ダスキンは3月10日、「共働き世帯における家事に関する調査」の結果を発表した。同調査は2月9日~14日、共働き世帯の20~50代の男女500名を対象に、インターネットで実施した。

  • 夫婦間比較「家事の分担状況」

夫婦間の家事の分担状況を比率で答えてもらったところ、全体で最も多い回答は「夫1割:妻9割」(20.2%)だった。男性側だけの回答で見てみると、多かったのは「夫5割:妻5割」(20.4%)や、「夫3割:妻7割」(19.6%)だが、女性側だけの回答で見ると、多いのは「夫1割:妻9割」(27.2%)、「夫2割:妻8割」(18.4%)だった。女性の多くは、自分が8割以上の家事を行っていると感じ、男性は3~5割行っていると感じている人が多く、夫婦間の認識に差異があることが明らかとなった。

家事の分担に関して不満があるか聞くと、男性で不満があったのは「ある(4.8%)」「どちらかというとある(12.8%)」を合わせた2割弱だった。女性は「ある(22.0%)」「どちらかというとある(27.2%)」を合わせて、約半数が不満を持っていることがわかった。

  • 家事の分担に関して不満がありますか

結婚前・結婚直後に家事の分担について決めたか聞くと、21.0%が「決めた」と答えた。約8割は、決めた分担通りになっていると回答している。

自身が行っている主な家事について聞くと、女性は「料理」(91.6%)、「洗濯」(89.6%)が多く、男性は「ゴミ出し」(66.4%)、「お風呂掃除」(62.8%)、「部屋の片づけ・掃除」(62.8%)が多かった。平日(仕事の日)に家事に割く時間は、1日当たり平均約90分で、男女別に見ると、男性は平均60分、女性は約120分だった。

  • 自身が行っている主な家事

家事の時間を削減し、自由な時間を作るためにしていることを尋ねると、「料理のつくりおき」(23.8%)や、「外食」(21.2%)、「家族で分担している」(19.0%)、「フードデリバリーサービスの利用」(13.0%)、「お掃除ロボット」(9.2%)が多かった。43.6%は「何もしていない」と回答している。

家事代行サービスを利用したことがあるか聞くと、71.0%が「予定はない」と答えた。約2割は「検討中(6.0%)」「検討したことがある(4.4%)」「検討してもよい(12.4%)」と答えている。利用していない理由は、「費用対効果がわからないのと、費用がかかり過ぎないか不安(愛知県・46女性)」「業者選定が面倒くさくて利用していない(福岡県・52歳男性)」「他人を家に入れて家の中を色々触られることに抵抗がある(福井県・35歳女性)」などだった。

平日(仕事の日)、今よりも自由な時間が確保できたらしたいことを聞くと、最も多い回答は「テレビを観る」「映画鑑賞」(各11.0%)だった。3位は「外食」(10.6%)、4位は「読書」(10.0%)、5位が「ネットサーフィン」(9.6%)となっている。「いつもより早く寝る」「子どもと遊ぶ」「夫婦で晩酌」などの項目にも一定数回答が集まった。

  • 平日自由な時間ができたらしたいことランキング