普段の何気ない会話でも、ちょっとした言葉のチョイスで場の空気が変わってしまうこと、ありませんか?

漫画『まれなひと』(ビームコミックス、KADOKAWA刊)を手掛ける漫画家の白湯白かばんさん(@sayushirokaban)がTwitterに投稿したカップルの会話が、ちょっとした言葉の選び方でややサスペンスな雰囲気になっていると話題になりました。

4コマ「言葉のチョイスが変な彼氏」(@sayushirokabanより引用)

  • (@sayushirokabanより引用)

日常のひとこまのような食事風景ですが、彼女がエビの尻尾まできれいに食べていることに気付いた彼氏。それを指摘すると、彼女はいつも食べているとのこと。すると彼氏は「へー、証拠残さないのえらいね」と返しました。“証拠”という彼のワードチョイスに、彼女は(私がエビを殺した犯人?)と、急に事件のような空気に。

この投稿には、「自分もエビフライの尻尾食べるので似たような事言われます」「いくつ食べたかバレないように尻尾まで食べて証拠を残さない癖のあるワタクシ」といった、“尻尾食べる派”の共感の声や、「ポテチ箸で食べてたら『自分の手は汚さないタイプね』って言われた」という似たようなワードチョイスの体験談、「エビデンスだけにってコト……!?!?」と、うまいこと言っちゃう人など、多くの反響がありました。

7.2万件のいいね、6,000件以上のリツイートが寄せられたこの4コマ漫画、投稿者の白湯白かばんさんにお話を伺いました。

投稿者さんに聞いてみた

――なんだか不穏な4コマ漫画、多くの反響が寄せられております。

正直あまり伸びないかな~と思ってアップした作品だったので驚きました。こういう方向性の漫画を増やしていきたいと思っていたので、今回の反響は凄くうれしかったです。

――可愛らしい絵柄と日常にありそうな場面なのに、ちょっとシュールな漫画を多く描かれております。Twitterに投稿される漫画について、テーマがあればお教えいただけますでしょうか。

特にテーマなどは決めてないのですが、今の自分の漫画にテーマを後付けするとしたら『共感』でしょうか。日常のあるあるを切り取って、そこを膨らませて漫画にすることが多いので、共感要素が入ってる作品になってると思います。


そんな白湯白かばんさんは、ビームコミックスから漫画『まれなひと』(KADOKAWA刊)を上梓されています。「隠しブロックがある海」「伝説の樹の下で告白する男とその樹にブラを干してたおばさん」など独特なキャラクターと世界観にニヤリとしそうな一冊、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。