みなさんは普段、どんなコップを愛用していますか?
お気に入りのコップを使い続けるのも素敵ですが、コーヒーならマグカップ、紅茶ならティーカップ、冷たいお茶なら冷茶グラス……と、飲み物に合わせて使い分けると飲み物がより美味しく感じますよね。

現在ツイッターでは、1つで3通りのデザインに切り替わる、こんなユニークなコップが話題になっています。

賢すぎるコップを見つけてしまった。
　
かわいい。
(@kazuhiro_wachiより引用)

  • (@kazuhiro_wachiより引用)

ツイートの投稿主は松丸亮吾さんが代表を務める謎解きクリエイター集団RIDDLER(株)に所属する「わちこ / 渡辺一弘(@kazuhiro_wachi)」さん。

写真には、飲み物によってコップに書かれた文字が変化する、なんとも珍しいグラスのPOPが写っていました。渋谷PARCOで開催されているイベント「コーヒーようちえん」で見つけたそうです。

  • (@kazuhiro_wachiより引用)

「飲料によって文字が変化するグラスです」と説明書きにあるように、このグラスは牛乳を入れると「牛乳」という文字が、コーヒーを入れると「珈琲」という文字が、カフェオレを入れると「珈琲牛乳」という文字がそれぞれ現れる仕組みとなっています。

飲み物の色に合わせ、白と黒の文字をうまく使い分ける。たったこれだけの工夫で、こんなにも面白いコップが出来上がるとは、まさにアイデア勝ち。ちなみに、英語バージョンの「MILK」と「COFFEE」のバージョンもあるのだそうですよ。

この面白グラスは多くの人々の好奇心を刺激し、ツイートは1.3万件のリツイート、13.4万件のいいねを獲得(9月8日時点)。数々のコメントも寄せられました。

「考えた人天才すぎる。。」

「ビックリするほどかわいい」

「めっちゃお洒落...」

「これ最初見た時、私も感動しました」

ツイ主の渡辺さんはこれを購入し、実際にこのグラスで飲んでみたようです。

コーヒー飲めないけど、コーラを入れても、コーヒー認定してくれる。
(@kazuhiro_wachiより引用)

  • (@kazuhiro_wachiより引用)

ツイ主の渡辺さんに、このグラスについて改めて感想を聞いてみたところ……

「(最初に見たときは)珈琲の色と牛乳の色、普通逆では？ と思いました! ただ、注いだ時のことを考えて作られていることに気づき、とても感銘を受けましたね! 謎解きの会社で働いているので、このアイディアにはすごい! と、とても感心しました!」

……と、大絶賛されていました。

このグラスの制作者さんに聞いてみた

続いて、このグラスの制作者であるデザイナーの辻尾一平さんにも、制作背景などについて話をお聞きしました。

ーーこのグラスを作ろうと思った理由や、このアイデアを思いついたキッカケを教えていただけますか?

普段気になったことや現象をメモしておき、「モノ」と掛け合わせて作品アイディアを出しています。

グラスのヒントになったのは「ホコリ」です。PCの電源を切ったときに、「あれ? 意外と画面にホコリついてるな。何で切るまで気づかなかったんだろう? あ、画面がついてると目立たないのか」と思いました。

そこでメモをした内容が「同じものでも地によって見えたり隠れたりする」というものです。これに「グラス」を掛け合わせて、「珈琲牛乳のグラス」をひらめきました。

具体的にはこんな感じです。

作品として『グラス』を作ろう。「グラス」×「同じものでも地によって見えたり隠れたりする」飲料によってこの現象は引き起こせそうだし、もう少し具体的に掘り下げてみよう。

・コーヒーを飲むとメッセージが出るグラス?
→カフェとかなら面白いけど、普段使いのコップ向きではないな...

・飲むと絵柄が現れるグラス?
→これなら他の色も使えば飲む前と飲んだ後で2種類の絵柄が楽しめるな... 黒が消えて他の色が残るという考え方ではなく、注いだ飲料の色によってどちらか消えるという考え方なら...

・注いだ飲料によって表記が変わるグラス?
→珈琲牛乳。これだ!

といった具合です。

ーーこちらの作品が大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

2年前の作品なのですが、定期的に話題にしていただいたり、今も売れ続けてたりで幸せな商品だと思いますね(笑)

今回は渋谷PARCO8階で開催中のイベント「コーヒーようちえん」で販売していただいたことがきっかけで反響があったのですが、来場者が増えたとのことで、お互いにとって良い影響がありました。

このグラスは渋谷PARCO8階で9月28日まで開催中の「コーヒーようちえん」で購入できる他、下記《TOAL shop》でも入手できるとのことです。気になる方はチェックしてみてくださいね♪