夏になるとがぜん注目度が高まるのが、高原リゾートとして長年親しまれてきた長野県・軽井沢。名物グルメもたくさんあり、何をお土産に持って帰ろうか迷ってしまうほどです。
由緒ある避暑地だけに、老舗や名店のお菓子もそろい踏み。そこで、数ある軽井沢のお土産の中から、老舗の名品をセレクトしてご紹介します。
万平ホテルのアップルパイ
軽井沢の老舗ホテルといえば、真っ先に名前が挙がるのが「万平ホテル」。1984年開業のクラシックホテルで、三島由紀夫やジョン・レノンなど数々の著名人にも愛されてきた、ストーリーの詰まったホテルです。
そんな万平ホテルの名物が「アップルパイ」。万平ホテルの「カフェテラス」でいただけるスイーツの中でも一番人気がアップルパイで、ジョン・レノンが愛したことでも知られています。
以前はホテルの「カフェテラス」でしか食べることができなかったアップルパイですが、2014年に開業120周年を記念して、お土産用のアップルパイを発売。万平ホテルの売店で気軽に購入できるようになりました。
クラシックホテルらしいエレガントな箱に入ったアップルパイは長方形。リンゴをまるまる2つ使っており、包丁を入れてもぎっしりとリンゴが詰まっているのがわかります。
口に運んでみると、シナモンをふんだんに使った濃厚な大人の味。絶妙な噛みごたえを残したリンゴと相性抜群で、シナモン好きにはたまらないでしょう。コクのあるレーズンが、味にさらなる奥行きをプラスしています。
パイ生地はサクッとしているというよりも、デニッシュのようなしっとりとした食感ですが、食べる前にオーブンで焼くことで、よりサクッとした食感が楽しめます。気になる日持ちですが、製造日から1ヵ月と長いため、すぐ渡せない場合も安心ですね。
●万平ホテル
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
サイト:万平ホテル
ブランジェ浅野屋の「浅野屋ラスク」
人気と実力を兼ね備えた名店がひしめき合う軽井沢は、パン好きの聖地。なかでも「ブランジェ浅野屋」は1933年創業の老舗で、厳選された素材と伝統的な製法にこだわったパン作りを続けてきました。旧軽井沢銀座通りにある本店には、地元の人に旅行者にと、ひっきりなしにお客さんが訪れます。
そんなブランジェ浅野屋で、お土産にぴったりの品がラスク。サックリと軽い食感の特製のフランスパンを使ったラスクは、パン屋さんならではの本格的なおいしさです。
自家製メープルシュガーを「浅野屋ラスク メープル」は、袋を開けるとメープルシロップの香ばしい香りがふわり。噛むとざっくりとしたラスク特有の食感とともに、メープルの甘い風味が口の中にじんわりと広がっていきます。
このラスクの魅力は、自然な味わいと抑えた甘さ。ラスクというとたっぷりの砂糖がまぶされているようなイメージがあるかもしれませんが、シュガーコーティングは控えめ。だからこそ、ほんのり苦みが入り混じったようなメープル本来のスモーキーな風味を感じることができます。「砂糖たっぷりのラスクは甘すぎて……」という人に、ぜひ試していただきたい逸品です。
「浅野屋ラスク」は、メープルのほか、「シュガー」「バジル&ガーリック」「ゆず味噌」もあり、「ゆず味噌」は軽井沢店限定。軽井沢でしか買えないお土産を求める人はこちらをどうぞ。
●ブランジェ浅野屋軽井沢旧道本店
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢738
サイト:ブランジェ浅野屋
白樺堂の「軽井沢タルト」
軽井沢の定番土産のひとつとなっているのが、1948年創業の老舗ジャム&菓子工房「白樺堂」の「軽井沢タルト」。モンドセレクション金賞受賞の白樺堂の代表作です。
味は「くるみ」と「アーモンド」の2種類。「タルト」というと、やや硬くてサクサクしているものが多いですが、「軽井沢タルト」はほろっと崩れるような柔らかさが特徴。内側はパウンドケーキのようになっていて、柔らかくふんわりとした食感が楽しめます。
実際に味わってみると、バターの甘い香りとナッツの香ばしさがベストマッチ。特にくるみは、ザクッとした食感があり、小さいながらも食べごたえのある一品です。
1個から買える手軽さも魅力で、バラ売り、5個袋入り、8個箱入りなどさまざまなバリエーションがあります。袋入りや箱入りでも中は個包装になっているので、配りやすいところも嬉しいですね。
「軽井沢タルト」のほかにも、白樺堂には「生どら焼き」や「くるみ最中」「たっぷり果実苺ジャム」といった人気商品がたくさん。ぜひほかの商品とあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
●白樺堂 旧軽井沢銀座本店
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢605
サイト:白樺堂
軽井沢のお土産は、果物や木の実といった自然素材を使った上品な味わいが魅力。ぜひお気に入りの逸品を見つけてください。