額を教えてもらったところ、「3,000万円以上」(43.4%)が最多。記述回答による具体的金額を集計すると、その平均額は3956.4万円で、中央値は2,500万円という結果に。

これに対して現実的に形成できる資産額を聞くと、同じく「3,000万円以上」(32.0%)が最も多く、平均額は3,167.3万円、中央値は2,000万円。平均額で見て789.1万円、中央値で見て500万円と、理想と現実に大きな差が生じていることがわかった。

最後に、何歳まで働いていたいかを聞くと、全体での最多回答は60歳で、平均は61.5歳、中央値は60歳。男女別の平均は、男性が62.4歳、女性は59.9歳となった。