日本テレビ系バラエティ番組『有吉の壁 3年目の壁を越えろ! 2時間SP』が6日に放送され、トム・ブラウン、空気階段、友近、パンサーが、即興スピーチから実際に映画製作することがサプライズ発表された。収録でこの決定を知らされた直後、混乱する4組は記者会見場に連れてこられ、訳も分からぬまま意気込みなどを語った。

  • カメラマンに促されるままガッツポーズを決める(左から)トム・ブラウン、空気階段、友近、パンサー

これは、架空の映画作品の出演者になりきって、有吉弘行からのムチャぶりに即興で対応してスピーチを行う「スピーチの壁を越えろ! 第4回日本カベデミー賞」から生まれた企画。

有吉とのやり取りを元に、4つの受賞作品を15~20分のショートムービとして実際に映像化し、放送未公開の裏側映像や映画の製作過程のドキュメントを含んだ90~120分程度のオムニバス作品『有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE』として、6月11・12日に全国のべ120スクリーン以上で上映する。

■各作品概要

  • ●トム・ブラウン『ドライブ・アイ・サー』
    出演:伊藤未満 田中以上(伊藤美誠風のみちお)、ホラ吹く原愛(福原愛風の布川ひろき)
    ストーリー:卓球選手の“ホラ吹く原愛”は、得意技の「ストレート打ちまーす」とホラを吹き、ドライブをかける技で快勝し、「サー!」と喜ぶスタイルで順調に勝ち進んでいたが、そこにライバルの絶対音感を持つ“伊藤未満 田中以上”が現れる。

  • ●空気階段『万引き裸族』
    出演:リリー・素寒貧(リリー・フランキー風の鈴木もぐら)、木村(一般人風の水川かたまり)
    ストーリー:リリー・素寒貧が演じる金も家も服もない主人公が、ただただ全裸で万引きを繰り返していく様をカメラに収めたドキュメンタリー映画。木村は、映画とは何の関係もないパチンコ仲間で、素寒貧がカベデミー賞出席に緊張するため連れてきた。

  • ●友近『秋定麗子物語』
    出演:辛島サトリ(友近)
    ストーリー:1950年代、人脈と実力で芸能界を闊歩してきた伝説の女優・秋定麗子(あきさだれいこ、故人)を、秋定が亡くなった年齢と現在同年齢の辛島サトリ(52)が演じた作品。ハンバーガーやシャンディーガフ、ショートカットを日本に流行らせた人物など、海外の大物と秋定の関係を描く。

  • ●パンサー『真っ裸(まっぱ)』
    出演:カールスゴーイー石井(カールスモーキー石井風の尾形貴弘)、無事竜也(藤竜也風の菅良太郎)、サラダ龍二(原田龍二風の向井慧)
    ストーリー:10年ぶりに日本に戻ってきた報道カメラマンの鈴森雄太(無事竜也)。彼は久しぶりに再会した息子(サラダ龍二)に不思議なボール・尻子玉を見せ、8歳の頃に河童(カールスゴーイー石井)を見たと話す。

  • 水卜麻美アナ

水卜麻美アナウンサーの司会で行われた記者会見でのやり取りは、以下の通り。

■共演候補に「シュワルツェネッガー」「谷隼人」

――今のお気持ちをお聞かせください。まずは『ドライブ・アイ・サー』のトム・ブラウンさんから。

みちお:とっても面白い映画を作っておりますので…

向井:まだ全然何にも始まってないでしょ!

みちお:あんまり横からゴチャゴチャ言われるとムカついちゃいます(笑)。とてもいい感じで製作が進んでいますので、皆さんぜひ、劇場に足をお運びくださいませ。

布川:僕が主演になるので、そこがちょっと不安なんですけど、面白くなるように頑張ります。

みちお:今途中まで撮ってるんですけど、卓球の球のスピード感とかすごくいい感じで撮れてますので、スポーツ根性モノとしても楽しめると思います。

――続いては、『万引き裸族』の空気階段さん。

もぐら:本当にすっぽんぽんなんですよ。普通に流せるのかな、R指定みたいな。僕は助演男優賞なんですけど、1人しか出てないんですよ。ということは誰を主人公にするのかというのを、今から考えようかなと思ってます。

水川:僕は友達っていう…。何もすることないんですよ。

もぐら:ワンシーン、どっかで見切れます。それだけ予告しときます。

――現時点で出てほしいと思ってる人はいるんですか?

もぐら:本当に誰でもいいんだったら、(アーノルド・)シュワルツェネッガーさんとか。すっぽんぽんの元祖みたいなところあるじゃないですか。ターミネーターの状態で万引きするとかできるなら。そのへんは相談になると思いますね。

――続いては、『秋定麗子物語』の友近さんお願いします。

向井:1人だけ異質……

友近:秋定麗子さんという方を今から想像しながら、先ほどのスピーチで言ったことは映像化したいなと思うので、まずはシャンディーガフを作るシーンは撮らなきゃいけないかな。恋愛のところも話しちゃったんですよね。熱いラブシーンがあるので、「前貼りなしで挑みました」って言っちゃいましたから、男性キャストは絶対必要なんだろうなと思いますね。

――思い描いている相手役というのは?

友近:1950~60年代を活躍した女優さんだったので、谷隼人さんとか、昔からずっと活躍してらっしゃる方は重みが出るかなと思います。ジャズのシーンとかシャンソンのシーンも入れてみたいなと思います。

――では、『真っ裸(まっぱ)』パンサーの皆さん、お願いします。

尾形:はい、もうやるからには明日にでも撮りに行きたいですね! もうクルーとも話したいですし、脚本もしっかり構想あるんで。興行収入をどんどん取りに行って、『有吉の壁』に還元しますよ! いつも足引っ張ってるんで、僕。

向井:いくらくらい目指すんですか?

――ぜひ目標額を教えていただけたら。

尾形:2兆。

向井:バカな額…

  • 「2兆」

菅:一応収録前に、何となくのストーリーの共通認識がほしかったんで、尾形に「こういうことでいいんですか?」って聞いたんですね。そしたら、「そんなこと俺に聞くな」言われたんです。でも、今は気合が違うんで、期待していいと思います。

向井:すごいことを尾形の力でつかみ取ったという本当にうれしい気持ちが大半なんですけど、4月から私事なんですけど、朝のラジオが帯で始まって、「映画めんどくさいなぁ」って…。

尾形:俳優一本でしょ!?

向井:いや、「映画めんどくさいなぁ」は2割です! 8割楽しみです。