日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’22』(毎週日曜24:55~)では、「花月」のリングネームで活躍した元女子プロレスラー・石野由加莉さんが、悔いなく生きるため性別適合手術を決意し、男性「石野結(ゆう)」となって第二の人生を歩む姿を追った『ワタシからボクになる~元女子プロレスラーの覚悟 密着600日~』を23日に放送する。

  • 手術に臨む石野さん=日本テレビ提供

東京・小岩でトラック運転手として働く石野由加莉さん(当時28歳)。1年前までは、団体のトップまで上り詰めた元女子プロレスラーだった。

引退後はひっそりと暮らし、第二の人生を歩み始めた彼女だったが、小さい時から秘めていた思いを実行することにした。それは、男性として生きていくということ。カッコいい男の子を見ると、悔しかった少女の頃…カッコよくなるために、女子プロレスラーに、「悪役」になって暴れ回った。

「もっとカッコよくなりたい」「モテたい」…その思いで、女性から男性になるため、性別適合手術を決意。カメラは、手術台に向かう彼女を見送り、男性「石野結」となった“彼”の姿を追った。

彼は、ついに男性社会に飛び込み、人生を歩み始める。男になって初めての体験の数々――初めてのスーツ、初めての男性更衣室、初めてのストリップ、初めての男呑み、初めての就職面接……女性時代に憧れていた男の世界は、実際に男になってみてどうだったのか。そして、彼はこれからどう「カッコよく」生きていくのか。

自然体の生き方を認めてくれた家族、カミングアウトを受け入れてくれた仕事仲間。そして、自分らしく後悔のない人生を歩むことを結に決断させたのは、女子プロレス時代、タッグを組んだパートナー、若くして自ら命を絶ったレスラー・木村花さんの死だった…。

カッコいい男になりたかった女性時代と、カッコよさを求め、ついには男になって生きる。ただひたすら前向きに突っ走ってきた、元悪役女子プロレスラーの生き方の記録を、ヒコロヒーのナレーションで追っていく。