LUXURY CARDは3月30日、ラグジュアリーカードの利用動向を読み解いた「2021年の新富裕層の消費動向」を発表した。調査期間は2021年1月1日~12月31日、調査対象は期間中のラグジュアリーカード(チタンカード、ブラックカード、ゴールドカード)会員、人数は非公開。

2021年のラクジュアリーカード利用額は昨対比85%増

  • カード利用額推移

2021年のラクジュアリーカード利用額は昨対比85%増と、2020年に続いて好調を維持。特に12月には同197%と最高記録を更新した。また、1人当たりのカード利用額は同71%増となり、同調査では「新富裕層のクレジットカード利用は大型決済だけでなくデイリーユースも定着し、引き続き変わらぬ高い消費意欲がうかがえる」と分析している。

カテゴリー別利用額をみると、「納税」が昨対比530%と大幅に伸長。「納税でもポイントがショッピング同様に貯まる点も支持され、利用額の伸長に影響していると考えられる」(同調査)。

「ソフトウェア、クラウドサービス、広告費等」は昨対比230%。コロナ禍でビジネスシーンにおけるDXが進んでいる状況が浮き彫りになった。この他、新築購入やリモートワークを行う別室を借りているなどの「不動産」は78%増。おうち時間が定着したことから、「ペット」は60%増、「ホームセンター」は90%増となった。

一方、前年より減少したのは全体のうち2カテゴリーで、「旅行代理店・ツアー」が10%減、「エアライン」が43%減。海外旅行が減った分、「国内旅行」における鉄道が21%増となったほか、「車両購入」が60%増、「百貨店」が44%増、「宝飾品・ギフト用品」が60%増、「レディースウェア」が37%増と伸長した。