JTは5月24日、北海道の紅櫻蒸溜所とコラボしたオリジナルクラフトジンを開発したと発表した。加熱式たばこ「Ploom X」で愉しむ「メビウス・リッチ」および「メビウス・メンソール・コールド」の味わいを引き立てるジンになっている。
全国の一部Ploom Shop(札幌店・仙台店・銀座店・東京駅グランルーフ店・渋谷店・名古屋店・なんば店・天神店)にて6月30日まで会員限定で無料提供し、8月4日までクラフトジンキットが当たるキャンペーンも実施中。発表同日、都内にてメディア向けに体験会が開催された。
そもそも、たばこ×蒸留所が何故コラボ?
昨冬に続き2回目のコラボとなった両社の取り組み。ともに”嗜好品”という共通項で括れる「たばこ」と「アルコール」だが、業種はまるで異なる。一体、どのような背景でコラボ企画が進められたのだろうか。JT 商品企画部の粕谷純平氏に話を聞いた。
「加熱式たばこ『Ploom X』は、TRULY UNIQUEをコンセプトに掲げ、上質でユニークな体験の提供を目指しています。今後も味わいに磨きをかけていく所存ですが、それと同時に、かねてから”Ploom Xを中心とした上質な世界観”を醸成することで、お客様にはより良い体験をして欲しいという想いがありました。そんな折、ご縁があって紅櫻蒸溜所と出会いました。アルコールのなかでも、ジンは素材の選定、蒸留の方法が自由なんですね。逆にいえば、こだわりのお酒が作れる自由度が高く個性も表現しやすい。Ploom Xと紅櫻蒸溜所に共通する”個性を大切にする”という理念や味にこだわりを持つ想いの共鳴から、今回のコラボ企画がスタートしました」(粕谷氏)
お客様にはPloom Xとオリジナルクラフトジンで、より特別な時間を愉しんでもらえたら、と説明する。
メビウスの味わいを引き立てる自分好みのクラフトジンを
体験会では冒頭、粕谷氏が登壇して取り組みの概要を説明した。Ploom X CLUBのプレゼントキャンペーンで当たるクラフトジンキットは、厳選したボタニカル(香草、薬草など)を好みに応じて漬け込むことで、お客様が自由に見た目や味わいをカスタマイズできる。粕谷氏は「お客様の個性をジンで表現しつつ、メビウスの豊かな味わいとのマリアージュを愉しんでほしい」と説明する。
ジンとボタニカルが詰め込まれたクラフトジンキットが当たるキャンペーンは、Ploom X CLUBにて8月4日まで実施中。また、全国の一部Ploom Shopでは、Ploomデバイスを持参した「CLUB JT」および「Ploom X CLUB」会員限定で、紅櫻蒸溜所が推奨するボタニカルが漬け込まれたオリジナルクラフトジンが無料提供される。提供期間は6月30日まで、なくなり次第終了とのこと。
クラフトジンのこだわりポイント
このあと、紅櫻蒸溜所の林英邦社長がクラフトジンについて説明した。どちらも紅櫻蒸溜所の銘クラフトジン「9148」をベースに開発されている。
「#0715 Smoky Rich Base」は、たばこ葉の深みのあるリッチな味わいが特徴のメビウス・リッチの味わいと香りを引き立てるジン。辛口高アルコールで、その特徴をひとことで表現するならスモーキー。通常はウイスキーに行うウッドチップの香りつけを施している。ココナッツ、ナツメグ、ジュニパーベリーを加えた大人のジンの苦味が、メビウス・リッチの芳醇さに深みを与える。
「#0616 Mint Cold Base」は、キレのある氷冷メンソールが爽快なメビウス・メンソール・コールドの味わいと香りを引き立てるジン。ペパーミント、ジュニパーベリー、レモングラス、カカオニブなどを加えて冷涼感を強めている。クールな見た目を演出する銀粉、甘みづけをするアプリコットやオレンジ、舌触りを変化させる氷砂糖、選べる香りのレモングラスやシナモンなどを漬け込んでも愉しめるという。
林氏は「1+1が3にも4にもなる、そんなマリアージュができると良いなという想いで、今回のクラフトジンは開発しています」と説明。時間が経過すると味わいが変化するのも特徴のひとつで、数時間~1日を経過させたクラフトジンの風味と味わいを多くの人に愉しんでほしい、と話していた。