パーソルイノベーションは7月28日、副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」が実施した「副業・兼業が本業に与える影響調査」の結果を発表した。調査は6月27日〜28日、副業経験のある20代〜40代の会社員550人を対象に行われたもの。

  • これまで副業を経験したことで、自身の仕事の進め方にどのような気づきや影響がありましたか?

まず、副業を経験したことで自分自身の仕事の進め方にどのような気付きや影響があったか聞いたところ、「チャレンジすることへの恐怖心が小さくなった」が24.3%で最も多く、次いで「自分自身の強みや弱みを理解することができた」(24.1%)、「多様な価値観ややり方を受け入れられるようになった」(23.2%)、「副業で得た知識を本業の仕事で生かすことができた」(23.0%)が続いた。

副業を経験した事で所属企業への考え方についてどのような影響があったか尋ねると、「所属する企業への好意が高まった」が34.8%で最多となり、以下「特に変化なし」(23.6%)、「所属する企業でより長くはたらきたいと気持ちが強まった」(20.6%)が続いた。

  • これまで副業を経験したことで、所属企業への考え方についてどのような影響がありましたか

「所属する企業への好意が高まった」「所属する企業で長くはたらきたい」を合計した55.4%が、副業を経験することでより所属する企業への好意的な気持ちが高まっている事が分かる。

また、「所属する企業への不満が高まった」は10.9%、「転職したいという気持ちが強まった」は9.8%と、所属企業へのネガティブな感情を持つ人は約20%にとどまっている。

職種別で「所属する企業への好意が高まった」「所属する企業でより長くはたらきたいと気持ちが強まった」の回答率が特に高かったのは、企業の経営者(89.5%)や商品企画・開発(79.1%)、基礎・技術研究(76.4%)、製造・生産・品質管理(73.7%)、システム開発(73.6%)。

これまでの副業において、副業先からどのような評価をしてもらったか聞いてみると、「副業先から再び依頼をしてもらえた」が27.8%で最多となり、次いで「来てもらったことで社内が活性化したと言われた」が23.2%、「報酬を上乗せしてもらえた」が21.5%で続いた。

  • これまでの副業において、副業先からどのような評価をしてもらいましたか?

最後に、副業を経験した事による気付きや影響の質問において、回答量を相対化した「気づき指数」をもとに職種別でランキング化してみた。すると商品企画・開発が最も「気づき指数」が高い結果に。

  • 職種別『気づき指数』ランキング

気付きの内容については、商品企画・開発では「チャレンジすることへの恐怖が小さくなった」、企業の経営者では「リーダーシップを意識するようになった」「副業で得た人脈を本業の仕事で生かすことができた」が特に多く見られた。また、「気づきや影響は特になかった」との回答は、企業の経営者と商品企画・開発では0%となっている。