女優の檀れいが、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『クロステイル ~探偵教室~』(毎週土曜23:40~)の共演者の印象や撮影の感想を語った。

  • 檀れい=東海テレビ提供

探偵学校を舞台に心の謎に直面することで成長する探偵の卵たちを描く同作。『半沢直樹』『下町ロケット』の八津弘幸氏による原作・脚本となる。調査に必要な探偵スキルの描写も見どころで、初回の授業では「張り込みと尾行」が披露された。第2話では「盗聴・盗撮調査」の授業が行われる。講師には、セクシーかつ女王様キャラの皆川瑠依(冨樫真)が登場。そして講師陣を凛とした美しさでまとめ上げるジョーカー探偵社の代表で、探偵学校の校長・新偕理子を檀が演じている。

檀のコメントは以下の通り。

――オファーを受けた時の印象&台本を読んだ感想は?

探偵モノというのはなかなか出会うことのない題材ですし、探偵の役は初めてなのでワクワクしました。探偵モノと言っても舞台は探偵学校なので、台本は「どういう講師がいらっしゃるのかな?」「どんな調査をするのかな?」と興味を持って読み進めました。ドラマにご協力いただく探偵事務所の方から、いろんなレクチャーを受けたことが役づくりの上でもすごく勉強になったし、それらすべてを制作サイドがちゃんと台本に活かして下さっているので、とても面白い台本になっていますね。また、鈴鹿央士くん演じる匡家族は、お父さん(板尾創路)もお母さん(山口香緒里)も面白いキャラクターなので毎話「家族の会話はどんなかな?」とニヤニヤしながら読んでいます。

――新偕理子とは、どんな役ですか?

理子は、一代でジョーカー探偵社を大きくした敏腕かつ一流の探偵。彼女の一番嫌いなことが「人に頭を下げること」と「探偵なんてと蔑まれること」。ある話の中で実際蔑まれて、最高潮に怒るシーンがあるのですが、それは裏を返せば、それだけ信念を持って探偵という仕事を丁寧にしているということ。ドラマの中の理子はちょっとコミカルに演じている部分もありますが、基本的には“圧がある”(笑)。

理子がビシッと言ったら、みんながピリッとなるような感じなのですが(笑)、その芯には“依頼者のその先の幸せ”を願う思いがある。だから、いい加減な調査をしてはいけないといった正しい厳しさは持っていたいと思って演じています。今回ドラマの中では、理子が探偵を目指した理由は描かれていないのですが、役づくりとしては、今回ドラマにご協力いただいた探偵社の女性社長さんのお話を伺ったことから想像を膨らませて、相当な覚悟と冷静な判断を持つ「こういう人物でありたい」という女性像を思い浮かべて演じています。

――探偵のイメージが変わった?

ドラマや映画で得た私の勝手なイメージですが、探偵というのは髪の毛がボサボサで、タバコをすごく吸って、吸い殻が灰皿に山盛りになっていたり、たくさんの資料が山積みになっていたりという感じだったんですけど、(理子の部屋を見回して)立派でしょ? 私の社長室(笑)! 警察でもない、素人でもない、その間に探偵がいて、警察が動けなかったり、警察では助けてもらえないことを調べてくれる、探偵とは、人の心に寄り添う調査をする仕事なんです。

――鈴鹿央士さんの印象は?

初共演の央士くんは「とってもかわいらしい」という印象に加え、ちゃんと役として存在することができる人なので、一緒にお芝居していてすごく気持ちいいですね。「央士くんは、お芝居が大好きなんだね!」と思いながら、私は校長としてビシバシやっていますね(笑)!

――鈴鹿さんの“初座長っぷり”は、いかがですか?

央士くんは朝から夜遅くまで連日のように撮影していて疲れているだろうに、いつも笑顔でニコニコしています。また、生徒同士のシーンでは「こういうふうにしてもいい?」と提案するなど周囲とのコミュニケーションをきちんと取っているので、全員がそれぞれのキャラを活かした芝居ができているのだと思います。そういう様子は見ていて本当に微笑ましいですし、「自分は主演で座長です!」と肩肘を張るのではなく彼らしく、ふわっとその場にいて、みんなと楽しくお芝居をしている雰囲気はとても素敵だなと思います。

――匡の父・迅平役・板尾創路さんの印象は?

板尾さんとはドラマで何度かご一緒させていただいたことがあるのですが、どんな役でも板尾さんの色に上手く染め上げると言いますか、その作品ごとに自分の色を出して素敵に演じられる方なので、久しぶりの共演がすごく楽しみでした。私が演じる理子と板尾さんが演じる迅平に、どんな過去と展開があるのか、放送を楽しみにしていてください。

――今“クロステイル(接近尾行)しているもの”は?

飼っている猫に対してクロステイルしていますね。私は道などで、保護しなきゃいけない子(猫)に出会っちゃうことが多いんです。多い時は犬・猫あわせて4匹もいたのですが、今は1匹で、その子と遊ぶのが私にとっては至福の時間。その子は、2009年に出会った女の子で、名前は秘密。保護した時は生後5~6週だったので、かなり長い付き合いになりますね。自分のペースと世界がある子で「嫌なものは嫌」って感じの、いわゆるツンデレ・タイプ。触ると「やめて!」とプイッとなるのですが、私の動きは気になるようで、自分のそばにいて欲しい時は、住処にしているお部屋から私を呼ぶんですよ、「来なさい」みたいな感じの鳴き声で。私はひっつきたいので接近すると、スルリとどこかへ逃げていく。でも、話しかけると鳴き声で応えてくれるので「今日はどうだった、こうだったよ」という話をしています。通じているかは分からないんですけどね(笑)!

――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

毎話、探偵スキルを学べる上に、生徒たちの心に留めておいて欲しい“探偵として大事な話”も入っています。第1話で、それぞれ過去と個性を持つ7人の生徒が出会ってから、いろんな課題をクリアしていくにつれて関係性の密度が濃くなり、絆が深まっていく様子もこのドラマの全体的な魅力の1つです。今週放送の第2話では、私が演じる理子は“まだ”大人しいし、クールなんです。今後、理子がどう変わるのか…うふふ、楽しみにしていてください!