和久井健氏によるヤンキーとタイムリープを掛け合わせた新しいSF漫画「東京卍リベンジャーズ」。

2017年から『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載がスタートし、2021年にはテレビアニメ化、実写映画化、舞台化と続き、一気に話題となった作品です。

この「東京卍リベンジャーズ」は、26歳のフリーターである主人公の花垣武道(タケミチ)が、かつての恋人・橘日向を救うため、12年前の中学校時代にタイムリープして日向の未来を変えようとする物語です。「東京卍會」の抗争に巻き込まれて命を落とした日向のため、タケミチは日向の弟・橘直人と協力し、タイムリープを繰り返していきます。12年前の「東京卍會」はまだ中学生の不良集団。総長の佐野万次郎(マイキー)、副総長の龍宮寺堅(ドラケン)を筆頭に、個性的なメンバーがそろっています。

今回はマイナビニュース会員の男女504名を対象に、漫画「東京卍リベンジャーズ」のなかで印象に残っている名言についてアンケート調査をしました。

漫画『東京卍リベンジャーズ』の名言ランキング

マイナビニュース会員に漫画「東京卍リベンジャーズ」に登場する名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、このような結果になりました。

1位「オレが変わらないと何も変えれない」【花垣武道】(7.4%)
2位「下げる頭持ってなくてもいい 人を想う“心”は持て」【龍宮寺堅】(6.5%)
3位「これはオレの人生のリベンジだ」【花垣武道】(5.6%)
4位「引けねぇんだよ!!!! 引けねぇ理由が あるんだよ!!!」【花垣武道】(5.1%)
5位「“オマエを” “許す”」【佐野万次郎】(4.7%)
5位「一人一人がみんなの為に命を張れる そんなチームにしたい」【場地圭介】(4.7%)
7位「生まれた環境を憎むな」【三ツ谷隆】(4.2%)
7位「バーカ 変わんねーよ ずっと友達だ」【千堂敦】(4.2%)
9位「今日から俺“マイキー”になる」【佐野万次郎】 (3.7%)
9位「パーの親友(ダチ)やられてんのに “愛美愛主”に日和ってる奴いる? いねえよなぁ!!?」【佐野万次郎】(3.7%)
9位「正面の敵だけ見てろ 相棒 背中はオレが守ってやる!」【松野千冬】(3.7%)
9位「本当に大切な事は 喧嘩に勝つ事じゃねぇ 自分に負けない事だ」【佐野万次郎】(3.7%)
13位「今ぁ準備運動が終わったトコだ」【龍宮寺堅】(2.8%)
13位「みんなを助けてくれ 泣き虫のヒーロー」【千堂敦】(2.8%)
13位「人の為に思いっきり泣けて 人の為に思いっきり悔しがれるタケミチ君だよ こんなかっこいいヤツ 他にいないよ」【橘日向】(2.8%)
16位「2万人連れてこい!!」【佐野万次郎】(2.3%)
16位「“東卍創立メンバー(あいつら)”は オレの“宝”だ」【場地圭介】(2.3%)
16位「“人”を殺すのは“悪者” でも“敵”を殺すのは “英雄”だ!!」【羽宮一虎】(2.3%)
16位「派手に逝ったなぁ」【半間修二】(2.3%)
20位「東卍はオレのモンだ オレが後ろにいるかぎり 誰も負けねぇんだよ」【佐野万次郎】(1.9%)
20位「じゃあな… オレの“ヒーロー”」【稀咲鉄太】(1.9%)
20位「身寄りのない奴らをみんな国民にして 居場所を作ってやるんだ」【黒川イザナ】(1.9%)
20位「命を預けた男の行く先が たとえ地獄であろうとついて行く」【鶴蝶】(1.9%)
24位「エマさんを好きでした 申し訳ありません 彼女を守れなかった」【龍宮寺堅】(1.4%)
24位「初めてカッケェって思った人も 初めて付いて行こうと思った人も 全部 場地圭介だった」【松野千冬】(1.4%)
24位「ごめんな赤音さん オレにもっと金があれば…」【九井一】 (1.4%)
27位「八戒…頑張る事は辛くねぇよ 一番辛い事は…“孤独”な事だ」【花垣武道】(0.9%)
27位「妹には どんな時でも手をあげねぇ どんな悪さも笑って許してやる それが“兄貴”だバカヤロウ」【三ツ谷隆】(0.9%)
27位「東卍を頼むぞ 相棒」【松野千冬】(0.9%)
27位「許してくれなんて言えねぇ 真一郎君の事も場地の事も 一生背負って生きていく」【羽宮一虎】(0.9%)
27位「黒川イザナを救ってくれ」【鶴蝶】(0.9%)
27位「ボクは君に救われた! 何もできなくなんかない!!」【橘直人】(0.9%)
27位「君は負けるってわかってて 助けに来てくれたんだよ あの日 ヒナは君に恋をしました」【橘日向】(0.9%)
27位「オレとマイキーがオマエの両腕になってやる オマエはやるべき事を成し遂げろ!!」【龍宮寺堅】(0.9%)
35位「オレらの全てを オマエに預ける 時代を創れマイキー」【場地圭介】(0.5%)
35位「さて 語り明かそうか稀咲ィ “死神と道化(ピエロ)”について」【半間修二】(0.5%)
35位「ゴメンな鶴蝶 …でもオレには オマエしかいないから」【黒川イザナ】(0.5%)
35位「タケミチ君は いつも急に来るね」【橘日向】(0.5%)
39位「…八戒 どんなに苦しくても 力は守る為に使えよ」【三ツ谷隆】(0.0%)
39位「オマエはこれから誰にも負けねぇ壱番隊を創るんだ」【松野千冬】(0.0%)

