ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」を提供するサイエンスアーツ(東京都新宿区)は、京王電鉄における駅係員・乗務員の情報連携に「Buddycom」を導入したと発表した。

  • 京王電鉄における「Buddycom」使用イメージ

「Buddycom」は無線機やインカムの上位互換となるIP無線アプリ。スマートフォンなどで使うことができ、専用スピーカーマイクを使って話すと、話した内容が文字化されて残る。映像のライブ配信もできる。

京王電鉄では従来、おもに携帯電話や固定電話、乗務員室に固定された列車無線を職場間のコミュニケーションツールとして使っていたが、今年1月から「Buddycom」をテスト運用していた。事件・事故・災害等の発生時における初期対応や情報連携を行うため、8月から全駅・全車掌に本導入したという。

  • 「Buddycom」は航空、鉄道、建設、福祉施設、流通など、さまざまな業種で使われている

導入後、乗務員は乗務員室に戻らずその場で連絡できるようになり、迅速なコミュニケーションが可能に。映像で現場を確認できるため、遠隔でも詳細な情報連携が実現したほか、音声が自動で文字化して残るため、会話の確認にも役立っているとのこと。

その結果、車内でトラブル等が発生した場合でも、現場にいる乗務員がすばやく状況を報告でき、運輸指令所・駅係員・他の乗務員・本社員らがそれぞれ迅速に対応を開始できるようになった。