太陽生命保険は3月9日、ESG投融資の一環として、東海旅客鉄道が発行するグリーンボンド(R&I格付:AA)への投資を決定したことを発表した。

同社は、2007年3月に日本の生命保険会社として初めて「責任投資原則(PRI)」に署名。環境(E)、社会(S)、企業統治(G)の課題に配慮し、持続可能な社会の実現に向けた資産運用を行っている。

今回のグリーンボンドの調達資金は、地球環境の保全に役立つ新幹線車両更新として、N700Sへの更新投資に充当される予定とのこと。N700Sは、走行抵抗を低減する先端形状の採用や次世代半導体の駆動システムへの採用、車両の軽量化などを実現。主な入れ替え対象であるN700Aタイプに対して6%の消費電力量の削減効果が見込まれている。

発行総額は200億円、償還期間は35年。グリーンボンドによって調達された資金は、東海旅客鉄道の事業を通して、SDGsの「13 気候変動に具体的な対策を」に貢献する。