1位「オレが変わらないと何も変えれない」【花垣武道】

見事1位に輝いた名言は、主人公のタケミチが2話で喧嘩賭博を中断させ主催のキヨマサにタイマンを挑む場面で、ビビる自分を鼓舞するため心の中で発したこの言葉です。

タケミチは決して喧嘩が強いわけではありません。それでも、足がすくみ手が震えるほどの恐怖に立ち向かう姿に、過去の弱くて逃げ腰だった駄目な自分と決別しようとする強い覚悟がうかがえます。

・「いくつかあって非常に迷いましたが、ストレートで、わかりやすく、何に対しても刺さるコトバだなと思ったので選びました」(56歳男性)
・「それまでいろいろなことから逃げ続けていた武道が初めて『逃げない』と決意した印象的なシーンなので」(32歳男性)
・「漫画を読んでいた当時の私は、自分自身のことで色々悩んでいたので、このセリフはグサッとくるものがありました」(32歳女性)
・「覚悟を決めたセリフがかっこいい」(45歳男性)
・「心から本当にそう思う。自分が変われないと何も変わらない」(63歳男性)

2位「下げる頭持ってなくてもいい 人を想う“心”は持て」【龍宮寺堅】

2位に選ばれたのは、ドラケンのセリフでした。このセリフは、敵対していた暴走族「愛美愛主(メビウス)」のメンバーに乱暴されたことで重傷を負った被害女性の父親に責められて謝罪した際、納得いかない様子のマイキーに伝えたものです。

もちろん2人がその事件を起こしたわけでも関わっていたわけでもありません。そのため、被害女性の父親からの罵倒は八つ当たりに近いものでした。それでも不良の世界のもめ事で一般人に迷惑をかけてはいけない、大切な人を泣かせてはいけない、というドラケンの信念が伝わる名シーンです。

・「心にグッと突き刺さり感動する名言で、一番気に入っています」(33歳女性)
・「あの年齢、境遇で人を想える気持ちを常に持とうとする姿勢に共感した」(46歳男性)
・「自分が悪くなくても、その人の気持ちを考えて行動しろというのがよいなと思ったからです」(48歳女性)
・「ドラケンが言うからこそ、すごく重みがあると思った。漫画を読んでいて、すごくいいセリフがいっぱいあるけど、1番心にグッときたから、このセリフを選んだ」(32歳女性)

3位「これはオレの人生のリベンジだ」【花垣武道】

8・3抗争で刺されたドラケンを病院に運ぼうとするタケミチですが、その行く手をキヨマサ一派に阻まれてしまいます。思わず後ずさりするタケミチを見たドラケンは、弱腰なその態度を責めることなく「逃げろ」と指示するのでした。

ドラケンの言葉を聞き、自分が無意識に逃げようとしていた事に気付いたタケミチ。よく見るとドラケンは刺された傷のせいもありぼろぼろの状態です。そんな彼が自分をかばおうとしてくれたことに感化されたタケミチは気合いを入れ直し、キヨマサ一派に立ち向かう覚悟を決めます。

その時、自分自身に言い聞かせるように言ったこのセリフが3位に選ばれました。

・「主人公のセリフで、一番印象に残っているから」(46歳男性)
・「作品を象徴するセリフだと思うから」(30歳男性)
・「かっこいいです。名言だと思います」(51歳男性)

4位「引けねぇんだよ!!!! 引けねぇ理由が あるんだよ!!!」【花垣武道】

4位にランクインしたのは、喧嘩賭博中のタケミチが叫んだこのセリフです。タクヤをかばうためキヨマサにタイマンを挑んだタケミチでしたが、案の定ボコボコにされてしまいます。

タケミチの負けは明らかなものでしたがキヨマサの攻撃が止まることはなく、「これ以上やると取り返しのつかないことになるのでは」と誰もが不安に思うほどでした。たまらずアッくんはタケミチに「もう引けよ!」と叫びますが、タケミチは引くことなくこのセリフを叫び返しました。

タケミチが背負ったものの大きさがうかがえる名言です。

・「仕事でもプライベートでも日常のあらゆるところに似たような状況がある。だから共感します」(57歳男性)
・「引けない状況の時にこのセリフを思い出すし、心の中で叫んでいるから」(46歳女性)

5位「“オマエを” “許す”」【佐野万次郎】

場地が死亡という最悪の結末となった血のハロウィンから数日後。逮捕された一虎と面会するドラケンは、マイキーからの伝言であるこの言葉を伝えるのでした。

一虎はマイキーの兄・真一郎を殺し、血のハロウィンでは場地を殺すつもりで刺しています。結果的に場地は自害という形にはなりましたが、一虎は自分が犯した多くの過ちに気付き、後悔に押しつぶされそうになっていました。

