日本トレンドリサーチは3月7日、日本クレアス税理士法人と共同で実施した「遺産相続で事前にやっておくべきだったと後悔したこと」に関するアンケートの結果を発表した。同調査は2月23日〜25日、遺産の相続をしたことがある全国の男女1,000人を対象に行われたもの。

  • 遺産の相続について、「事前にやっておけば良かった」と後悔したことはありますか?

まずは、遺産の相続について「事前にやっておけば良かった」と後悔したことがあるか尋ねたところ、32.8%が「ある」と回答した。

中でも多かったのは、遺言書にまつわる後悔の声。「遺言を書いてもらえばよかった」や、「きちんと公正証書遺言にしておくべきだった」などの回答が上がっている。

兄弟間においても、事前にしっかり話し合いをしていなかった事で、遺産の分配や処分をめぐって揉めたり絶縁状態になったりしたというエピソードも見られた。

相続税に関しても、生前贈与や終身保険による免税利用などの節税対策を行わなかった事で後悔している人の声も多く聞かれている。

「遺産の詳細な内容を聞いておけば良かった」といった遺産の把握についての回答も。遺産の内容について確認しなかった事で、かなりの時間を費やすことになってしまったという人もいた。

また、必要な書類や通帳、印鑑などの所在も事前に確認しておかなかった事で苦労したというエピソードも見られた。

続いて、遺産の相続について、「事前にやっておいて良かったこと」があるか聞いてみたところ、26.3%が「ある」と答えた。

  • 遺産の相続について、「事前にやっておいて良かったこと」はありますか?

具体的には、生前贈与や公正証書遺言を準備すること、兄弟での相続についての話し合い、遺品になる品物の整理整頓などがあがっている。