エムティーアイは2月4日、ルナルナが実施したフェムテックに関する意識調査の結果を発表した。調査は2021年12月24日〜2022年1月4日、10代以上の女性3,123人を対象に「ルナルナ」「ルナルナ 体温ノート」「ルナルナ ベビー」にて実施した。
女性の健康課題をテクノロジーで解決する商品・サービスを指す「フェムテック」。フェムテックという言葉を知っているかを聞いてみた。すると、「知らない」が最も多く52.4%となり、「意味も含めて知っている」は15.3%にとどまった。「言葉だけ知っている」「どこかで聞いたことがあるような気がする」という人は合わせて3割強となっている。
「意味も含めて知っている」「言葉だけ知っている」と回答した人にどこで聞いたかを尋ねると、「インターネットの記事」が62.1%が最も多く、次いで「SNS」(39.7%)、「TVやラジオのニュース」(38.7%)が続いた。
続いて、フェムテックに抱くイメージを聞いてみると、フェムテックという言葉を知っている人では「女性の健康をサポートするもの」が最多で53.6%となり、次いで「女性の健康への理解を促進するもの」が50.0%で続いた。
フェムテックを知らない人に対しても言葉の説明を行ったうえで同じ質問をしたところ、1位〜3位の順位は変わらない結果に。また、24.8%は「わからない」と回答している。
フェムテックを知っている女性に対し、実際のフェムテックサービスの購入や利用について尋ねてみた。すると、41.2%が「利用したことがない」と回答した。
購入・利用したことがあると回答した女性に対し、どのようなサービス・商品だったかを聞いたところ、1位は「生理・月経周期の予測(生理日管理アプリなど)」で86.6%となり、2位は「生理用品(月経カップ、吸水ショーツなど)」で59.4%となった。
フェムテックサービスについて、自分にとって必要なものが含まれていると思うかを尋ねると21.5%が「とても思う」、61.6%が「思う」と回答。8割以上がフェムテックサービスを必要だと感じていることが分かった。
「とても思う」「思う」と答えた人に対し、どのようなサービスが必要かを聞いてみた。すると、最も多かったのは「生理・月経周期の予測サービス」で82.7%となり、以下「生理用品(月経カップ・吸水ショーツなど)」(73.5%)、「更年期ケア関連」(30.6%)、「骨盤ヘルスケア」(24.4%)が続いた。
フェムテックサービスや商品を利用し自分の不安や悩みが改善したと思うかについては、「とても思う」が20.2%、「思う」が71.3%となり、合計で9割以上の人が悩みや不安が改善されているという結果となった。
一方で、フェムテックサービスや商品を選ぶ際に困ったり悩むことがあるかを聞いてみると、9.5%が「とてもある」、48.3%が「ある」と回答。過半数の人が悩みを伴っている実態も明らかとなった。
悩みの内容としては、「どのようなサービス・商品が自分に合っているかわからない」が86.0%で最も多く、次いで「本当に効能・効果があるかわからない」(52.7%)、「商品の安全性がわからない」(38.3%)が続いた。また、「商品ごとの違いがわかりづらい」「買うのに勇気がいる」などの声もあがっている。
フェムテックサービスや商品を購入・利用した経験のない人に対してその理由を尋ねると、「購入できる場所や方法がわからなかったから」が42.7%で最多となった。
購入・利用経験のある人がサービス・商品を購入した場所としては、「ウェブサイト」が51.1%で最も多く、「専用アプリ」が50.7%で次いだ。
百貨店やショッピングモールなどの実店舗にてフェムテックサービス・商品が扱われることについては、「良いことだと思う」が最多で67.0%となり、その理由としては40.1%が「女性の健康について知ってもらうきっかけになる」と回答している。一方で、人の目などが気になる、手に取るのは恥ずかしいなどの理由から「抵抗がある」と回答した人も約1割いた。
フェムテックというサービスや商品が今後も開発され進化していく事についてどう思うか聞いてみた。すると、「とても好ましいことだと思う」が35.7%、「好ましいことだと思う」が56.9%で9割以上が前向きな反応を示した。
最後に、フェムテックを通して解決したいカラダやココロの悩みがあるかを尋ねたところ、51.0%が「ある」と回答。具体的な悩みとしては、「更年期障害」「PMS(月経前症候群)」「妊活・不妊関連」「性交痛」「デリケートゾーンのケア」などが多くあがった。