東京・銀座に「焼鳥 ひら野」が2月17日グランドオープン。なんでも"御味酒(おみき)から始まる"お店なんだとか。早速足を運んでこだわりの焼鳥コースを味わってきた。

  • 銀座の中央通りと昭和通りの間に位置する場所に店を構えている「焼鳥 ひら野」

「焼鳥 ひら野」とは

「焼鳥 ひら野」は、新橋駅、東銀座駅から徒歩5分ほど。中央通りと昭和通りの間に位置する場所に店を構えている。

店主を務めるのは、麻布十番「鳥善瀬尾」で10年経験を積み、「東京ステーションホテル瀬尾」で8年間店主を務めた平野郁侍さん。伝統⼿法である「近⽕強⽕」を⽤いて、扇ぎ、⽕あたり、タレつけなど"1串の焼き"にこだわり、丁寧に仕上げた"鶏の味わい"を焼鳥コースで楽しめる。シンプルで落ち着いた佇まいの店内にはカウンター12席、個室4〜6名(全6席)。

  • 店主の平野郁侍さんが丁寧に焼く1串1串は感激する美味しさ

"御味酒"から始まる上質なもてなし

カウンターに座ると、まず手元に置かれた盃に"御味酒"が注がれた。これは、一般的な"御神酒"とは異なり、お客さんに「焼鳥 ひら野」の味わいをまっさらになり楽しんでもらうために⼝清めの意味で最初に振る舞われるもの。

⿅児島県の「⻄酒造」から特別に仕上げてもらった日本酒「天賦純⽶⼤吟醸」のひら野特別ボトルが使⽤されている。

  • 焼鳥ひら野の「味わい」をまっさらになり楽しんでもらうために日本酒で口清めするところからおもてなしが始まる

コースは「おまかせコース」(8,000円~)のみ。串焼き10本、サラダ、季節の一品(3品)、 食事、水菓子が順番に提供される。今回は、その中から厳選された5本と季節の一品などを試食させてもらった。

「春野菜のサラダ」には、クレソン、白菜、スナップエンドウ、菜の花、塩クラゲが入っていて食べ応えあり。シャキシャキで心地良い歯応え、苦味が美味しく感じられる旬の春野菜ならでは。

  • 旬の瑞々しさに心躍る「春野菜のサラダ」

続いては「アコヤ貝の玉地蒸し」。中にベシャメルソースが入っていて、温かくまろやかな口当たりがだしの味と相まって実に美味しい。

  • 和とフレンチが融合した味わいの「アコヤ貝の玉地蒸し」

焼鳥は、「せせり」から提供開始。柔らかく絶妙な塩加減で味付けられた鶏肉の美味しさが自家製のカラシをつけていただくことでより鮮やかに感じられた。塩加減はお好み次第で濃くも薄くもできるそうだ。

  • 「せせり」は自家製のカラシでいただいた

続いては手羽元と胸の間にある希少部位「胸小肉」。胸肉だがしっとりジューシー。こちらは柚子胡椒をつけていただいた。

  • しっとりとジューシーな希少部位「胸小肉」

ほっこり上品な味わいの「仙台麩と季節のおでん」を挟んで出てきた「ハツ」は弾力がある食感がたまらない。お好みで山椒か七味をかけるとより肉の味を引き立ててくれる。

  • 上品な味わいの「仙台麩と季節のおでん」

  • 「ハツ」は弾力がある食感がたまらない

「レバー」はプリプリな食感で、中はトロ〜リとしていて絶品。レバーは焼き上げてからも、どんどん火が入るため焼き加減が難しいそうで、口に運ぶまでのタイミングまで考慮して焼いているようだ。

  • 「レバー」はプリプリ、中はトロリとしていて絶品

5本目は「膝の軟骨」。コリコリした食感の良さと、「近⽕強⽕」によってほどよくついた焦げ⽬が食欲をそそる風味となっている。最後は食事に「そぼろごはん」をいただいてシメ。ごちそうさまでした!

  • コリコリした食感と焦げの風味も美味しい「膝の軟骨」


実際のコースでは、串焼きは10本となっているので、かなりお腹がいっぱいになるはず。

鮮度の良さがその味わいから伝わってくる鶏肉は、あえてブランドにはこだわらず、鮮度を重視した仕⼊れが実現できる「甲斐信⽞どり」を使⽤しているのだとか。

こだわりの仕入れ、長年の経験がものをいう焼きの技術、お皿一枚にもこだわったおもてなしの気持ちが三位一体となり、最高の食体験ができる「焼鳥 ひら野」。仕事を頑張った自分へのご褒美や、大事な会食・デートにもおすすめしたい。

■Information
焼⿃ひら野
【場所】東京都中央区銀座8-12-15 1F
【営業時間】16:00〜23:00 (完全予約制)
【定休日】日曜日