俳優の岡田准一が主演を務める、映画『ヘルドッグス』(9月16日公開)の本予告映像と本ポスターが6日、公開された。
同作は深町秋生による小説『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の実写化作。闇に落ちた元警官・兼高昭吾(岡田)がヤクザ組織に潜入、組織内でも手がつけられない男・室岡秀喜(坂口健太郎)とバディを組み、正義も感情も捨て腕っぷし一つでのし上がっていく。
本予告映像では、闇堕ちした元警察官の兼高が、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊・班長の阿内(酒向芳)に捕らわれ、関東最大のヤクザ組織「東鞘会」への潜入を強要されるところから描かれる。その目的は組織内でのし上がりトップに近づき、”秘密ファイル”を手に入れることだった。
兼高は手始めに、組織内で最もイカれたサイコボーイ・室岡(坂口)に近づきバディを組むことに。2人は警察によるデータ分析で相性98%と導き出された通り、お互いがなくてはならない関係の最強コンビとなっていく。その活躍が組織内でも評価され、ボスである神津組組長・土岐(北村一輝)の推薦で東鞘会のトップ、7代目会長・十朱(MIYAVI)の護衛に抜擢されることとなる。十朱は自分と同じ匂いがする兼高に対し信頼を置き始めると同時に「お前の正体を見極めたい」と疑心も持っているようだ。兼高が最大のミッションへと向かっていく一方、スピード出世する兼高を妬む土岐の部下・三神(金田哲)が“兼高が潜入捜査官”である情報を掴み、室岡に「兼高が警察(サツ)の犬かもしんねえんだよ!」と驚愕の事実を突き付けるシーンも。信頼、裏切り、愛憎、そして、それぞれの正義への思いが錯綜し、常識をぶち破る予測不能なラストへ向かっていく。
本作について岡田は「ピュアで、ぶっ飛んでる人しか出てない。本当にもうジェットコースターに乗ってる気持ちで撮影していましたけど、そういう映画になっているなと思いました。『ヘルドッグス』という荒波に身を任せて観て欲しい」と話し、坂口は「すごいのができました。息もつかせない、手に汗握る、熱量の高い作品です。人間関係の濃さというか、それが愛なのか、それをもっと超越したものなのか、そういう瞬間を垣間見せてくれる作品です」と魅力を語った。
初共演となる印象について聞かれると、坂口は「物語の中で兄貴と慕っているんですけどやっぱりちょっとラブが芽生えたり、岡田さんのことをどうしても好きになってしまうような新しい気持ちが沸き上がりました」と岡田の魅力に心奪われたよう。一方岡田は「“好きになっちゃった”ってさっき言われたんですよ。告られましたね」と答え、撮影現場以外でも2人の相性はばっちりの様子。また、岡田は自身が演じた兼高について「ピュア過ぎるが故に闇堕ちしてしまって、理解しようとすると難しい人。現場に入ってどういう世界観になっていくんだろうと楽しみながらお芝居をしていた。黙って室岡たちがいる組織に乗り込んでいるので、バレてはいけないし、感情も切り出せるわけでもなく、すごく難しかった」と潜入捜査をする役を演じる難しさを語った。坂口は「現場に入ってみてどう上手く波に乗れるか、上手く転がっていけるかみたいのは、入って初めてその場の環境だったり、そこでご一緒する方たちの反応でその都度変えていくことが一番正解なのかなと思った時があって、純粋にその場その場を楽しんで室岡をやっていた」と雰囲気の良い現場だったことが伺える。
今回、映画『ヘルドッグス』のPRミッションを任命された作品オリジナルのキャラクター“ヘルくん&ドッグス”の姿も明らかになった。まずは7月8日から発売開始となるムビチケ前売り券の特典としてステッカーに登場する。
(C)2022 「ヘルドッグス」製作委員会