一方で、兄を殺した一虎をどうしても許す事のできなかったマイキーですが、血のハロウィンをへてようやく気持ちの整理がついたようでした。死んで償おうと考える一虎の心に刺さった、マイキーからの伝言が5位となりました。

・「いろいろなことがあったけれど『おまえを許す』と言った心境とか場面に深く考えさせられる」(43歳男性)
・「この作品の中でも秀逸でおもしろいストーリーだと思いましたので選びました。この作品はどの回もおもしろいですが特にこの回は印象に残っています」(62歳男性)

5位「一人一人がみんなの為に命を張れる そんなチームにしたい」【場地圭介】

同率で5位にランクインしたのは、東卍創設時に場地が語ったチームとしての理想が込められたこのセリフです。

場地は反発する形で東卍を脱退し、敵対する芭流覇羅に移籍。自分は敵だと言い放ちアウトローな存在として描かれていましたが、実は誰よりも東卍と仲間たちを大切に想っていることが死ぬ直前に明らかになりました。

誰かのために命を張るというのは、なかなかできる事ではありません。しかし本当に有言実行した場地に、信念の強さとやさしさを感じました。

・「最後、場地が息を引き取る瞬間まで、チームに対する思い入れがあったことがよくわかる一言だったと思う」(53歳男性)
・「かなり心に沁みました」(32歳男性)

7位「生まれた環境を憎むな」【三ツ谷隆】

7位に選ばれたのは十代目黒龍ともめた際、和平条約を結んだあとの三ツ谷が八戒に言ったこの言葉です。十代目黒龍総長の大寿は八戒の兄で、家庭では躾と称し激しい暴力を繰り返していました。

逃げる事も立ち向かう事もできず大寿におびえる八戒との別れ際、三ツ谷はこの言葉を贈るのでした。八戒は家庭環境に恵まれませんでしたが、それは三ツ谷も同じです。三ツ谷は母子家庭のため朝から夜まで働きづめの母に代わり、幼い妹2人の面倒や家事を担っています。

金銭的な余裕もないため妹たちにおもちゃを買う事ができず、ぬいぐるみを手作りするほどでした。そんな家庭に生まれても文句ひとつ言わない三ツ谷だからこそ、説得力がある名セリフです。

・「人には生まれもった境遇があり、どうしようもないこともあるが、そのことを憎むなという教訓は、まさにそのとおりだと思います」(51歳女性)
・「ホントにそのとおり。共感できる言葉で一番印象に残っているから」(45歳男性)

7位 「バーカ 変わんねーよ ずっと友達だ」【千堂敦】

同じく7位にランクインしたのは、溝中五人衆の一人で仲間思いのアッくんがタケミチに言ったこのセリフです。キヨマサとのタイマンでぼろぼろになったタケミチは帰り道でアッくんに、大人になったらどんな会話をすると思うか尋ねます。

するとアッくんは笑顔でこう答えるのでした。中学生らしい真っすぐさを感じますが、この後現代で再会したアッくんは、稀咲の駒としてタケミチを殺すよう命令されていました。

大人になったアッくんもタケミチとのこのやり取りを覚えていただけに、実際再会した時の会話が衝撃のカミングアウトになってしまったのは、非常に切なく胸が締め付けられるワンシーンでした。

・「真の友情に感動したから」(50歳女性)
・「シンプルだけど、とても心に残る言葉だと思ったので」(52歳男性)

9位「今日から俺“マイキー”になる」【佐野万次郎】

9位に選ばれたのは、マイキーが誕生した瞬間のこのセリフです。エマはマイキーと真一郎の腹違いの妹で、ある日佐野家に引き取られる形で一緒に暮らすようになりました。エマという響きから外国人だと思っていたマイキーは、変な名前だとばかにしたところを祖父にげんこつされます。

数日たってもなかなか佐野家になじめないエマは、母に捨てられたショックを必死に受け入れようとしていました。しかし、幼いエマの心は限界を迎えマイキーの前で泣いてしまいます。

そんなエマの姿を見たマイキーは、これから兄である自分がマイキーと名乗れば2人とも外国人みたいな名前で一緒になるから変じゃないと、マイキーなりにエマに寄り添いました。それまで一度も笑う事のなかったエマが、マイキーの提案を聞いて笑顔になった瞬間、2人は兄妹になれたのではないでしょうか。

・「このセリフでマイキーのやさしさが伝わるような気がしたから」(52歳男性)
・「兄弟愛がよかったと思うから」(59歳男性)

9位「パーの親友(ダチ)やられてんのに “愛美愛主”に日和ってる奴いる? いねえよなぁ!!?」【佐野万次郎】

同率で9位にランクインしたのは「東京卍リベンジャーズ」という作品の知名度を一気に上げたと言っても過言ではない、マイキーのこのセリフです。

親友とその彼女が愛美愛主にやられた悔しさをこらえきれないパーちんでしたが、東卍の自分が愛美愛主ともめると他のみんなに迷惑をかけるのではと悩み、身動きが取れずにいました。

