フジテレビ系スペシャルドラマ『監察医 朝顔2022スペシャル』(9月26日21:00~)の“家族写真”が24日、公開された。

  • (左から)時任三郎、上野樹里、加藤柚凪、中村千歳、風間俊介=フジテレビ提供

法医学者×刑事、異色の父娘を描く『監察医 朝顔』は、同名漫画作品を原作に、主人公の法医学者・万木朝顔(上野樹里)が解剖で遺体の謎を解き明かし、見つけ出した“生きた証”で生きる人々の心まで救っていくさまを描きながら、東日本大震災で被災した母・万木里子(石田ひかり)を失った悲しみを抱え、父・万木平(時任三郎)、夫で刑事の桑原真也(風間俊介)、長女のつぐみ(加藤柚凪)ら家族とともに、少しずつ乗り越えていく姿を描いていくヒューマンドラマ。

第1シーズンより、東北各地で撮影を行っており、今回は陸前高田市で撮影が行われた。里子の故郷という設定の陸前高田市は、第1シーズンでは朝顔と平が三陸鉄道に乗って街を訪れるシーンでクランクインし、第2シーズンでは朝顔と平が里子の実家のある海辺の街を訪れるシーンでクランクアップを迎えており、縁の深い東北の土地のひとつ。

今回は次女・里美役の中村千歳と総勢5人の朝顔一家全員で初めて訪れた。公開された写真は、三陸鉄道の駅のホームで撮影。現場はにぎやかな笑い声があふれる中、まるで本当の家族写真を撮影しているかのような温かなムードに包まれた。

陸前高田市と『監察医 朝顔』は撮影以外にも交流を続けてきた。きらびやかな山車が有名で東北を代表する七夕祭り「うごく七夕まつり」「けんか七夕まつり」が2020年に新型コロナウイルスの影響で中止になった際は、出演者・スタッフが「たくさんの笑顔の中、また七夕まつりが行われる日がきますように」という思いを込めて、手作りの山車のミニチュアの模型を寄贈した。また、第2シーズンの制作発表では、同市・福田利喜市議会議長から感謝の言葉をつづった手紙が寄せられた。

今作のラストは、最愛の人の面影を求め続けた特別な土地で、人生の岐路に立つ朝顔と平はひとつの選択をする。3年ぶりに開催された「七夕まつり」での撮影が実現し、物語、作品にとっても意義深いシーンとなっている。

今回のスペシャルドラマの放送を記念して、TVer・FODでは、これまでの全32話が、25日12時30分から順次無料配信される。

コメントは、以下の通り。

■上野樹里
「陸前高田市へは、以前、自分でホテルもチケットも予約して行く気満々で準備をしていたのですが、コロナ禍になっていけなくなってしまい、それ以来の再訪です。今回、物語の中で“七夕まつり”が登場するので撮影もしながら、有名な山車を実際に見ることができるので楽しみにしていました。お祭りはその土地のとても大事な文化ですし、たくさんのエネルギーが集って活気が生まれる。その土地の皆さんが大事にしてきた場所だからこそ、それぞれのコンセプトがあって、神様に向けて感謝の気持ちを表しているのだと思います。3年ぶりの開催なので、活気あふれる“七夕まつり”になるといいなぁと願いながら参加しました」

■時任三郎
「コロナ禍で3年ぶりの開催、数百年以上という歴史あるお祭りだということでとても楽しみにしていました。東日本大震災以降は、震災で亡くなった方々の鎮魂の意味もあると聞きました。津波で山車もほとんど喪失してしまったそうですが、地元の方々の努力で復活したとのこと。なるべく邪魔にならないように撮影にのぞみました」

■風間俊介
「『監察医 朝顔』は、季節を丁寧に描いてきました。この度、里美も加わって、初めて5人で東北の地を訪れ、“七夕まつり”や海水浴場などで撮影したので、視聴者の皆様にも今の東北の夏を感じていただけたらと思います」

(C)フジテレビ