エイチ・アイ・エスは4月12日、「2022年ゴールデンウィーク旅行予約動向」に関する調査結果を発表した。調査は3月31日時点における、ゴールデンウィーク期間(2022年4月29日~5月5日)発のHISツアー、ダイナミックパッケージ、航空券の予約状況を集計したもの。
国内旅行の予約数をみると、前年同期比126%と、緊急事態宣言が発出していた昨年と比較し好転はしているものの、コロナ以前に比べ回復にまでは至っていない状況。そんな中、今年のGWの国内旅行先ランキングで1位となったのは「沖縄県」だった。前年比81%と本島滞在予約が減少したものの、宮古島、石垣島など離島は前年を超える数値に。続く2位は「北海道」(前年比134%)、3位には「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド」で注目の「大阪府」(同439%)、4位には、今年30周年を迎えた「ハウステンボス」を絡めたツアーが人気の「長崎県」(158%)が、5位には「東京都」(341%)がランクインした。
伸び率順では、「和歌山県」が最も高く前年725%。県内有数の観光地「アドベンチャーワールド」には2020年11月、ジャイアントパンダの楓浜が誕生し一般公開されている。2位には「千葉県」(前年比540%)がランクインしており、入場者数の制限が緩和された「ディズニーリゾート」の需要回復とみられるという。
一方、海外旅行の予約数は前年同期比507%と、大きく伸長。日本の入国制限の緩和と共に、各国の入国制限も変更されつつあることが大きく影響しているものとみられる。今年のGWの海外旅行先ランキングで1位となったのは、「ハワイ」(前年比388%)だった。ハワイは3回目のワクチン接種が完了していれば日本帰国時に待機隔離が免除に。以下、2位「バンコク」(同736%)、3位「マニラ」(同500%)、4位「ソウル」(同292%)、5位「バンクーバー」(同3,400%)と続いた。
旅行は前半組(4月29日~5月1日)と後半組(5月3日~5月5日)に二分。 国内旅行の需要が高いこともあり、 予約全体の約7割が3日間以内の短期の旅行となっており、 GWの休暇を前半と後半に分け、 旅行と自宅でゆったり過ごされる考えの人が多く見受けられるという。混雑のピークはGW初日の4月29日、Uターンのピークは5月5日、5月8日となっている。