日本リサーチセンターは8月2日、動物を取り巻く社会問題(補助犬および殺処分に対する意識)に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年6月1~14日、調査対象は15~79歳の個人、有効回答は1,200人。

迎え入れ先、「保護施設・団体」が約半数

  • 今後、どこからペットを迎え入れたいかとその理由(出典:日本リサーチセンターWebサイト)

今後ペットを迎え入れたいと考えている人は全体の27.5%。迎え入れ先については、「保護施設・団体」が49.2%と最も多く、次いで「ペットショップ」が45.3%、「譲渡会」が34.3%と続いた。

「保護施設・団体」「譲渡会」「保健所」から迎え入れたいと答えなかった人に理由を聞くと、「手順がわからない」が44.9%で最多となった。

職業犬の認知状況については、「盲導犬」は95.6%、「警察犬」は93.0%、「介助犬」は80.6%、「災害救助犬」は73.8%の認知がある一方、「聴導犬」は4割未満の37.0%にとどまった。

盲導犬、介助犬、聴導犬のことを指す"補助犬"に対してどう思うか質問したところ、「利口だ」(81.6%)、「従順だ」(52.9%)、「やさしい」(46.9%)、「かっこいい」(30.1%)といったプラスイメージが上位を占め、全体の約9割がプラスイメージのいずれかを回答した。

身体障害者補助犬法の啓発のため、施設や店などの入り口に貼る「ほじょ犬マーク」の認知状況について、「見たことがある」という人は37.0%。年代別では、20代以下で5割を上回っており、若い人ほど認知が高い傾向がみられた。

また、殺処分ゼロ活動の中で参加したいものを聞くと、「募金活動・寄付に参加したい」が27.4%で最多となったものの、半数以上の53.9%が「特に行いたいと思うものはない」と回答した。

一方、殺処分ゼロ活動を支援する企業に対し、商品やサービスを購入するなどして応援したいか問うと、「応援したい」と答えた割合は半数近い48.2%に上った。