俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』(毎週木曜20:00~)第2話がきょう21日に放送される。

  • 『遺留捜査』第2話より=テレビ朝日提供

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。第1話では、防災ベンチャー企業“京都レスキューサービス(KRS)”の社長・吉原弘樹(阿部亮平)が山中で何者かに殺害される事件が発生。事件の夜、避難所でトラブルを起こした登山客・本庄勇治(咲田雄作)、KRSの副社長・星野菜美(佐津川愛美)、避難所に居合わせた大学生・五条慶太(押田岳)が捜査線上に浮かんだ。調べを進めるうち、慶太は10年前、レスキュー隊員だった吉原に父親を見殺しにされたと思い込み、憎しみを抱いていたことが判明。糸村は吉原の遺留品である古びたレスキューホイッスルを糸口に、彼が生前、胸に秘めていた思いをくみ取って慶太の誤解と憎悪を解き、その慶太の目撃証言から、菜美の父・一男(中原丈雄)への疑惑が深まったところまでが描かれた。

第2話ではそんな一男が遺体となって見つかってしまう。一男は吉原殺害を告白する遺書を残しており、服毒自殺を図ったものと思われたが、糸村が見つけた物証から自殺に見せかけて殺害された可能性が高まる。糸村は現場に残されていた手作りのワサビ入りキャラメルに興味を抱き、独自の捜査を開始。ワサビを手がかりに、連続殺人の“深層”を突き止めていく。

そんな物語を盛り上げるのが小田和正の主題歌。『遺留捜査』では2013年放送の第3シーズンから小田の楽曲を主題歌に採用しており、切なく優しい歌声がクライマックスを包み込んできた。集大成の第7シーズンでは、これまで主題歌に使用した「やさしい風が吹いたら」「小さな風景」「風を待って」をストーリーに合わせて流す、という“トリプル主題歌”が実現。上川はこの主題歌の“贅沢づかい”が決定した際、「小田和正さんのご提供下さった数々の作品の存在は『僕にとって』などと云う矮小な話ではなく、遺留捜査には最早なくてはならない存在です」と感謝を語っており、「これ程までに物語を支えてくれる楽曲に巡り会う事は、望んで叶う物では無いと思います。小田さんの歌声は、11年目を迎えたこの作品を『前へ前へ』と推し進める大きな駆動力の一つであり、その響きにスタッフ・キャスト一同、常日頃から背中を押されるような気持ちでいます」とメッセージを寄せていた。第1話では「小さな風景」が“糸村の3分間”にさらなる感動を添えたが、すべての謎が解き明かされる第2話は、どの楽曲が物語を彩るのか。