牛丼チェーン店でおなじみの吉野家は10月1日より、玉ねぎに着目した新たな「牛カレー」を発売した。
生玉ねぎ換算でルー全体の3分の1の量を使用した、吉野家のカレー史上、過去最多となる玉ねぎを使用した商品なのだとか。どんな仕上がりになっているのか早速、食レポしていこう。
新・牛カレーで玉ねぎをたっぷりいただく
今回のリニューアルはすべてのカレーメニューに適応されており「牛カレー」(569円)のほかにも「肉だく牛カレー」(679円)や「牛カルビカレー」(679円)、「チーズカレー」(555円)など、さまざまな商品がラインナップ。
ルーには生玉ねぎや玉ねぎソテー、ペーストなど、多彩なアプローチを受けた玉ねぎが溶け込んでいるとのこと。玉ねぎのコクや旨み、甘みを余すことなく味わえる仕上がりになっているはずだ。
来店客は3名程度、お持ち帰りには2名ほどがいたのだが、商品は5分もたたずに提供された。早速、『早い・安い・うまい』の第1ステップまでを体感した。
「牛カレー」(569円)には、牛丼でおなじみのごはんと牛肉、玉ねぎの上からカレールーがかけられている。筆者がいただいた「牛カレー」は、すべての牛肉にルーがかけられてはいないため、牛丼スタイルも楽しめる点も良い。そしてルーの下にも牛肉が隠れているため、「肉だく牛カレー」(679円)でなくともお肉をたっぷり楽しめそうな印象を受ける。
そしていざ実食。一口目にはスパイシーな味わいが広がり、すぐに玉ねぎの甘みが口いっぱいに広がった。野菜の甘みがたっぷり溶け込んだルーはまろやかな口当たりが心地よく、寒い日の身体をしっかりと温めてくれる。
以前まで同店で販売されていた「牛黒カレー」(※現在は販売終了)と比較すると、赤ワインのような深みが玉ねぎの甘みでマイルドになったような仕上がりに。
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こっくりとした甘みが印象的な"欧風カレー"のような仕上がりで、辛口カレーが苦手という人でも食べやすい、万人受けしそうなおいしさを楽しめる。ルーは重厚感のある、とろみの強いテクスチャーが印象的だ。
そして「牛カレー」には牛丼で食べ慣れた、あの薄切り大判の牛肉が乗せられている。これによって脂の甘みがプラスされ、より味わい深くなる。酒みりん醤油で味付けされた牛丼の味が加わり、さらにまろやかな風味を楽しむことができた。
『牛丼屋さんのカレー』の強みを生かした商品は食べ応えも抜群で、仕事終わりに満腹を求めるサラリーマンにぜひおすすめしたい一品。ただ一方で、牛肉がかなり大きくカットされ、スプーンに乗り切らないため若干食べづらさを感じてしまった。ここは一口サイズでスプーンにも乗りやすい『カレー用カット肉』を採用してほしいところ。
そして、筆者の個人的なおすすめは中盤戦での『紅しょうがトッピング』。カレーのトッピングで親しまれる"福神漬け"や"らっきょう"のように、すっきりとした味変ができる。
欧風カレーのようなこっくり深めの本格カレーに、玉ねぎの甘みがプラスされた今回の新作カレー。おうちのカレーと洋食屋さんのハイブリッド的な味わいは、かなり刺さる人も多いはずだ。
さらに吉野家では同日より、昨秋販売し大好評だったという「牛ハヤシライス」(569円)も発売している。こちらはトマト系の特製ハヤシソースを使用した、牛肉のおいしさを引き立てる仕上がりになっているのだとか。
どちらも、店舗でもお持ち帰りでも味わえるため、興味のある人はぜひチェックしてみては?
吉野家 三軒茶屋店
【住所】〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2丁目16−8
【営業時間】4:00 ~ 2:00
※日曜または祝日の翌日が平日の場合は翌日 1:00~5:00を休業