アイドルグループ・櫻坂46が、19日・20日に山梨の富士急ハイランド・コニファーフォレストで「W-KEYAKI FES.2022」振替公演を開催。グループからの卒業を発表している尾関梨香と原田葵がラストステージを飾った。

  • 「W-KEYAKI FES.2022」振替公演を開催した櫻坂46尾関梨香(左)と原田葵 撮影:上山陽介

同イベントは、当初7月21日と7月23日に日向坂46が、7月22日と7月24日に櫻坂46が単独ライブを行なう予定だったが、櫻坂46メンバーの新型コロナウイルス感染を受けて、日向坂46の単独ライブのみ実施。約1カ月を経て振替公演が行われた。

グループ名にちなんだ桜色のジャケットと白のスカートを着た櫻坂46メンバーが登場し、先月行われた日向坂46の公演と同じく、欅坂46時代の楽曲「太陽は見上げる人を選ばない」を披露。キャプテンの菅井友香が「一度は断念せざるを得ないと思っていたこのフェスですが、たくさんの方々のおかげで開催することができました。今日は一緒に最高の夏の思い出を作りましょう!」と声をかけると、ファンからは盛大な拍手が送られた。そして、OVERTURE後、新たな衣装で再登場し「Buddies」、「なぜ恋をして来なかったんだろう?」をパフォーマンスし、会場を盛り上げた。

MCでは菅井が延期になったことに触れ、「あのとき、日向坂46のみんながつないでくれたバトンを受け取ることができて、こうして最終日を迎えられて、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と日向坂46に感謝を伝える場面も。また、ライブMC恒例となっている「尾関はどう?」という菅井からの振りに、この日がラストステージとなる尾関は「来たね、必殺技(笑)。これも今日で最後だよ。寂しい気持ちもあるんですけど、今はBuddies(ファンの総称)の皆さんとメンバーと、すべての皆さんでたくさん笑って過ごしたいなと思います」と心境を吐露。また、同じくラストステージとなる原田も「メンバーと配信ご覧になっている皆さんとここにいるBuddiesの皆さんと、雨を吹き飛ばしたいなと思います!」と意気込みを口にした。

ライブ中盤は、「偶然の答え」や「五月雨よ」をパフォーマンスしたほか、「無言の宇宙」では、卒業した渡邉理佐に代わり原田がセンターポジションで登場し、ファンを驚かせた。そして卒業する尾関と原田のリクエストで欅坂46時代のユニット曲「コンセントレーション」、「カレイドスコープ」をファンの前で初披露。難易度が高い大人びたパフォーマンスとキュートなダンスを展開した。本編のラストにはウォータースクリーンを使った演出で「BAN」を披露し、会場の盛り上がりが最高潮を迎えるなか、幕を閉じた。

アンコールでは、白いドレスを着た原田がステージに再登場。「3年前にこの場所で復帰したとき、多くの方が拍手と歓声とともに、温かく待っていてくださったことが本当にうれしかったです。そのとき、絶対にファンの皆様に直接お会いしてお礼を言って、笑顔になってもらうまで卒業しないぞと思い、グループに復帰しました」と、同会場で行われた「欅共和国2019」で休業から復帰したことを振り返った。「ここにいなかったら出会えていなかった人や場所、感情がたくさんあって、ここにいたからこそ手放したくない宝物がたくさんできました。ですが、もっともっと成長するため、一人の素敵な人となれるよう、卒業してからも精一杯真っ直ぐ歩いていきたいと思います」と卒業を決めた理由を語り、「そして、これからはグループがもっともっと成長していく姿を、陰ながら応援していたいと思います。これからも櫻坂46、尾関梨香、原田葵をよろしくお願いいたします」と涙ながらに挨拶した。

続いて、赤いドレスを身にまとった尾関がステージに姿を現し、笑顔でファンに手を振ると手紙を朗読。「7年前、グループに加入した私は、皆さんが思うアイドルらしさ全開ではなかったかもしれません。もっとかわいらしくいたいなと、時には自分のキャラクターに悩んだこともありました。だけど、皆さんとお話しすると『いつも自然のままの尾関が好き。ありのままでいてね』と言ってくださったので、ずっとずっと私らしい“尾関スタイル”で居続けることができました」とファンに7年間の感謝を伝えた。さらに、「メンバー、Buddiesの皆さん、今ここにいる皆さん、配信を観てくれている皆さん、みんなひとりの人間です。生きていく上でたくさんいろんなこともあると思いますが、どんなときも自分を大切にして、ずっと笑っていてください。約束です。それから、大好きな櫻坂46をこれからも、Buddiesの皆さんで守り続けてください。心から本当に皆さんに出会えて幸せでした」とメッセージを送った。

■櫻坂46「W-KEYAKI FES.2022」8月20日公演セットリスト

M1:太陽は見上げる人を選ばない
OVERTURE
M2:Buddies
M3:なぜ 恋をして来なかったんだろう?
M4:Microscope
M5:それが愛なのね
M6:偶然の答え
M7:五月雨よ
M8:思ったよりも寂しくない
M9:無言の宇宙
M10:コンセントレーション
M11:カレイドスコープ
M12:ブルームーンキス
M13:恋が絶滅する日
M14:車間距離
M15:流れ弾
M16:BAN

EC1:音楽室に片想い~バスルームトラベル
EC2:バレエと少年
EC3:危なっかしい計画