生命保険文化センターは10月6日、「2022年度 生活保障に関する調査(速報版)」の結果を発表した。調査期間は2022年4月6日~6月10日、調査対象は18~79歳の個人、有効回答は4,844人。

夫婦2人の老後の最低日常生活費、月額23.2万円

  • 夫婦の老後生活費の必要額(月額)(出典:生命保険文化センターWebサイト)

自身や家族の将来をどうしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった具体的な生活設計を立てているか尋ねたところ、「生活設計なし」が半数以上の51.5%を占め、「生活設計あり」は39.9%にとどまった。

自助努力による準備に公的保障や企業保障を加えた生活保障準備に対する充足感について聞くと、「充足感なし」と答えた割合は、老後保障(65.5%)と介護保障(70.0%)で高かった一方、医療保障(45.8%)と死亡保障(52.5%)は5割前後となった。

老後を夫婦2人で暮らしていく上で、必要と考えられる最低日常生活費(平均)は月額23.2万円。また、老後の最低日常生活費の老後のゆとりのための上乗せ額(月額14.8万円)を加えた「ゆとりある老後生活費」は月額37.9万となった。

老後の生活資金について、どのような手段でまかなっていこうと考えているか質問すると、「公的年金」が最も多く87.0%。以下、「預貯金」が71.8%、「企業年金・退職金」が37.0%と続いた。

私的に準備した老後資金を使い始めようと考えている年齢は平均66.8歳。前年(65.9歳)比では0.9歳、2013年(64.6歳)比では2.2歳上昇した。