東京国立博物館は、2023年1月2日(月・休)〜3月19日(日)、特別企画「大安寺の仏像」を開催する。同企画では、奈良市・大安寺に伝わる仏像のほか、大安寺出土の瓦などをあわせて展示し、日本仏教の源流ともいうべき大安寺の歴史を紹介する。
大安寺は、国家によって造営された日本最初の国立寺院。中国、インド、ベトナムなどから来日した著名な僧侶たちが住んで教えを伝えるなど、多くの優秀な僧侶たちを育てた仏教研究の中心拠点として栄え、日本仏教の興隆に重要な役割を果たしたという。
今回の特別企画は、そんな大安寺に伝わる仏像を東京でまとめてみられる貴重な機会になるとのこと。展示では、いずれも一木造で、現存作例が少ない奈良時代につくられた木彫の仏像群を楽しむことができる。
主な展示作品は、いずれも重要文化財に指定されている『楊柳観音菩薩立像』や『多聞天立像(四天王立像のうち)』、『不空羂索観音菩薩立像』など。
同企画は東京国立博物館・本館11室にて開催され、開館時間は9時30分~17時(会期中は月曜日、1月10日(火)、2月7日(火)が休館)。観覧料は、一般1,000円、 大学生500円(総合文化展料金)となっている。
※画像提供:奈良国立博物館 撮影・西川 夏永