エン・ジャパンは6月22日、「転職後の年収」に関する調査結果を発表した。調査は5月26日~6月2日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用するコンサルタント175名を対象にインターネットで行われた。
転職コンサルタントに「ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人では、どちらが多いですか?」と尋ねたところ、77%が「上がる人のほうが多い」「どちらかと言うと上がる人のほうが多い」と回答。
転職後に年収が上がるケースを教えてもらったところ、「採用難易度が高いポジションへの転職」(58%)、「業績好調な業界への転職」(48%)、「役職が上がる転職」(44%)が上位に。一方、年収が下がるケースは「大手企業から中小企業への転職」(49%)が最も多く、次いで「役職が下がる転職」(46%)、「ベース給与が下がる異業種への転職」(45%)と続いた。
転職後に年収が上がる人が多い業種については、「IT・インターネット」(46%)、「メーカー」(40%)、「コンサルティング」(28%)が上位に。一方、転職後に年収が下がる人が最も多い業種は「メーカー」(49%)だった。
職種では、「経営・経営企画・事業企画系」(44%)、「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、「営業・マーケティング系」(28%)で年収が上がる人が多く、反対に、「営業・マーケティング系」や「事務・管理系」(それぞれ37%)では下がる傾向に。
役職では、「課長クラス」(67%)が最多。次いで「部長・次長クラス」(63%)、「主任・係長クラス」(43%)と続き、年収が下がる人の最多は「役職なし」(45%)だった。
また、転職後に年収が上がる年齢層についても教えてもらったところ、最多は「40代前半」で71%。以降、「40代後半」(上がる場合:43%/下がる場合:31%)、「50代前半」(同:15%/53%)、「50代後半以降」(同:4%/55%)となり、40代前半をピークに、年収が上がる人が減っていることがわかった。