Huluオリジナル『あなたに聴かせたい歌があるんだ』(5月20日に全8話一挙配信)の配信スタート記念イベントが19日に都内にて行われ、成田凌、伊藤沙莉、藤原季節、上杉柊平、前田敦子、田中麗奈、萩原健太郎監督が登壇した。
小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなった燃え殻氏が原作を担当した同作。17歳と27歳に人生の分岐点を迎えた者たちが抱く夢と葛藤、そして後悔を描き、正解が出づらい現代社会を痛々しくも瑞々しく映し出す。
物語のカギとなる教室のシーンについて、主演を務めた成田は「ハードなスケジュールだった」と回顧。「『なかなか撮るなあ』と思っていたのですが、完成した作品を観て、あれだけ撮っていた理由が分かりました」と、確かな手応えを感じたようだ。また、「教室って不思議なもので、眠くなりますね。反射的なものなんですかね(笑)?」と茶目っ気たっぷりに語った。
同作で描かれるテーマにちなみ、「後悔していること」を聞かれると、成田は「信じられないペースで思い出すのが、中学生の頃のサッカーの試合なんですけど、あの時スライディングをしていれば、点を決められていたんですよ」「あのスライディングをしていれば、人生が変わっていたかもな、と」と述懐。
さらに「初めて人前でこの話をするんですけど、小さすぎて」と続け、「ヘディングしたり、スライディングしたり、人とぶつかったり、痛いことは嫌だなと思いながらやってたんですけど、あそこで点を決めていたら、痛いこととも戦える人間になっていて、今ここにいないかもしれない」と、しみじみと語った。