そんなパーちんの気持ちを察していたのか、マイキーはパーちんの本音を引き出し、チームをあおる形で鼓舞するのでした。インパクトの強いこのシーンはアニメで放送された途端、瞬く間に広がり東リベ旋風が巻き起こりました。

・「男気を感じるし感動した」(56歳男性)
・「マイキーの仲間思いが伝わる名シーン」(38歳男性)

9位「正面の敵だけ見てろ 相棒 背中はオレが守ってやる!」【松野千冬】

場地を守るというミッションを果たすため、血のハロウィンに参加したタケミチでしたが、すぐさま敵に襲われてしまいます。そんなタケミチのピンチを救ったのは三ツ谷だったのです。タケミチは安堵するも、よそ見をするなと三ツ谷に喝を入れられます。

そこで我に返ったタケミチは、まずは目の前の敵に集中しないとと気持ちを改めますが、不慣れな喧嘩にビビってしまいます。そんな弱腰のタケミチに気付いた千冬は、相棒としてフォローを買って出ました。

不安でいっぱいのタケミチにとって、これ以上心強い言葉はないでしょう。千冬のかっこよさが前面に出たこのセリフが同率で9位となりました。

・「すごくカッコいいセリフだから」(50歳男性)
・「千冬のカッコよさがにじみ出ている」(44歳男性)

9位「本当に大切な事は 喧嘩に勝つ事じゃねぇ 自分に負けない事だ」【佐野万次郎】

同じく9位にランクインしたのは、聖夜決戦後のぼろぼろのタケミチに対してマイキーが言ったこのセリフです。ヒナとの仲直りを見届けたマイキーは、タケミチを誘いバイクを走らせます。

マイキーは兄を亡くして以降、自分を見失いそうになることがあると、タケミチに告白しました。これはマイキーが弱音を吐く貴重なシーンです。それと同時に、格上の大寿相手にも一歩も引かず、最後まで諦めなかったタケミチの強さを認めた場面でもあります。

これまでは無敵なマイキーの強さが強調されてきました。そんなマイキーが繊細な心の揺れを見せた、重要な場面と言えるでしょう。

・「とても前向きになれるセリフで元気をもらえたから」(38歳男性)
・「やっぱマイキーはかっこいいなと思うから」(37歳男性)

13位「今ぁ準備運動が終わったトコだ」【龍宮寺堅】

13位に選ばれたのは、血のハロウィンでドラケンが半間に対して挑発的に言ったこのセリフです。

東卍150人に対して、相手の芭流覇羅は300人。しかも、そのほとんどが年上ということもあり、戦況は厳しいものとなっていました。諦めムード漂う東卍メンバーですが、一番ビビりながらも気合いだけは充分なタケミチの姿に刺激を受け、東卍メンバーはふたたび立ち上がります。それを見たドラケンは仲間を守る戦い方から攻め込む戦い方に変え、一気に半間の元までたどり着くのでした。

相当な人数を1人で倒し、体力を消耗したドラケンを嘲笑う半間に、ドラケンもあおり返します。東卍No.2の強さが伝わったシーンでした。

・「準備運動と言っちゃうところがカッコいい」(42歳女性)
・「インパクトと驚き、意外性があった」(35歳女性)

13位「みんなを助けてくれ 泣き虫のヒーロー」【千堂敦】

現代でアッくんと再会したタケミチは、二度この言葉をかけられます。一度目はビルの屋上から飛び降りる前、二度目はヒナが乗る車めがけて突っ込んだ車内から。そのどちらも直後にアッくんが死亡するという辛い場面です。

一度目はアッくんが明らかにタイムリープについて知っているような描かれ方をしているので、とても印象に残ります。アッくんが言うみんなとは誰を指すのか、なぜタケミチに託すのか、さまざまな思考を巡らせてしまうこのセリフが同率で13位でした。

・「いつも死に際にこのセリフを言うから印象的だった」(39歳女性)
・「主人公が変わるために必要な言葉。皆がそうだったであろう過去の泣き虫な自分と、これから踏み出さなくてはいけない憧れを目指す後押しとなるセリフだから」(37歳男性)

13位「人の為に思いっきり泣けて 人の為に思いっきり悔しがれるタケミチ君だよ こんなかっこいいヤツ 他にいないよ」【橘日向】

同じく13位にランクインしたのは、武蔵神社でキヨマサ一派に拘束され、心も体もぼろぼろのタケミチをふたたび立ち上がらせたヒナのこのセリフです。未来を変えるため奮闘するタケミチでしたが、思うようにいかず、ついに心が折れてしまいます。

マイキーやドラケンのすごさを身近に感じ、自分の無力さに打ちひしがれていたタケミチにヒナはそっとキスをして、この言葉をかけました。

ヒナからの思いがけない言葉にタケミチは号泣。その後、気持ちを入れ替え、ふたたびドラケン救出へと動くのでした。

・「わかりやすい言葉で感動した」(57歳女性)
・「あの場面、いい感じで印象的」(46歳男性)

16位「2万人連れてこい!!」【佐野万次郎】

関東事変の直前、稀咲によってエマが殺されてしまい意気消沈するマイキーとドラケン。とても抗争に参加できる精神状態ではありません。それでもタケミチは残されたメンバーを引き連れ、決戦の地に向かいます。

