実際に日本語吹き替え声優業に挑戦して「英語を日本語にしてリップを合わせていく作業が、めちゃくちゃ難しかったです」と感想を述べた村田。ディズニー作品ならではの明るいテンションにも苦戦したようで、「作品全体がすごくハッピー。僕が演じた正直ジョンは悪い役なのですが、それでも明るい雰囲気なので、そこに気持ちを持っていくのは苦戦しました」と収録を振り返っていた。

それでも「いままでどちらかというと僕はお芝居などでも、犯罪者とか女の人に暴力をふるうような悪い奴を演じることが多かったのですが、詐欺師ではありますが、夢を与える作品という意味ではこれまでとは真逆なので、すごくうれしかった」と満面の笑みを浮かべる。

村田は今年1月に一般女性と結婚したことを発表したが「妻もすごく喜んでくれて『嘘やろ、大きい仕事が来たね』って言ってくれました」と家族も喜んでくれていることを明かすと、作品がずっと残っていくことにも「もし子供に恵まれたとき、誇れますよね」とうれしそうだった。

また、「なんか芸人の世界って、結婚したり子供が生まれたりすると、レギュラーが増えたり大きな仕事が舞い込んできたりするってよく聞いていたんです」とジンクスについて触れると「わかりやすく来ましたね。結婚でこれだけすごいことが巡ってきたなら、もし子供ができたときは(主演を務める)トム・ハンクスぐらいの役どころが来るかも」と夢のある話をしていた。

完成した作品を観た村田は「世の中には悪い人もいるし、何かを叶えるためにはいろいろな試練もある。決して甘いことばかりではないけれど、そんな障害も人が成長していく上では必要なことだと思うんです」と語ると「この作品の正直ジョンは、そんな障害物のような存在。でもピノキオにとっては大きく成長していくためには必要な存在だったと思います」と自身の役柄をアピールする。

順風満帆にいかないのが人生。しかし逆に言えば決して悪いことばかりは続かないものということを教えてくれたという本作。村田も「騙されたお金は結局取り返すことができたんです」と語っていた。

■村田秀亮
1979年12月3日生まれ、宮崎県出身。高校時代の同級生・久保田かずのぶと2002年にお笑いコンビ・とろサーモンを結成。2006年『ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞、2008年『NHK上方漫才コンテスト』最優秀賞など数々の賞を受賞し、2017年に『M-1グランプリ』優勝。Netflix『火花』での演技が評価され、俳優としてドラマや映画などにも出演し、数々の番組でナレーションも務めている。

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