女優の高畑淳子が、28日に放送されるフジテレビ系ドラマ『ミステリと言う勿れ』(毎週月曜21:00~)の最終話に出演する。
最終話では、新幹線で食べようと駅弁を購入した整(菅田将暉)が、一通り食事を終えてうたた寝していたところ、不意に隣に座った乗客・美樹谷紘子(関めぐみ)が読んでいる手紙が目に入る。その手紙の内容を巡って紘子と会話をしていると、ふと後ろに人影を感じる。そこに座っていたのが高畑演じるサキなのだが、はたしてサキとは何者なのか…。
高畑のコメントは、以下の通り。
――『ミステリと言う勿れ』への出演が決まった時のご感想は?
「まず、菅田将暉さんとご一緒出来るということで“あら、うれしいわ!”と、思いました。原作は存じ上げなかったのですが、とても人気ある作品だと伺いました」
――どのように解釈されたのですか?
「通常、いただく役は“こんな感じかな?”とピンとアンテナが立つんですけど、今回はなかなか難しく、セリフを覚えるのも苦労しました。ハッキリとしたキーワードのあるお芝居とは違う役に挑戦したという感じがすごく強いです。本当に苦労していたのですが、それを松山(博昭)監督が“一連で撮影します”とおっしゃられたので、“ひゃーー!”となって、必死にセリフを覚えました(笑)」
――監督とはどのようなお話を?
「監督からは“リアリティーを持って…”と、ご指摘をいただきました。そこで、サキが思うこと、大事にしていることを普通のこととして考えなくてはいけないのだと思いました」
――原作の中でも、とりわけ不思議なエピソードです。
「そんな回に私が出演することになってしまったんですね(笑)。ですけど、苦労して演じた分、出来上がりがとても楽しみになっています」
――菅田さんと演じられていかがでしたか?
「菅田さんは、すでに役を自分のものになさってました。お芝居では、絶妙なタイミングで他人の会話に空気のように滑り込んでいらっしゃるんですよ。割り込むのではなく、別世界からフワッとした感じですね。それもリアリティーのあるセリフというより、独特の哲学を織り交ぜるじゃないですか?それを菅田さんは難なくこなされます。立ち姿、居住いから絶妙な雰囲気を醸し出されていました」
――最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします
「整のように謎を解ける人は地に足がついていると言うか…。人間は誰しも日常の中で右往左往しながら生きていて、摩擦やトラブルが起きてしまいます。それを解決しようとして、時として事件になってしまったりします。そんな事象を整のように俯瞰(ふかん)で見る力があれば、未然に防ぐことも出来るでしょうし、カオスにならないようにも出来るのではないでしょうか。そんな“整エネルギー”が少しずつでも私たちにあればと、彼の資質を少しでも分けてほしいという感じもあります。菅田さんは普段からそんな“整資質”を持たれているような気がします。絶対にパニックにならないだろなと。とにかく、整というすごく“ととのって”世界を見られる人と真反対の摩擦の中で、もがきながら生きているサキという人物を演じています。両極にある人間の姿を楽しんでいただければと思います」
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