JR東日本は、2022年3月12日のダイヤ改正で、宇都宮~黒磯間の全列車をE131系で運転すると発表。平日・土休日の夜間に運転される熱海発黒磯行、土休日の朝に運転される黒磯発熱海行の普通列車はダイヤ改正後、運転区間が熱海~宇都宮間に短縮される。

  • 宇都宮線の普通列車に使用されるE231系

宇都宮線(東北本線)宇都宮~黒磯間では、現在、朝の時間帯に黒磯駅から大宮・上野方面へ向かう上り列車が4本あり、このうち黒磯駅を6時51分に発車する列車は土休日に熱海行として運転(平日は品川行として運転)。夜間には熱海駅から黒磯駅まで運転される列車も1本設定されており、運転区間の営業キロが260km以上に及ぶ長距離普通列車として、鉄道ファンらの間で知られた列車だった。

ダイヤ改正後の宇都宮~黒磯間では、朝の時間帯に小山発黒磯行で運転される下り1本を除き、ほぼ全列車を宇都宮駅発着に変更。新型車両E131系によるワンマン運転を開始する予定となっている。これにともない、黒磯駅から大宮・上野方面へ向かう列車は宇都宮駅を境に分割され、同駅で乗換えが必要に。宇都宮~黒磯間での普通列車グリーン車の営業も終了となる。

  • 栃木県内の宇都宮線・日光線に導入予定の新型車両E131系(車両展示会の取材時に撮影)

現在、土休日の朝に黒磯駅6時51分発・熱海駅11時28分着で運転される列車はダイヤ改正後、宇都宮駅7時45分発・熱海駅11時28分着に変更。宇都宮駅で黒磯駅からの普通列車から乗り換えられる。現在、平日・土休日の夜間に熱海駅18時52分発(土休日は18時55分発)・黒磯駅23時39分着で運転される列車も、ダイヤ改正後は熱海駅18時55分発・宇都宮駅22時42分着となり、運転区間を短縮。宇都宮駅で黒磯行の最終列車へ乗換えとなる。