日産自動車は先ごろ、新型「フェアレディZ」のカスタム仕様「カスタマイズドプロト」を公開し、話題を呼んだ。オレンジのボディに黒のアクセントが入るデザインは、フェアレディZ「432-R」を思い出させると好評だった。その新型と元ネタが、「Nostalgic 2days」(ノスタルジックツーデイズ)でついにそろい踏みした。
初代の高性能バージョンをオマージュ
「フェアレディZ」は日産を象徴するスポーツカーで、1969年の発売以降、世界で累計180万台以上が売れた人気車種だ。通算7世代目となる新型は、2022年春に米国で発売予定。日本には6月下旬に240台限定の特別仕様車「Proto Spec」(696.63万円)を投入する。
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新型「フェアレディZ」(日本仕様)は3.0LのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。動力性能は最高出力405PS、最大トルク475Nm(48.4kgf・m)だ。ボディサイズは全長4,380mm、全幅1,845mm、全高1,315mm、ホイールベース2,550mm。日本ではMT(マニュアル)とAT(オートマチック)を各3グレード展開で販売する予定だ。
オレンジのボディカラーをまとう「カスタマイズドプロト」はボンネット、ルーフ、テールにブラックをあしらい、エアロパーツやオーバーフェンダーを装着。フェアレディZの初代モデル「S30」をベースとする競技用軽量化モデル「432-R」をイメージした1台だ。日産は「ショーモデル」と位置づけているが、「まったく発売の意思がないわけではない」と説明パネルに書いてあったので、続報を楽しみに待ちたい。
レース用として開発された432-Rは性能をひたすらに追求したモデルで、快適装備などは全くついていないとのこと。エンジンは「スカイライン GT-R」が搭載していた2.0L直列6気筒DOHCの「S20型」で、価格は通常モデルより100万円以上も高かったそうだ。