俳優の早乙女太一と鈴鹿央士が、韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日本オリジナル版としてリメイクするテレビ朝日系ドラマ『六本木クラス』(7月より毎週木曜21:00~)に出演することが23日、明らかになった。
復讐を誓った青年が仲間とともに、金と権力を振りかざす巨大企業に立ち向かっていく――「下剋上」を主軸にラブストーリー、青春群像劇が交錯した大ヒット作品『梨泰院クラス』の日本リメイク版『六本木クラス』。
先日主役の宮部新を演じる竹内涼真をはじめ、ダブルヒロインで楠木優香役の新木優子、麻宮葵役の平手友梨奈が発表されたが、今回発表されたのは、新の宿敵となる長屋ホールディングス会長の息子たち、長屋龍河役と長屋龍二役。2人は異母兄弟で、その生い立ちの背景も性格も全く違うが、異なる立場から新の運命を翻弄していく。
早乙女が演じるのは、新と優香の同級生で長屋ホールディングス会長・長屋茂の長男・龍河。茂の後継者として育てられ、父の権威を振りかざして傍若無人に振る舞い、後に新をどん底におとしいれるきっかけを作る。早乙女は幼少期から大衆演劇で活躍し、北野武監督の目に留まったことをきっかけに2003年に映画『座頭市』で銀幕デビュー。近年では連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21-22年)や『ミステリと言う勿れ』(22年)の出演で話題を呼んだ。龍河は『梨泰院クラス』ではチャン・グンウォンの徹底した悪役ぶりが見どころとなった役。早乙女は「考えられない程心底どうしようもない奴(笑)」と評し、「初めて挑むキャラクター性、役どころなので、精一杯努めたいと思います」と意気込んだ。
鈴鹿が演じるのは、茂の次男で、愛人との間に生まれた子どもの龍二。家に居場所がなかった龍二だが、新と出会い、新が長屋に復讐を誓っているとは知らず「二代目みやべ」で働くことに。また、葵の同級生で密かに思いを寄せるという役どころ。鈴鹿は高校生の時に通っていた学校に広瀬すずが映画の撮影で訪れ、広瀬の目に留まったことをきっかけにスカウトされて2018年に芸能界デビュー。「第33回MEN‘S NON-NO専属モデルオーディション」でグランプリを獲得しモデルとして活動する一方、2019年には俳優としても活動を開始し、映画デビュー作『蜜蜂と遠雷』(19年)では「第43回日本アカデミー賞 新人俳優賞」など数々の賞を総なめに。以降も『MIU404』(20年)や『ドラゴン桜』(21年)などの話題作に出演している。鈴鹿は今作のオファーに「個人的に『梨泰院クラス』を何度か見ていて、日本で作るとどんな作品になるのか楽しみでした」と期待に胸を膨らませる。『ドラゴン桜』以来約1年ぶりの共演となる平手には「前回と役柄も違い、楽しみで嬉しいですと会話をしました」と再会の様子を明かし、「現場でお会いした時はキラキラした印象に尊敬や憧れのようなものを感じて、改めてスターだなと……」と印象を語った。
2人のコメントは以下の通り。
■早乙女太一(長屋龍河 役)
僕がやらせてもらう長屋龍河は、考えられないほど心底どうしようもない奴です(笑)。今までやらせて頂いた役の中でも、このキャラクターは1番共感することが難しくとても悩みましたが、チャレンジしてみたいと思いました。心の奥底で感じる感情はどんな人間も同じだと思っているので、何が彼をそうさせてしまったのかしっかりと向き合いたいと思います。初めて挑むキャラクター性、役どころなので、精一杯努めさせていただきます。
■鈴鹿央士(長屋龍二 役)
今作のお話を聞いた時は、かなり興奮しました。個人的に『梨泰院クラス』を何度か見ていて、日本で作るとどのような作品になるのか楽しみでした。僕が演じる長屋龍二は、平手友梨奈さん演じる葵に密かに想いを寄せている役で、平手さんとは1年ぶりの共演となりますが、初日に現場でお会いした時はそのキラキラした印象に尊敬や憧れのようなものを感じて、改めてスターだなと思いました。これから葵の人間性に惹かれて振り回されながら、真っ直ぐな気持ちを持って向き合っていきたいと思います。また、僕の役は複雑な立ち位置ではありますが、楽しみながら演じることができればいいなと思います。とても好きな作品なので、日本版では店や風景がどんな風になるのか、一視聴者としても楽しみつつ、作品の中でしっかりと流れを掴んで演じていけるよう頑張ります。皆さま、楽しみにしていてください。