俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』(毎週木曜20:00~)がこのたびクランクアップを迎えた。15日に放送される最終話をもって、木曜ミステリー枠も幕を閉じる。

  • 左から戸塚純貴、永井大、戸田恵子、上川隆也、栗山千明、甲本雅裕、宮崎香蓮=テレビ朝日提供

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。糸村をはじめ、神崎莉緒(栗山千明)、雨宮宏(永井大)、沖田悟(戸塚純貴)、滝沢綾子(宮崎香蓮)、村木繁(甲本雅裕)、佐倉路花(戸田恵子)らおなじみのメンバーが特別捜査対策室に勢ぞろいする最終話のラストシーンが第7シーズン最後の撮影となった。レギュラー全員でやり遂げたこともあり達成感もひとしおの様子で、皆一様に喜びと寂しさがないまぜになったような表情を浮かべる。座長として現場をけん引してきた上川は「京都で描かれる『遺留捜査』の世界に、いつしか愛着を重ねていく自分に気がつきました。本当にありがとうございました」と感謝を伝え、深々と一礼した。

また、オールアップの瞬間の各キャストのコメントを収めたスペシャルPR動画を現在公開中。今シーズンでは、これまでのシーズンで主題歌に使用した小田の楽曲「やさしい風が吹いたら」「小さな風景」「風を待って」をストーリーに合わせて使用する、という“トリプル主題歌”を採用している。これまで公開された主題歌とコラボしたスペシャルPR動画では「小さな風景」「風を待って」にのせて今シーズンの名場面やシリーズ11年の歴史を振り返ってきた。今回新たに公開された第3弾では「やさしい風が吹いたら」が使用されている。

オールアップセレモニーでは、上川が大興奮する“サプライズ”を用意。挨拶を終えた直後「上川さんに、とある方からプレゼントが届いています」というスタッフの声が。甲本がプレゼンターとなって差し出したのは『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる漫画家・キャラクターデザイナーの貞本義行氏直筆のイラスト色紙。貞本氏の大ファンである上川は、制作発表イベントの際にも糸村を描いた色紙をプレゼントされて感激していたが、今回はまた新たな糸村のイラストとともに「おつかれさまでした」の文字がしたためられたオールアップバージョンの色紙が。キャストたちからも「すごーい!」「えーーっ!」と歓声が上がった。上川は歓喜の表情で絶句し、「ありがとうございます! こちらも合わせて2枚並べて我が家に陳列させていただきたいと思います」と大興奮。サプライズの様子は番組公式Twitterでも公開される。

15日の放送で、ついに『遺留捜査』第7シーズンが完結、『木曜ミステリー』23年の歴史に幕が降ろされる。最終回は第9話に続き、5年前の通り魔事件の真相を調べ続けていた元警察官・岩瀬隆介(津田寛治)が何者かに襲われた事件から始まる。数日前に殺害された組織犯罪対策二課刑事・氷室翔太(崎山つばさ)と岩瀬に刃を向けたのは、闇組織を率いる“土竜(もぐら)”なのか。そして疑惑の病院長・物部泰弘(高橋英樹)は事件に絡んでいるのか。糸村は岩瀬が刺された現場で見つけた“折り鶴”を糸口に捜査を進めるが、その小さな鶴が告げる、あまりにも悲しく切ない事件の真相とは。