主力不在の東卍では天竺に敵わないのは明らかです。しかし、東卍の敗北が決定的になった時、失意のどん底にいるはずのマイキーとドラケンが現れるのでした。

残る東卍の戦力はマイキーとドラケンの2人なのに対し、天竺は200人という圧倒的に不利な状況で、マイキーはこのセリフを叫びます。「2人で2万人を相手にしてやる」と言い放つ姿は、まさに“無敵のマイキー”。マイキーの復活に胸が高鳴る名言が16位となりました。

・「千人斬りどころではない2万人斬りにワクワクでした!」(52歳男性)
・「勇ましい気合に惚れ直した」(60歳男性)

16位「“東卍創立メンバー(あいつら)”は オレの“宝”だ」【場地圭介】

同じく16位に選ばれたのは、場地が死ぬ直前に語ったこのセリフです。稀咲の暗躍に気付いた場地は、自身の本当の狙いを誰にも告げず一人で何とかしようと東卍を抜け芭流覇羅に入っていました。

漫画序盤では、場地は本気でマイキーと敵対しているように描かれていましたが、すべては東卍の事を思っての行動だったのです。瀕死の場地がタケミチと千冬に本心を伝える場面は、涙なしでは読めません。

・「熱い友情を感じ、興奮したから」(54歳男性)
・「とても感動したのを覚えている」(52歳男性)

16位「“人”を殺すのは“悪者” でも“敵”を殺すのは “英雄”だ!!」【羽宮一虎】

マイキーに対して殺意があふれ出る、一虎の歪んだ思想がわかるこのセリフが同率で16位に選ばれました。

一虎は足場の悪い場所までマイキーを誘い出し、仲間たちとともに押さえ込みます。そして、身動きが取れなくなったマイキーの頭を鉄パイプで思い切り殴りつけるのでした。

頭から血を流すマイキーは、自分は一虎の敵なのかと問います。すると一虎は、当然のようにマイキーを敵だとし、自分は悪者ではなく英雄だと断言したのです。

この一虎の言動はあまりにも狂気的で理解に苦しみますが、だからこそ強烈なインパクトを残した名言と言えます。

・「一番印象に残っているから選んだ」(49歳男性)
・「このセリフが心に残りました」(58歳女性)

16位「派手に逝ったなぁ」【半間修二】

同じく16位にランクインしたのは、稀咲と半間の物語を描いた番外編で登場したこのセリフです。番外編では、二人の出会いから別れまでが描かれています。

このセリフは、関東事変の後タケミチから逃げる途中トラックに轢かれ死亡した稀咲に対して、半間がつぶやいた言葉です。ひょうひょうとしていて感情が読み取りにくい半間ですが、亡くなった稀咲を見て大粒の涙を流していた姿に驚いた人も多いのではないでしょうか。

・「短いセリフだがエネルギーを感じる名言です」(52歳男性)
・「生き急ぐことを楽しんでいるような言葉」(46歳男性)

20位「東卍はオレのモンだ オレが後ろにいるかぎり 誰も負けねぇんだよ」【佐野万次郎】

ボクシング経験者の長内とタイマンを張るパーちん。長内にやられるパーちんの姿を、愛美愛主メンバーは嘲笑います。長内の強さを目の当たりにしたタケミチは、マイキーもさすがに敵うはずがないと危惧しますが、なんとマイキーは一撃で長内を倒してしまいます。

その場の空気が一瞬で変わり静まり返ったところで、愛美愛主に対してマイキーが言ったこのセリフが20位に選ばれました。作中では敵対するチームと戦う最初の場面なので、マイキーの圧倒的な強さに物語への期待値もグッと上がるシーンになっています。

・「イメージが強烈に残っている」(55歳男性)
・「とても印象に残っているシーンなので」(40歳女性)

20位「じゃあな… オレの“ヒーロー”」【稀咲鉄太】

同じく20位にランクインしたのは、現代で拘束されたタケミチが稀咲から言われたこのセリフです。現代に戻ると東卍の最高幹部となっていたタケミチは千冬とともに集会へ向かいます。

そこで稀咲に呼ばれた2人は薬を盛られ拘束されてしまいます。裏切り者と疑われた千冬は稀咲によって射殺され、次はタケミチの番に。タケミチに銃口を向け引き金に指を置く稀咲は、涙を流しながらこのセリフをつぶやくのでした。

非常に印象的なこのシーンは、アニメ最終回のラストシーンにもなっています。稀咲の涙の意味や、タケミチの運命が気になってしまう最終回でした。

・「シンプルでインパクトがありますからね!」(50歳男性)
・「これから起こる物語へのスタートライン」(50歳男性)

20位「身寄りのない奴らをみんな国民にして 居場所を作ってやるんだ」【黒川イザナ】

同率で20位にランクインしたのは、鶴蝶の回想で描かれた幼いイザナが語った夢です。ともに孤児院で育ったイザナと鶴蝶は、王と下僕という主従関係のもと絆を深めていきます。

雪の降ったある日、2人は喧嘩しながらも、雪遊びで一緒に作ったかまくらの中で未来の話をしました。そこでイザナは、天竺という国で居場所を作るという夢を語ります。

もちろんその夢の中には鶴蝶もいて、2人は一緒に大人になっていくはずでしたが、残念ながらイザナは関東事変で命を落としてしまいます。この回想はイザナの死の直前に描かれるので、作中でも特に切ないワンシーンと言えるでしょう。

