識学は2月18日、「中途採用に関する調査」の結果を発表した。調査は1月19日~20日、従業員数5〜300人未満の企業に勤める20歳~59歳の転職経験者300名(管理職(候補)採用者100名、一般社員採用者200名、うち男性222名)を対象にインターネットで行われた。

  • 転職で後悔・失敗したと感じたこと

    転職で後悔・失敗したと感じたこと

直近3年以内に転職した人を対象に、転職で後悔・失敗した経験があるかを聞いたところ、58.7%が「ある」と回答。どんな後悔や失敗かを教えてもらったところ、「組織の風土・文化が合わない」が最も多く48.2%。次いで「思ったより給与が低い」(46.8%)、「上司との人間関係」(35.6%)と続いた。

また、転職で「こんなはずではなかった(思っていたのと違った)」と感じたことが「ある」という人は67.7%。具体的には、「ないと言われていたノルマが過剰にあった」「職場の雰囲気が悪かった」「零細企業でコンプライアンスなんて存在しなかった」「実際は毎日残業は当たり前、残業手当はなく、休日も会社からの連絡などがありほぼ休みではない。気も休まらず、プライベートも崩壊している」といった声が寄せられた。

  • 選考段階で確認した方が良いと思うこと

    選考段階で確認した方が良いと思うこと

次に、転職において後悔・失敗を防ぐため、もしくは「こんなはずではなかった(思っていたのと違った)」という思いをしないために、選考段階で確認した方が良いと思うことを教えてもらったところ、「実際の給与額」(48.7%)、「職務内容」(47.7%)、「経営状態」(44.7%)が上位に。

採用時の想定役職別にみると、一般社員採用では1位「職務内容」(53.5%)、2位「実際の給与額」(50.5%)、3位「賞与支給条件」(48.5%)とお金に関することが上位に。一方、管理職(候補)採用では「実際の給与額」と「経営状態」ともに45.0%が同率1位となり、次点は「自分に求められる結果」(39.0%)となった。

  • 今後転職する際、企業選びにおいて魅力的に感じる取り組みや情報

    今後転職する際、企業選びにおいて魅力的に感じる取り組みや情報

続いて、「転職活動の際、採用担当者に見られるかもしれないと思い、自分のSNSアカウント削除・鍵掛け・不都合な投稿削除などをしたことがありますか?」と尋ねたところ、管理職(候補)採用者23.0%、一般社員採用者13.5%が「ある」と回答した。

また、今後転職する際、企業選びにおいて魅力的に感じる取り組みや情報に関して聞いたところ、1位「福利厚生の充実」(42.0%)、2位「明確な人事評価制度・給与制度」(31.7%)、同率3位「リモートワーク制度」「フレックス制度」(30.0%)、5位「週休3日制度」(28.7%)となった。