SCRAPが贈る、新作のリアル脱出ゲームは、『テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編』とのコラボレーション。新宿の東京ミステリーサーカスにて、2023年1月24日までの期間限定で『無限列車さまよう悪夢からの脱出』を開催する。

リアル脱出ゲームは、謎解きを通して物語の登場人物になったかのような体験ができる、人気イベントだ。

本公演は、映画でも大ヒットを記録した無限列車編が舞台。参加者は鬼殺隊の隊士となり、竈門炭治郎・炎柱の煉獄杏寿郎・我妻善逸や嘴平伊之助らと協力し、無限列車からの脱出を目指す。映画さながらのセットの中、一足お先に体験してきたので、その様子をレポートする。

リアル脱出ゲーム×鬼滅の刃『無限列車さまよう悪夢からの脱出』

『無限列車さまよう悪夢からの脱出』は、1チーム最大6人でチームを組み、協力してさまざまな謎解きをしながら物語を進めていく。6人も集められない……と、思っても大丈夫。運営側でグループを作ってくれるので、ひとりで行っても充分に楽しめるのが魅力だ。

筆者も「はじめましての仲間」とともに、時間を忘れるほどのめり込んだ。

会場は、新宿・歌舞伎町にある東京ミステリーサーカスのヒミツキチラボ大ホール。受付時に切符と日輪刀を渡され、入り口で車掌が切符を切ってくれる演出があった。

すでに、物語ははじまった模様……鬼殺隊の一員になったような気分になり、身が引き締まった。

  • 鬼を狩るために欠かせない武器「日輪刀」、これを使って鬼を退治する場面もある

キャストが登場し、公演がスタート

鬼殺隊の一員として、無限列車に乗り込んだ参加者一同。車掌に切符を切られたことで、鬼の術にかかり、眠ってしまったようだ。

炭治郎・炎柱の煉獄さんの姿がスクリーンに映し出され、自分たちが置かれた状況を説明してくれる。映画と同様に物語が展開していき、おなじみのキャラクターがフルボイスで会話をしてくれるので、臨場感がある。

下弦の壱・魘夢が現れ、無限列車が支配された。乗客が攻撃を受ける前に、鬼の頸を斬る必要があるという……。参加者の任務は、煉獄さんや炭治郎と協力し、「乗客を1人も死なせずに守り抜くこと」。

日輪刀を使った水の呼吸と火の呼吸もマスターし、鬼退治に備える。

オープニングが終わると、いよいよ謎解きの時間だ。制限時間は60分。テーブルの上に用意された謎解き用のキットを使って、さまざまな問題に挑んでいく。

謎解きは全5幕あり、チーム戦なので情報共有と役割分担が大切だ。謎解きの問題も物語調になっていて、セリフがところどころ出てくる。役柄を決め、セリフを読み進めることで、作品の世界により没頭できるようになっている。

問題を解いていると、他のチームが移動しているのが目に入った。会場内には機関室や各車両など、無限列車を再現した部屋も用意されており、移動先でキャストに解答を報告したり、ミッションに取り組んだりする必要がある。

他チームを横目に、早速1問目で躓いてしまった筆者チーム。焦っているとキャストがヒントを教えてくれた。また、各テーブルには、あらかじめヒントブックが置いてあるので、困ったときはそれを読みながら、謎解きを進めることができる。

その後は調子も出てきて、初対面のメンバーながら、和気あいあいと謎を解いていったのだが……最後の問題を解いている途中でタイムアップ。

問題を1幕から読み直してヒントが隠れていないか探したり、会場各所を再度見回したりと試行錯誤したが、正解とは異なるエンディングを迎えてしまった。

今回は22班中、7班が脱出成功。失敗してしまっても、最後にキャストからの振り返りと解説があるので、スッキリした気持ちで会場を後にできる。「これが伏線だったのか」「悔しい、もう少しでしたね」と、チーム内で感想を言い合い、大満足の中、公演は終了した。

会場内では、オリジナルのグッズとフードも販売。入場時に配られた切符を入れるケースや無限列車風のパスケースなど、公演終了後も余韻を楽しめる他、煉獄さんの名シーンを再現できるフードもある。

『鬼滅の刃』やリアル脱出ゲームのファンはもちろんのこと、初めての方でも楽しめる内容になっている。実際に筆者も初めてのリアル脱出ゲームだったが、没入感がすごかったので、作品に入り込み夢中になって謎を解いていた。

本公演でしか味わえない演出や体験の数々。3ケ月間の限定開催なので、ぜひこの機会に挑戦してほしい。

●information
リアル脱出ゲーム×鬼滅の刃『無限列車さまよう悪夢からの脱出』
【プレイ形式】
所要時間:120分
参加人数:1チーム最大6人
【会場】東京ミステリーサーカスヒミツキチラボ大ホール
【期間】2022年10月27日~2023年1月24日