・「とても考えさせられ、おもしろく興味深かったところ」(58歳男性)

20位「命を預けた男の行く先が たとえ地獄であろうとついて行く」【鶴蝶】

作中で比較的常識人の鶴蝶は、稀咲が総参謀になってからの天竺の戦い方に納得していませんでした。それでも鶴蝶は王であるイザナの命令であれば、自分の意に反する事にも忠実に従います。

その結果が地獄になろうと先頭にイザナがいて、それがイザナの望む世界ならばどこまでもともに進むという、鶴蝶の強い決意があらわれたこのセリフが同率で20位となりました。

イザナと鶴蝶の間には、2人にしか理解できない確かな絆があるようですね。

・「友情があって感動して心に残っているからです」(52歳男性)
・「昔から読んでいて、このセリフがぐっと心に刺さる、そんな気がして大好きな言葉です」(58歳男性)

24位「エマさんを好きでした 申し訳ありません 彼女を守れなかった」【龍宮寺堅】

24位にランクインしたのは、エマの葬儀でドラケンが親族席に座る祖父とマイキーに頭を下げながら言ったこのセリフです。エマとドラケンは付き合ってはいませんでしたが、お互いに想いを寄せていました。

「不良の世界のことはその世界で片づけないといけない」と考えていたドラケンなだけに、エマが犠牲になってしまったことは、人一倍辛かったことでしょう。

それでも毅然とした態度で挨拶しますが、祖父の言葉を受けて涙があふれるドラケンの姿には、多くの読者がつられて泣いてしまったのではないでしょうか。

・「ドラケンが好きだから、このセリフも覚えている」(19歳男性)
・「素晴らしいシーンでした」(78歳男性)

24位「初めてカッケェって思った人も 初めて付いて行こうと思った人も 全部 場地圭介だった」【松野千冬】

先輩には上下関係を守って敬語で話す千冬ですが、中学入学当時は想像もできないほど尖っていました。先輩相手にタメ口が当然、入学式には参加もせず、ヤンキーらしい行動を取っています。

以前の千冬は相手が年上だろうが大人数だろうが臆せず、売られた喧嘩は買うタイプでした。そのためトラブルが尽きませんでしたが、ある日、たった一人で大人数を相手に苦戦し、窮地に追い込まれます。

そこにガリ勉姿で現れた場地は、東卍の隊長だと名乗って一人で全員を倒したのです。圧倒的な強さとかっこよさを目の当たりにした千冬の、場地への気持ちをあらわしたこの言葉が同率で24位となりました。

・「相当カッコいいのが伝わるから」(26歳女性)

24位「ごめんな赤音さん オレにもっと金があれば…」【九井一】

同じく24位に選ばれたのは、想いを寄せていた赤音が亡くなった時の、ココこと九井一のセリフです。イヌピーの姉で5歳年上の赤音に恋をしていた小学生のココは、赤音に想いを告げます。告白したことにドキドキしながら帰宅するココでしたが、赤音の家の方で火災が起きていることに気付きます。

ココはすぐに救助に向かいますが、ココがおぶってきたのは赤音ではなくイヌピーだったのです。幸い一命を取り留めた赤音でしたが、やけどが酷く治療には4千万もの大金がかかると言われてしまいます。

それを聞いたココは、少年であることを逆手に取り犯罪の代行などで治療費を稼ぐも、赤音は亡くなってしまいました。赤音の遺体を前に泣きながらこの言葉をつぶやくココの姿には、胸が締め付けられた人も多いことでしょう。

・「お金があれば解決できることが多いと思った」(54歳女性)

27位「八戒…頑張る事は辛くねぇよ 一番辛い事は… “孤独”な事だ」【花垣武道】

27位にランクインしたのは、聖夜決戦でタケミチが八戒にかけたこの言葉です。幼い頃から暴力で支配されてきた柴家で育った八戒は、大寿に立ち向かう事ができず武器を持ち込みます。

そんな八戒の行動を見たタケミチは、「立ち向かう事がどういう事かオマエに見せてやる」と、何度殴られても決して倒れずに大寿に向かっていったのです。これまでのどの戦いよりもぼろぼろになるタケミチでしたが、それでも戦う事をやめません。

そして、タケミチは笑顔で八戒にこの言葉をかけるのでした。一度は友人も恋人も失って孤独を経験したタケミチだからこそ言える、心に響く名言ではないでしょうか。

・「頑張らないことによって、よりつらいことがあることを知らされたので」(53歳男性)

27位「妹にはどんな時でも手をあげねぇ どんな悪さも笑って許してやる それが“兄貴”だバカヤロウ」【三ツ谷隆】

三ツ谷と大寿が結んだ和平条約に背き、独断で教会に乗り込んだタケミチと千冬は、稀咲と半間の裏切りによりピンチに陥っていました。さらに、大寿を殺そうとする柚葉は返り討ちに遭ってしまいます。

