映画『太陽とボレロ』(6月3日公開)の東京プレミアが23日に都内で行われ、檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、水谷豊監督が登場した。

  • 左から森マリア、町田啓太、檀れい、石丸幹二、水谷豊監督

    左から森マリア、町田啓太、檀れい、石丸幹二、水谷豊監督

同作は水谷豊監督作の第3弾で、ある地方都市の市民交響楽団を舞台に、「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく。主宰者である主人公の花村理子(檀れい)は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきたが、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。

檀は水谷監督について「俳優の時もそうなんですけど、まずはみんなにグータッチで『おはよう』とあいさつするところから始まります。スタッフの若い方隅々まであいさつして、私たちにもあいさつして、グータッチからいただくエネルギーは大きくて、よし今日も1日頑張るぞと」と明かす。石丸は「別のドラマで最初ご一緒させていただきまして、その時にも感じたんですけど、私たちの心をフワッと緩ませてくれる。北風と太陽で言えば太陽のような方。『水谷豊とボレロ』って感じですよ」と作品タイトルにかけて表した。

町田は「僕も毎回現場でアイディアをいただく時間が本当に楽しくて嬉しくて、水谷さんが演出を考えられて僕のところに言いにこられる時に、いつも含み笑いをされながら近づいて来られるんですけど、それに対して僕もまだ何も聞いてないのに笑って、2人で笑っているということがあったんです」と振り返る。「それくらい楽しみでしたし、毎回毎回刺激的で、こんな時間をずっと過ごせたらいいなと思うくらい夢のような時間でした」と感謝した。

同作では役者陣が吹き替えなしでオーケストラにも挑戦し、ヴァイオリン担当の森は「ほぼ毎日、1日に7時間くらい」と猛練習。町田は「1年以上練習をやらせてもらったんですど、トランペットは音が大きいもので、家でどう練習しようかと思って。布団をかぶり、時にはマウスピースだけでやったりとか、そんな風に練習してました」と苦笑していた。