こればかりは正直、ずっと心の中に仕舞っておきたかった。しかし、さすがに徐々に話題になってきたし、そろそろ年貢の納め時なのだろう……。
実はこの世には、千年屋という企業が販売している「トリュフのドレッシング&ソース」という商品名の激ウマのソースがある。もしその存在が広く知られれば入手困難になる可能性もあるほど美味いので、これまでは人に言わず黙っていたのだが、そろそろ潮時である。
じわじわと評判が広まり、ネットでもニュースとしてそのパッケージを目にする機会が増えた今、素直に白状しよう。このソースの美味しさと、そのオススメの食べ方3選を。
成城石井で買える「トリュフのドレッシング&ソース」
今回紹介する「トリュフのドレッシング&ソース」は、近場では成城石井などで買うことができる。筆者は確か、昨年の夏あたりに「なんかコレ美味そうだな」と直感で買ってみたのだが、実際に食べてみると想像以上に美味しく、すでに5〜6本はリピートしてきたと思う。価格も431円と味の割に高くはない。むしろ味を考えれば、600〜700円で販売しても苦情はこないだろう。
で、実際にどんな味なのか。まずはこのまま舐めてみると……。
ぶふぅっ! しょっぱ!! でも美味っ!!!!
これまで、そのまま舐めたことはなかったので面食らってしまったが、当然それなりにしょっぱい(そりゃそーだ)。しかし、やはりトリュフという高級食材の持つ華やかさ、香り高さは前面に惜しみなく表現されているのがわかる。また、刻まれたタマネギやニンニクも入っているので、シャキシャキした食感が感じられるのも特徴的だ。
その味わいは濃厚で、「よく味わえばトリュフを感じる」などと生易しいレベルではない。あまりトリュフ慣れしていない筆者のような庶民でも「トリュフだ!」と、一気にテンションが跳ね上がる味である。
では、実際にどう食べるのが美味しいのか、リピ買いしまくった結果、本当に美味しかった食べ方はこれだ!
【第3位】卵かけご飯
実際にトリュフのドレッシング&ソースを食べたことがある人なら、「それは間違いない」と納得してくれるだろう。コク深く、やや甘みのあるこのソースは、まさに卵かけご飯を食べるときの「醤油代わり」にうってつけである。
いつもの卵かけご飯に高級感が加わるだけでなく、卵かけご飯が真っ白なキャンバスのような役目を果たしてくれるので、トリュフのドレッシング&ソースという激ウマソースの味わいを存分に楽しむことができる。
ポイントとしては、ボトルをよく振って、なるべく角度をつけてソースをかけること。あまりチョロチョロかけていると、タマネギやニンニクの粒が出てこないので、シャキシャキ食感が味わえなくなってしまう。
もちろん、かけ過ぎも厳禁。しょっぱく感じたら、ご飯を足して味を調整してみよう。
【第2位】ステーキ
2位はステーキ。というのも、トリュフのドレッシング&ソースを初めて食べてみたとき、真っ先に頭をよぎったのが「これで肉を食べたら絶対に美味い」という思いなのだ。実際に大きめのステーキにかけて食べてみると……美味すぎる!!!!
ポイントは、あまりお高くない赤身のステーキ肉を選ぶこと。スーパーなどで売られている、100gあたり200円台のアメリカ牛、オーストラリア牛などでいい。「塩胡椒だけで食べるにはちょっと旨みが足りないな」くらいの牛肉でも、トリュフのドレッシング&ソースをかけるだけで、2〜3倍値段の張る牛肉を食べているかのような錯覚に陥ることができる。
また、ステーキ肉を焼く際は、念のため軽く塩胡椒で下味をつけることもお忘れなく。というのも、トリュフのドレッシング&ソースはそこまで粘度が高くなく、市販の焼肉ダレのようには肉にまとわり付かないのだ。
塩胡椒はあくまで軽めでいいが、トリュフのドレッシング&ソースは食べているうちに肉汁で薄まってくるので、ビシャビシャにかけるくらいがオススメ。“ビシャがけ”でバクバク食らってほしい。もちろん、焼肉やローストビーフに合わせても絶品である。
【第1位】サーモン寿司
1位に輝いたのは、まさかのサーモン寿司である。2位、3位がストレートの直球勝負だったのに対し、1位はなかなかの変化球ではないだろうか。しかし、実際に試してみると、これが異常なほど好相性なのだ。
そもそもの発端は、個人的にあまりサーモンの寿司が好きではなく(かと言って嫌いでもない)、「何かテンションの上がる食べ方はないだろうか……せや!」といった流れで試してみたところ、これがクリティカルヒット。特に脂の乗ったトロサーモンとの相性は最高だ。酢飯とも意外なほど合う。
一方、マグロやカツオなどの赤身魚とは味が喧嘩して合わないし、タイやハマチなどの白身魚にかけても素材の良さが消えてしまう。サーモンに合うのは、もともとサーモンがこってりとした味わいで、カリフォルニアロールやグリルなど、洋食として食べることも多いのとも関係しているのだろう。同じ論理なのか、エビの寿司も結構イケる。
もちろん、寿司職人からすれば邪道極まりない食べ方だろう。もちろん無理強いはしない。しかし、美味しければなんでもOK!と柔軟に考えられる方は、ぜひ一度試してみてほしい。
さて、ベスト3を発表してきたが、最後に合せ技をお伝えしたい。それは3位の卵かけご飯と1位のサーモン寿司を組み合わせる方法で、具体的にはこんな感じになる。
これがもはや絶句するほどの美味さ!! 卵の黄身がサーモンに絡まり、そこに濃厚で高級感のあるトリュフのドレッシング&ソースがさらなる深みを与える。できれば、少しだけ炙ってみると香ばしさが出てより最高だ。これ、店を出したらあっという間に天下取るでぇ……。
ということで、規格外の美味さを誇るトリュフのドレッシング&ソース、ぜひご賞味あれ。今ならきっと、まだ普通に成城石井で買えるはずだ。