そんな時に現れたのが三ツ谷でした。大寿は自分が結んだ条約に背く三ツ谷の行動を指摘しますが「そんな約束よりも当たり前のことを教えてやる」と宣言した後に続くこの言葉が同率で27位に選ばれました。

小学生の頃、家族を大切にする不良になると誓った、その三ツ谷らしい言葉に感動する人もいたのではないでしょうか。

・「家族愛、兄弟愛を感じる」(53歳女性)
・「とにかくカッコイイ。やさしくて渋いと思いました。惚れました」(32歳女性)

27位「東卍を頼むぞ 相棒」【松野千冬】

同じく27位にランクインしたのは、現代で稀咲に拘束され撃ち殺される直前の千冬がタケミチに放ったこの言葉です。千冬は12年間ずっと場地の死を忘れることなく、場地の守りたかった東卍を取り戻そうと一人で危険を冒しながら動いていました。

しかし、その暗躍が稀咲に知られ始末されてしまいます。タケミチも足を撃たれて一瞬自我を失いますが、千冬の声で我に返ったところで、千冬からこの最期の言葉を受け取ります。

たくさんの過ちを犯しながらも、信念を貫き通した千冬の強さが伝わってくる、千冬の最期でした。

・「とにかく感動したシーン!!」(51歳男性)

27位「許してくれなんて言えねぇ 真一郎君の事も場地の事も 一生背負って生きていく」【羽宮一虎】

最悪の結果となった血のハロウィンは、一虎がただ一人その場に残ることに。複雑な思いで現場から離れるメンバーたちの後ろ姿を見送る一虎は、マイキーに謝罪をします。

頭を下げながら語ったこの覚悟の言葉が同率で27位に選ばれました。

事の発端はマイキーの誕生日にバブをプレゼントして喜ばせたいという純粋な願望だったはずなのに、ここまでこじれる結果となってしまい、やりきれない気持ちが伝わってきます。

・「とても名ゼリフだと思います」(58歳男性)
・「この場面のストーリーがよかった」(47歳男性)

27位「黒川イザナを救ってくれ」【鶴蝶】

同じく27位となったのは、鶴蝶が関東事変の直前にタケミチに言ったこのセリフです。稀咲が天竺の総参謀となったことで、イザナが悪に染まっていく様子をそばで見ていた鶴蝶は、タケミチに最後の望みを託します。

タケミチと幼なじみの鶴蝶は、幼い頃にタケミチをヒーロー視していました。だからこそ、敵対するタケミチに恥を忍んで助けを求めたのでしょう。鶴蝶のイザナを想う気持ちの強さと、タケミチへの信頼がうかがえるシーンでした。

・「興味をひかれましたね。好きになりました」(51歳男性)
・「この言葉が一番好きだから」(63歳男性)

27位「ボクは君に救われた! 何もできなくなんかない!!」【橘直人】

東卍の最高幹部となった現代で稀咲に殺されかけたタケミチでしたが、一虎の登場により窮地を脱します。しかしその後、タケミチはナオトによって逮捕されてしまいます。

混乱するタケミチはナオトから、現代のタケミチの行動を隠し撮りした映像を見せられ、ヒナ殺害の指示を出していたのが自分だったことを知ったのです。これまでヒナを救うためにタイムリープを繰り返してきたタケミチにとって、これ以上ショックな事はないでしょう。

絶望したタケミチは自分には何も変えられないと泣いて取り乱します。しかし、そんなタケミチを抱きしめて励ますナオトのこの言葉が同率で27位となりました。

タケミチとナオトの間にも、確かな絆が生まれていたのが証明された名シーンです。

・「人は、誰かに助けられて生きているという気持ちがこもっていてよい」(52歳男性)
・「カッコいいセリフだから」(41歳男性)

27位「君は負けるってわかってて 助けに来てくれたんだよ あの日 ヒナは君に恋をしました」【橘日向】

同じく27位に選ばれたのは、タケミチを好きになった時のことを語ったヒナのこのセリフです。小学生の頃、中学生に責められるヒナの前に現れたのは、正義の味方と名乗るタケミチでした。

さっそうと登場したタケミチでしたがそれは虚勢を張った状態で、体は震えていました。結局、複数の中学生を相手に敵うはずもなく、タケミチはやられてしまいますが、その中学生たちは満足して帰っていきます。

その話を聞いたタケミチはかっこ悪いと恥ずかしがりますが、ヒナはタケミチの行動に心を奪われたと言うのです。ヒナにとってタケミチは、喧嘩に勝てなくても、間違いなくヒーローと言える存在だったのでしょうね。

・「とても感動するシーンだった」(47歳男性)

27位「オレとマイキーがオマエの両腕になってやる オマエはやるべき事を成し遂げろ!!」【龍宮寺堅】

同率で27位にランクインしたのは、関東事変の際、エマの死を乗り越えて決戦の地に駆け付けたドラケンがタケミチにかけたこの言葉です。

エマが死んでしまい沈みきったマイキーとドラケン。ヒナはそんなマイキーとドラケンに、タケミチが自分やみんなを助けるためにタイムリープを繰り返していることを告白します。そこで、これまで必死に戦ってきたタケミチの姿を思い起こした2人は復活し、タケミチに協力することを決心したのです。

