フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、若年性認知症で施設に入った父と、父を介護してきた息子と家族の新たな生活を追った『ボクと父ちゃんの記憶2022前編 ~母の涙と父のいない家~』を18日に放送する。
この家から父がいなくなり3カ月が過ぎた。父の介護生活から変わり、時間に余裕ができた一方で、父の不在を実感し、母は涙していた…
緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の大介さん(17)は、父の介護を続ける「ヤングケアラー」だった。父・佳秀さん(65)は50歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年。病が進行し、家の中を歩き回り、家族との会話もままならず、トイレに1人でいくこともできなくなった。
そんな父を介護施設に入所させることを決断した母。離れて暮らせば、父の記憶から家族の存在は消えてしまう……それは実質的に、父との「別れ」を意味していた。
父との別れから8カ月。施設にいる父とは月に1度のオンライン面会が許されるだけで、家族は一度も直接会うことができていない。父がいなくなったことを実感する日々の中で、高校の卒業式を控える大介さんは、ささいなことから、母と激しく衝突する。
2022年春。大介さんは、造園会社に就職し、社会人としての一歩を踏み出した。幼い頃から父に自然や環境のことを教えてもらった大介さん。その先には、「いつか独立して農家になる」という夢がある。それは「家族の未来」を思い描いた夢でもあった。
父との涙の別れ、それぞれの新たな生活。時間に余裕ができた一方で、父の不在を実感し、母は涙も。そして、大介さんが手にした初任給で買ったものは…。大好きな父がいなくなった家族の1年を、女優・富田望生のナレーションで追っていく。
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