「ベジタブル多めのヘルシーなバーガー」が食べたいと同僚のアメリカ人に伝えた米国在住の日本人、 山口慶明さん。同僚が彼を連れて行ったお店の「ヘルシーなバーガー」とは?
アメリカ人の同僚とランチにハンバーガー食べに行くことになり「どういうバーガーが好みだ? 」と聞かれたので「ベジタブル多めのヘルシーなバーガーがいいな」と答えたら「それなら最高の店がある! 」と連れて行かれた先で出てきたベジタブルたっぷりのハンバーガーがこちら。マジでええ加減にせえよ…
山口氏の前に現れた大型バーガーは、ごっついビーフが隠れるほどのフライドポテトにチーズ、フライドエッグなどがこれでもかと挟みこまれたヘビーなバーガーでした。たしかにポテトは野菜だけどこれがヘルシーとは?!
「ヘルシー」という言葉は英語であることからも想像いただけるように、これは海外から持ち込まれたコンセプト。1979年にカナダの厚生大臣ラロンド報告の基本概念に基づいて、米国厚生省のマクギニス技官がHealthy Peopleという新たな国民的健康政策を打ち出したのが、一般的に知れ渡ることになるきっかけと言われています。
いわば「ヘルシー」の生まれは北米なのですが、結果は写真のバーガーのようになっているということでしょうか。確かに魅力的なルックスかもしれませんが、日本人としては断じてヘルシーと呼べないヘビーバーガーには山口氏ならずとも、ツッコミを入れたくなったようです。
「油しかない」「ポテトはベジタブル…かもしれないけれども…ヘルシーはどこいったのですか…!?!? 」「日本人のヘルシーはアメリカ人にとっては病院食だ」「アメリカではピクルスが一枚でも入ってたら野菜に分類され、ピザもピザソースのトマトで野菜に分類される」「やばいな、どこからツッコンでいいかわからねえ…」「まぁ確かに… 主に使われてるのは麦と芋ですな…ですけど…」「hell seeってことですかね」などなど。投稿者である山口慶明さんにお話を伺いました。
■投稿者さんに聞く
……このバーガーに出会ったのはいつ、場所はどこでしょうか。
先週(11/14の週)アメリカ人の同僚と出張で訪れていたミシガン州で食べました。一応、店名をお伝えすると「Frita Batidos」というお店で、地元では人気店のようです。
……このバーガーを見た時の感想は?
ツイートのとおり「ええ加減にせえよ…」です(笑)
……アメリカ人と日本人のヘルシーに関する考え方の違いは?
日本人とは「ヘルシー」の概念が根本的に違うと感じます。本気で「とりあえずジャパニーズフードはヘルシー」と思っているアメリカ人も多くいます。彼らにとってはラーメンもカツ丼もヘルシーフードです…。
……その他にも食文化などに関して日米で違いを感じることはありますか。
平均するとアメリカの食文化レベルは日本よりかなり低い気がします。ファストフード店でも小売店でも日本のように毎週のように新商品が発売されることはなく、年中同じものを食べていますし、日本より圧倒的に国土は広いのに日本のような地方ごとの食の多様性がありません。アメリカ国内を3000キロ移動しても同じようなものを食べてたりします。
……なんで、米国ではこのような状況になっているのでしょうか。
これは食文化が歴史と紐付いているためかもしれません。アメリカは建国から300年も経っていない歴史が浅い国なので、食文化が発達していないという面が少なからずあるのではないかと思っています。
▼アメリカ人の同僚とランチにハンバーガー食べに行くことになり「どういうバーガーが好みだ? 」と聞かれたので「ベジタブル多めのヘルシーなバーガーがいいな」と答えたら「それなら最高の店がある! 」と連れて行かれた先で出てきたベジタブルたっぷりのハンバーガーがこちら。マジでええ加減にせえよ…
アメリカ人の同僚とランチにハンバーガー食べに行くことになり「どういうバーガーが好みだ?」と聞かれたので「ベジタブル多めのヘルシーなバーガーがいいな」と答えたら「それなら最高の店がある!」と連れて行かれた先で出てきたベジタブルたっぷりのハンバーガーがこちら。マジでええ加減にせえよ… pic.twitter.com/OKYtIBAxTK
— 山口慶明🇺🇸で何とか生きてる (@girlmeetsNG) November 18, 2022