女優の菜々緒が、10月スタートのテレビ朝日系ドラマ『ザ・トラベルナース』(毎週木曜21:00~)で初の医師役に挑戦することが23日に明らかになった。

  • 左から岡田将生、菜々緒、中井貴一=テレビ朝日提供

同作は『ドクターX~外科医・大門未知子~』生みの親・中園ミホ氏が脚本を手掛ける、看護の世界に焦点を当てた痛快医療ドラマ。スーツケースを手に街を渡り歩き看護に従事する、優れた資格を持ったフリーランス看護師=トラベルナース・那須田歩を岡田将生が、柔らかい物腰ながらここぞという場面では痛烈な一言を放つ謎多きスーパーナース・九鬼静を中井貴一が演じる。

『まっしろ』(15年)や『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(21年)で看護師を演じた菜々緒。満を持して初挑戦する医師役として、外科医の郡司真都を演じる。真都は歩と静が働くことになる「天乃総合メディカルセンター」の外科医で、患者のことを心から想っているが、まだまだ男社会である外科では「女だから」と見下され、オペもさせてもらえなければろくに意見も聞いてもらえない。目上の医師たちのパワハラ&セクハラに鬱々としながらも、真面目に働き続ける彼女の外科医人生は、歩&静と出会ったことで一変する。

初の医師役について感想を尋ねると「お医者さんの役をいただけて、すごくうれしい」と顔をほころばせつつ、「実は一番避けたかった役でもあったんですよ(笑)」とも。「専門用語がすごく大変というイメージがあって……。『自分にできるかな』という心配や不安がすごく大きかった」と打ち明ける。そして医療従事者へ「看護師さんやお医者さんの応援にもなるようなドラマにしていきたい! 作品を通して、もうちょっと頑張ってみようかなと思ってくださる方が少しでも増えたら……。そのために私も頑張りたいと思います」とメッセージを寄せた。

■菜々緒(郡司真都 役)

お医者さんの役をいただけて、すごくうれしいと思う半面、実は一番避けたかった役でもあったんですよ(笑)。というのも、お医者さんの役は専門用語がすごく大変というイメージがあって……。「自分にできるかな」という心配や不安がすごく大きかったんです。そんな中、改めて感じたのが衣装の力! 白衣を着るとスイッチが入って、気持ちがピシッとします。医療用語が絡むセリフにはまだ四苦八苦していますけど(笑)、私もこの作品を通してちょっとずつ成長できたらいいなと思いますし、何より看護師さんやお医者さんの応援にもなるようなドラマにしていきたい! 作品を通して、もうちょっと頑張ってみようかなと思ってくださる方が少しでも増えたら……。そのために私も頑張りたいと思います。

主演の岡田将生さんとセリフを交わす芝居でご一緒するのは初めてです。撮影前から、ちゃんと一緒にお芝居をできるのがすごく楽しみでした! 一方、中井貴一さんとは今回が本当に“はじめまして”だったので、初日はすごく緊張しました。なにせ大ベテランの俳優さんですから、覚えていたセリフもリハーサルで全部バンッと飛んじゃうくらい……! でも今では、現場で冗談をおっしゃったり、オチャメな姿を見せてくださる中井さんに心をほぐしていただいたり、岡田さんも自分と同じように中井さんとの共演に緊張していたことを人づてに聞いて「シュッとされてるけど、同じ人間なんだ!」と安心したり……。お芝居の面でも勉強になることがたくさんありますし、現場もすごく和やかで、楽しい雰囲気。こういう現場を共有させていただき、私は本当にラッキーだなって思います。この調子でなんとか皆さんにご迷惑を掛けずに頑張っていきたいです。

中園ミホさんの脚本はいつも、今までスポットライトが当たらなかった人たちに光を与えてくださいます。コロナもまだ油断できない状況の中、日々頑張ってくださっているお医者さんや看護師さんの姿、そしていろんな人が支え合い、助け合いながら切磋琢磨して成長していく姿に、私も元気や勇気をもらっています。いろんな方に刺激を受けていただける作品だと思うので、ぜひ見ていただきたいです!