フットマークはこのほど、男女デザインが同じジェンダーレス水着「男女共用セパレーツ水着」の取り組みを開始したことを発表した。
男女共用セパレーツ水着は上下が分かれたセパレーツ型で、長袖の上着はできるだけ露出を軽減し紫外線対策にも有効。またボトムスはハーフパンツを採用しており、体のラインが出にくい形状になっている。男女共用のため性別を意識せず水泳授業に参加できる狙いがある。
「一番の特徴は男女同じ形にし、ユニセックスで着られることです。水泳特有の条件に合わせつつ(動きやすくするための伸縮素材や吸水しても重くなりにくい撥水加工など)、体型や肌の露出を抑えたデザインを意識しました。この水着を着ることで水着に対する不安を払拭し、水泳授業に前向きに取り組めるお手伝いができればと願っております。そして本来の目的である水泳技術の習得に繋がれば、これ以上の喜びはありません」(開発担当者)
男女共に身体的な違いが表れる部位(胸、腰、お尻など)はゆったりしたシルエットになるよう素材を変え、パターンを微調整。体型の違いが目立たないデザインに。上着は一枚で着て泳げる。またファスナーの引き手部分にはガードを付けた。
パッドを入れられる仕様が必要な生徒には、パッドが差し込めるポケットをつけているが、裏地を黒にし、パッと見てパッド用ポケットと分からないような仕上げにしている。パンツは布帛(ふはく)素材を使い、体に密着しない生地を使用。パンツの内側はインナーパンツ付き。左右に抜け穴を付け、水中で膨らみにくくくしている。
価格は6,380円~6,820円で、カラーはコンのみ。120cmから4Lまでの10サイズで展開する。今年度は3校が導入予定で、来年に向けて10校が検討中。指定制ではなく、従来の水着と男女共有水着を選択できる形にする学校が多くみられるという。
スクール水着は、時代の変化とともに、形も女子生徒はワンピース型からセパレーツ型へ。また男子生徒の水着も股下が長くなり、露出が軽減されているデザインの変化が見られるそうだ。