「日本の冷凍食品は美味しい」ーーというのは、ここ数年ですっかり常識になった。

いや、もともと美味しかったのだろうが、年々技術が進化していること、大手コンビニを始め、さまざまな企業が冷凍食品分野に本腰を入れ始めたことなどが冷凍食品のレベルアップに拍車を掛けていると思われる。

そのひとつの集大成が、この春よりセブンイレブンが販売を開始した冷凍パスタ「セブンプレミアム ゴールド 金の蟹トマトクリーム」「セブンプレミアム ゴールド 金のボロネーゼ」である。ネットでもさっそく「美味しい!」の大合唱が始まっているパスタ2種、さっそくその実力のほどを試させていただこう!

そもそもセブンプレミアム ゴールドって何?

  • 「金の蟹トマトクリーム」と「金のボロネーゼ」の実食レポ

こちらが「金の蟹トマトクリーム」と「金のボロネーゼ」。その商品名のとおり、金ピカに輝いている。

通称「金の〜」シリーズはセブンイレブン内の最上級のブランドで、正式には「セブンプレミアム ゴールド」という名前がつけられている。要するに、この金色の商品はどれも上質な原料を使い、こだわりの製造技術で調理された自信作ばかり。実際、冷蔵・冷凍ともに多数の商品がラインナップしているが、どれもコンビニ飯とは思えない本格的な味わいに仕上がっている。

そんな信頼できるプレミアムラインから満を持して登場したのが、今回の「金の蟹トマトクリーム」と「金のボロネーゼ」のパスタ2種。これまでもセブンイレブンオリジナルの冷凍パスタは販売されていたが、「金の〜」シリーズのパスタは現在、この2種しかホームページに記載はない。否が応でも期待が高まるではないか。

「金の蟹トマトクリーム」と「金のボロネーゼ」を実際に食べてみた

ということで、さっそく食べてみよう。まずは「金の蟹トマトクリーム」から。

  • セブンの「金の蟹トマトクリーム」

こちらは429円で、1食あたり295g。サラダか何かを付ければ十分に昼食になる量だと考えれば、決して割高ではない。まぁ、それもこれも味次第ではあるのだが。

パッケージを開封してみると……

  • セブンの「金の蟹トマトクリーム」

むむっ……!この時点で、かなりたっぷりと蟹のトマトクリームソースが乗っていることが見て取れる。味だけでなく、量のほうもプレミアムなのか。いずれにしても、ケチる気は毛頭なさそうだ。

これを600Wの電子レンジでチンすること5分10秒間ーー。

  • セブンの「金の蟹トマトクリーム」

うむ、完成したようだ。大きなカニのほぐし身も目視で確認できる。というか、この時点ですでに香りがハンパじゃない!魚介類の癖になる香りが部屋中に立ち込めている。

これを混ぜ混ぜして、いただきます!

  • セブンの「金の蟹トマトクリーム」

…………う、美味い……。

マジで冷凍か?ってくらい美味い。プラスチックの容器で食べ進めるのも失礼なほど美味しい。

まず津波のように押し寄せてくるのは、蟹の強烈な旨みである。これは“蟹風味”とか“蟹エキス”とか、そういうレベルではない。蟹そのものの味わいをガツン!と感じることができるのだ。クリーミーなトマトソースにも蟹の味がしっかり乗り移っていて、めちゃくちゃ高級感がある。ハッキリ言って、カフェでこのパスタが出てきても苦情など寄せられないだろうし、780円くらいに設定すれば、むしろ「安くて美味い」と評判になって、店も繁盛するのではないかという予感すらする。とにかく本格的である。

ただ、唯一気になったのは、レンチン調理であるが故に、加熱具合が一部まばらだったこと。レンチン中に容器の隅のほうのパスタ麺が若干焦げてしまったり、加熱が集中したせいで固くなってしまった部分があったのはいただけなかった。うちのレンジの問題かもしれないが、固くなったパスタ麺はどうしても無視できないほどの違和感を覚えてしまった。

  • セブンの「金の蟹トマトクリーム」

ただし、味付けは本当に美味しいし、トマトソースもたっぷりと入っているので、加熱さえ上手くいけば本当にカフェに出せるレベルだと思った次第である。いずれにしても、これで429円と考えれば、こんな苦言を呈すことさえお門違い。それほどに美味しかった。

続いて「金のボロネーゼ」をレンジへイン。「金の蟹トマトクリーム」でだいぶハードルが上がってしまったので、正直ちょっと心配……。

  • セブンの「金のボロネーゼ」

こちらも600Wのレンジで5分10秒加熱して、完成!

パッケージをめくってみると……

  • セブンの「金のボロネーゼ」

えっ、すごくない!?このボロネーゼソースの量!一瞬、巨大なハンバーグでも乗っているのかと空目したほどである。うわ〜、贅沢〜。

これを混ぜ混ぜして……さっそく、いただきます。

  • セブンの「金のボロネーゼ」

……ドうめぇぞ!!

粗挽きにされた牛肉のゴツゴツした食感がたまらない!ソースもひたすら濃厚で、安易にしょっぱさに頼らず、ちゃんとコクの深さで勝負している感じがする。たっぷりトッピングされたチーズもいい味を出していて、全体をクリーミー、かつまろやかに仕上げている。

  • セブンの「金のボロネーゼ」

そしてこちらも嬉しいことに、後半になってもまだこんなにソースが残っている。ゴロゴロと惜しみなく入っている牛肉がもう堪らん。これで429円は画期的だと思う。

  • じっくり煮込んだコク深いミートソース

ついでに、「じっくり煮込んだコク深いミートソース」という冷凍パスタも陳列されていたので食べ比べてみよう。こちらは「金の〜」シリーズより1ランク下に位置づけられる「セブンプレミアム」というラインのパスタである。また、厳密に言えばボロネーゼとミートソースでは別物だが、味の系統は似ており、牛肉をメインにしているという点も一緒。ちなみに、値段は257円と約170円の開きがある。

  • じっくり煮込んだコク深いミートソース

うむ、まずソースの量ではボロネーゼに軍配が上がるか?実際に食べてみると……

  • じっくり煮込んだコク深いミートソース

美味っ!いや、アンタもしっかり美味いんかい!セブンイレブン、すげぇ……!!

シビアに比べれば、ボロネーゼのほうが味の余韻が長く、牛肉の質というかインパクトも大きかったと言えそうだ。まぁ、257円でこれなら文句のつけようもないのだが。

ただ、やはりボロネーゼのほうもパスタ麺がやや固くなってしまっている部分があり、それはどうしても気になった。もし湯煎などで、ムラなく加熱できるようになったら、もはや天下も穫れるのではないだろうか。

セブンイレブンの最高級ラインから発売された「金の蟹トマトクリーム」と「金のボロネーゼ」。食べてみて損はないし、「ちょっと手を抜きたい、だけど美味しいものが食べたい」というときの救世主にもなってくれるはずなので、ぜひお試しあれ。