これまでのタケミチの姿には、タイムリープという非現実的な話を信じさせるだけの説得力がありました。この2人がタケミチの理解者となってくれるなんて、どれだけ心強かったことでしょう。

・「絆を感じさせる言葉だから」(57歳男性)

35位「オレらの全てを オマエに預ける 時代を創れマイキー」【場地圭介】

35位に選ばれたこのセリフは、東卍創設時に場地がマイキーに言った言葉です。一虎にちょっかいをかける黒龍とやり合うための大義名分として、チーム設立に至った6人の気持ちは本物でした。

場地が考えるそれぞれのポジションに誰一人文句を言うことなく、全員が総長はマイキーであるべきだと考えていたことが伝わってきます。このシーンは、仲間から全幅の信頼を集める総長・マイキーが誕生した瞬間でした。

・「心に響く熱いセリフ」(41歳男性)

35位「さて 語り明かそうか稀咲ィ “死神と道化(ピエロ)”について」【半間修二】

同率で35位にランクインしたのは、番外編のラストで稀咲の墓石に向かって話しかける半間のこのセリフでした。半間は稀咲に「どうしてついてくるのか」と尋ねられ、「お前が死んだら教える」と約束します。

その後、稀咲が本当に死んでしまい、半間はエマ殺害の共犯者として逃亡生活を送ることに。そして、稀咲の死から2年4カ月後となる2008年6月、逃亡犯の半間は突然稀咲の墓を訪れたのでした。

黒幕やタイムリーパーとして疑われることの多い稀咲と半間の2人に関しては、最終章に入ってからも多くの謎が残されています。

・「自分自身に響いた一言だったから」(50歳男性)

35位「ゴメンな鶴蝶 …でもオレには オマエしかいないから」【黒川イザナ】

王と下僕という関係性だったイザナと鶴蝶。関東事変で稀咲に撃たれそうになった鶴蝶をかばったのはイザナでした。鶴蝶は、王であるイザナが下僕の自分をかばったことをとがめましたが、イザナの体は勝手に動いたのです。

誰よりも忠誠を誓っていた鶴蝶としては、守るべき対象であるイザナに守られることは不本意で受け入れ難いことだったはずです。そしてイザナも、鶴蝶の気持ちには気付いていました。

それでもかばったことに対して、イザナが言ったこのセリフが同率で35位でした。

35位「タケミチ君は いつも急に来るね」【橘日向】

タイムリープを繰り返しても、なかなかヒナが生きている現代につながらないタケミチでしたが、ようやくヒナを救うことに成功。現代で、ナオトからヒナが生きていることを知らされ自宅まで行きますが、タケミチは直前になって引き返します。

タイムリープのことを知らないヒナにとって、自分は中学時代の元カレにすぎず、12年前に振られた相手に今更会えないと考えながらマンションを出ようとしたタケミチは一人の女性とぶつかります。それがヒナだったのです。

12年後の姿で初めて再会した2人ですが、ヒナはすぐにタケミチに気付いて、この言葉をかけたのでした。

・「感動的なシーンでした」(52歳男性)

39位「…八戒 どんなに苦しくても 力は守る為に使えよ」【三ツ谷隆】

三ツ谷が結んだ大寿との和平条約は、八戒を黒龍に渡す代わりに柚葉を解放するというもの。それが八戒にとって辛く苦しいことになるとわかっていながら、姉の柚葉を守るために出した条件でした。

話し合いを終えて見送りに来た八戒に、三ツ谷はこの言葉をかけます。三ツ谷は八戒と初めて会った時にも同じ言葉をかけていました。大寿の暴力が日常的なものだった八戒にとって、三ツ谷のこの言葉は世界をひっくり返すほど衝撃的なものでした。

聖夜決戦編は、三ツ谷の魅力が詰め込まれた名エピソードとなっています。

39位「オマエはこれから誰にも負けねぇ壱番隊を創るんだ」【松野千冬】

同率で39位にランクインしたのは、場地の後を継いで壱番隊隊長になったタケミチに対して、千冬がかけたこの言葉です。タケミチは秘密にすると決めていたタイムリープのことを千冬に話してしまいます。

すると千冬はすぐに信じて、すべてを受け止めたのです。そして、タケミチの目的を共有した千冬は、新造壱番隊としてゼロからのスタートに胸弾ませて、最後まで自分が支えるとタケミチの告白に応えます。

たった一人で奮闘してきたタケミチに初めて理解者ができた瞬間であり、真っすぐな千冬の頼もしさにも感動する名シーンです。

あなたが好きな「東京卍リベンジャーズ」の名言は?

ヤンキー漫画とSF漫画がハイブリッドした、多様な魅力を持つ漫画「東京卍リベンジャーズ」。登場人物一人ひとりが熱さと強さを持っていて、その世界観に深く引き込まれてしまう作品です。

今回選ばれた名言のなかには、信念の強さや覚悟の大きさがうかがえるものが多くあります。不良の世界を全力で生きる彼らと、仲間たちの未来を救うため陰ながら奮闘する主人公。非日常的な舞台設定ではありますが、その熱は確かに作品を超えて私たちに伝わってきます。

あなたの心に残った名言はありましたか?

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調査時期:2022年6月7日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計504人(男性: 386人、女性: 118人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート