日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン!』(5日スタート、毎週水曜22:00~)で、奈緒演じる主人公のモデルとなった坪内知佳さんがこのほど、ドラマの撮影現場を訪問した。
このドラマは、ファーストペンギン(=最初に荒海へ飛び込む勇気ある一羽目)のように、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザー・岩崎和佳(奈緒)と、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの“奇跡の実話”がモデル。
モデルとなった坪内さんは、大学中退後、山口県萩市に移り住み、翻訳の仕事や旅館の仲居業を務めながら何とか生計を立てていたが、ある日、1人の漁師との出会いを機に、全く知見のなかった“漁業の世界”に飛び込むことに。「アジとサバの違いも分からない」素人が飛び込んだ“漁業”の世界だったが、素人ゆえの大胆な発想で「既成概念」を打ち崩していった人物だ。
坪内さんが訪れたのは、劇中で片岡(堤真一)ら漁師たちが拠点としている「さんし船団丸」の事務所セット。奇しくもこの日は、主演の奈緒をはじめ、堤、梅沢富美男、吹越満、梶原善らが勢ぞろいする、第1話のクライマックスシーンの撮影日。坪内さんはキャスト陣の前で、「皆さんとお会いできて感動しています! 皆さんが演じてくださるおかげで、素晴らしい作品になると思っております。これからの撮影も頑張ってください。放送を楽しみにしています」と激励した。
撮影の合間には、山口県萩市で対面して以来の再会となった、奈緒と2人で和やかに談笑。奈緒演じる和佳(のどか)が、漁師たちの前で感情を爆発させるシーンを見届けた坪内さんは「『そうそう、あの時私もそういう気持ちだった…』と、当時の記憶がよみがえりました」と、事業立ち上げ当初の苦労を思い返し、感慨深げな様子。一方の奈緒は「今日(坪内さんに)会えるのが楽しみで…。そのことを支えにしてきたので、このシーンを見守ってもらえてすごくうれしいです」と満面の笑顔を見せた。
さらに坪内さんは、モデルとなった漁船団「萩大島船団丸」の事務所を模して制作された「さんし船団丸」の事務所セット内を見学。「実際の事務所が忠実に再現されていますね!」と感嘆しつつ、スタジオを後にした。