コンビニのカップラーメン売り場が賑わっている。もはや見ているだけでワクワクしてしまうが……んっ? なぜって? そりゃあ「カップヌードル スーパー合体」シリーズ2の販売が始まったからですよ!

ということで、今回は「カップヌードルスーパー合体」のシリーズ2全4種類を一気に食べ比べてその味を徹底比較&検証! 本当においしく仕上がっているのか、一番おいしいのはどの種類なのか、さっそくレポートしよう。

「カップヌードルスーパー合体」シリーズ2を食べ比べ!

「カップヌードル スーパー合体」とは昨年、日清食品がカップヌードルの発売50周年を記念して発売した新シリーズのこと。2種の人気フレーバーをその名のとおり「合体」させた商品である。

シリーズ1は「カップヌードル&しお」「カレー&シーフード」「味噌&旨辛豚骨」「チリトマト&欧風チーズカレー」の組み合わせでいずれも好評だったが、今年9月12日に発売されたばかりのシリーズ2のラインナップはというと……

「欧風チーズカレー&味噌」「カップヌードル&シーフードヌードル」「チリトマト&トムヤムクン」「辛麺&にんにく豚骨」の4種類。ふ〜む、どれも面白そうな組み合わせである。それではさっそく、実際に食べてみよう!

1. ツートップのフュージョン「カップヌードル&シーフードヌードル」

まずは、やはり「カップヌードル&シーフードヌードル」からだろう。

なんなんだ、この主人公感は! カップヌードルとシーフードヌードルの組み合わせなど、まるで悟空とベジータ、ナルトとサスケのタッグである。これ、どんな味になるんだ……?

お湯を入れて待つこと3分。

完成! うーん、なんとも不思議な光景である。カップヌードルでお馴染みのエビや謎肉が、シーフードヌードルでお馴染みのカニカマと同じ土俵に立っているのだ。具の量も結構ぎっしり。

スープの色は、ちょうどカップヌードルより薄く、シーフードヌードルより濃いといった感じ。妙にリアルである。それではそろそろいただこう。

なるほど! 美味い! 何の味かと言われると、まさに「カップヌードルとシーフードヌードルの味」といった感じ。ファーストインパクトは魚介の旨みや香りが際立っている印象もあったが、次第に超王道のカップヌードルの醤油味が「オラも居っぞ! 」とその輪郭をハッキリと表すのだ。

ちなみに、2種の味の配合量は完全な半々ではなく、商品ごとにもっとも美味しいラインに調整しているらしい。しかし、こと「カップヌードル&シーフードヌードル」に関しては、「50:50」に近いのではないだろうか。もしかしたら、味の強いシーフードが主張しすぎないよう、シーフードの分量を抑えめにしている可能性もあるが、結果としては味のバランスはうまく拮抗しているように思う。

また、謎肉と麺を一緒に食べるとカップヌードルを、カニカマと麺を一緒に食べるとシーフードヌードルをそれぞれ食べている感覚にもなるから不思議だ……。どちらのフレーバーも、それだけ脳内にインプットされているということなのだろう。さすが国民食である。

2. 互いの個性をうまく融合した「欧風チーズカレー&味噌」

続いては「欧風チーズカレー&味噌」を実食。ノーマルタイプのカップヌードル カレー味ではなく、欧風チーズカレーをセレクトしているあたり、何か秘められた意図を感じるが、果たして……。

具材は謎肉、キャベツ、コーンなど、かなりシンプル。香りはやはりカレーの要素が強いが、スープの色はカレーとしてはちょっと透き通っている印象だ。お味のほうは……

おいしい!! それぞれの個性がしっかりと混じり合っているというか、お互いになかったものを補い合っているような一体感がある。

味噌に欧風チーズカレーが濃厚さをプラスし、欧風チーズカレーに味噌が旨みをもたらしているようなイメージとでも言おうか。凸凹のピースがうまいことガチッ!! とハマり、新たな魅力を携えて新フレーバーとして生まれ変わったかのようだ。

そしてやはり、普通のカレーではなく、欧風チーズカレーっていうのがミソ(味噌だけに)。カレーと味噌のつなぎ役をチーズが担っているというか、カレーと味噌だけを合わせても何も起きないかもしれないが、味噌と同じ発酵食品であるチーズが両者を濃密に、円滑に結びつけているような……気がする。いずれにしても、これは美味い!

3. トリッキーさが癖になる「チリトマト&トムヤムクン」

お次は「チリトマト&トムヤムクン」。チリトマトとトムヤムクンという酸味の強いキャラ同士を混ぜ合わせた異色作だが、果たして……

香りはやはりトムヤムクンが優勢か。味はというと……

おお〜、酸っぱい! 容赦のない酸味が襲って……あっ、かっ、辛っっっ! 酸味と辛味がすっごいぞ。チリトマトもトムヤムクンも感じるには感じるが、これはまったく新しい食べ物になっている気がする。もともとどちらも酸味のある商品なので、味の衝突や違和感などはない。

やはり際立っているのは酸味で、トマトの爽やかな酸味とレモングラス的な香辛料の刺すような酸味が混じり合い、なかなかトリッキーな個性を演出している。Wの酸味とトムヤムクン由来の辛味がいい具合に食欲を掻き立てる。もしかすると好き嫌いは分かれそうだが、酸っぱいものが好きな人はぜひトライしてほしい。ハマる可能性は大いにある。

4. “中の人”もイチオシな「辛麺&にんにく豚骨」

ラストは「辛麺&にんにく豚骨」で、なんと「社内人気No.1」を獲得した実力派。これは期待できそうだ。

スープは唐辛子の赤みが目立つが、香りは豚骨とにんにくのWパンチでインパクト強め。これは絶対に美味いハズ。では、いただきます!

やっぱりおいしい! 辛味もしっかりと効いているが、よほど辛いものが苦手な人以外はちゃんと美味しく食べられる絶妙なラインをキープ。そして強烈なにんにくの風味! 人に会う予定がある場合は食べるのを躊躇うくらい、ガツンとにんにくの臭みが効いている。

そして豚骨のコク。濃厚というよりは透き通った旨みを感じるが、これが唐辛子の辛味やにんにくのパンチ力とすごくよく合う。「辛麺&にんにく豚骨」は出会うべくして出会った2組といった感じで、これはこのまま商品化を継続してもらいたいくらい、素晴らしい一体感が感じられた。社内人気No.1はダテじゃない!

どれも味わったことがないフレーバーですごく美味しかったのだが、強いて一番のお気に入りを挙げるとすれば、個人的には「欧風チーズカレー&味噌」だったかもしれない。とは言え、どれもレベルが高いので簡単に甲乙はつけがたい。「辛麺&にんにく豚骨」も美味かったなぁ……。

これだけ個性豊かなラインナップが揃っているんだから、きっと誰しもが好みの商品に出会えるはず。さっそく気になったフレーバーからぜひ手にとって、お気に入りの一杯を見つけてほしい。