Netflixで配信され日本でも多くの人気を集めた「愛の不時着」は、韓国の財閥令嬢であるユン・セリと北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクのロマンチックなラブストーリーを描いた韓国ドラマです。ストーリーの面白さはもちろん、劇中に登場する美しい風景も話題に。撮影地を気にしながら見ていたファンも多いのではないでしょうか。

今回は、愛の不時着が撮影されたロケ地を紹介します。「この場所で撮影が行われたんだ」と考えるだけで、愛の不時着の雰囲気を味わえるはず。いつかロケ地巡りをしたいと思っている人もぜひ参考にしてみてください。

※本記事はストーリーに関する内容が含まれます。ご注意ください※

  • 愛の不時着の韓国ロケ地

    人気ドラマ・愛の不時着のロケ地を紹介していきます

「愛の不時着」の韓国ロケ地

愛の不時着には、ユン・セリが不時着する非武装地帯(DMZ)をはじめ、北朝鮮のシーンが多く登場。いずれも北朝鮮ではなく、韓国国内やモンゴルでの撮影です。ここでは思い出深いシーンを中心に、韓国国内で撮影された場所を紹介していきます。 ちなみに、リ・ジョンヒョクたちが暮らす北朝鮮の村も実在しそうな場所に思えますが、こちらはセットで作られたもの。安眠島(アンミョンド)に大規模なオープンセットを作成して撮影したそうです。

「第1話」セリがパラグライダーで飛び立つシーン

ファッションブランドを展開するセリが自社製品であるスポーツウェアのテストのため、パラグライダーで飛び立つのは、ドラマの中でも重要なシーンの一つ。

この飛び立つシーンが撮影されたのが江原道寧越 (カンウォンドヨンウォル) 郡にある「蓬莱山(ポンネサン)」です。ここでは実際にパラグライダーを体験できるため、セリの気分を味わえます。 

【住所】江原道 寧越郡 寧越邑 永興里

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「第1話」セリが不時着した非武装地帯

セリとジョンヒョクが運命的な出会いを果たした場所は、韓国と北朝鮮の軍事境界線である非武装地帯(DMZ)。

うっそうとした森の様子は本当に北朝鮮で撮影したかのように見えますが、このシーンは「済州(チェジュ)島・西帰浦治癒の森」で撮影されました。この一帯は散策路として整備された観光スポットなので、記念に訪れる人も多くいるそうです。

【住所】済州特別自治道 西帰浦市 山麓南路 2271

「第4話」ジョンヒョクがセリを自転車に乗せ走るシーン

セリは大佐の妻・ヨンエに取り入るため、誕生日パーティーに参加します。そんなセリの帰りを待っていたジョンヒョクと自転車に二人乗りをして帰るシーンは、4話の中でも特に印象に残るロマンチックなシーン。

このシーンが撮影されたのは、「忠清南道 泰安(テアン)郡・チョンサン樹木園」です。ファンのあいだでも人気のあるシーンが撮影された場所ということで、「愛の不時着のロケ地」と書かれた看板があり、見つけやすくなっています。

【住所】忠清南道 泰安郡 南面 新場里 451-1

「第5話」ク・スンジュンとセリが北朝鮮で再会するホテル

セリの兄に投資詐欺をはたらき、身を隠すため韓国から北朝鮮にやってきたク・スンジュン。セリとはかつてお見合い相手として出会った関係ですが、北朝鮮で思いもよらぬ再会を果たします。

この2人が偶然再会する場所となった平壌のホテルは、釜山(プサン)にあるビジネスホテル「コモドホテル釜山」で撮影されました。実際に営業しているホテルなので、記念に宿泊することも可能。物語に入り込んだような気分を味わえるかもしれないので、ファンの人はぜひ泊まってみてはいかがでしょうか。

【住所】釜山広域市 中区 中区路 151

関連記事: 「愛の不時着」のク・スンジュンとは? 役柄や名言・名シーンを紹介

「第6話」セリと第5中隊がピクニックをした川原

セリは韓国に戻る前に、思い出作りとして第5中隊のメンバーを誘ってピクニックをします。みんなで魚をとって食べたり、ピョ・チスが詩の朗読をしたりセリが歌をうたったりと、とても印象に残るシーンです。第5中隊とセリの仲のよさが感じられるほほえましいシーンでもあります。

このシーンが撮影されたのは、「忠清北道・忠州(チュンジュ)市・ピネ島(ピネソム)」です。ここは実際にキャンプや釣りなどが楽しめる人気の観光スポットとなっています。

【住所】忠清北道 忠州市 仰城面 釣川里 412

関連記事: 「愛の不時着」のグァンボムとは? 役柄や演じた俳優について徹底解説

「第11話」ジョンヒョクが韓国にたどり着いた海岸

北朝鮮から韓国にやってきたジョンヒョク。彼がたどり着いた海岸は「仁川(インチョン)・仙女岩(ソンニョバウィ)海岸」で撮影されました。特徴的な形をした仙女岩が有名な海岸で、普段は海水浴場として賑わう場所です。

【住所】仁川広域市 中区 乙旺洞

「第11話」ソウルに来た部隊員たちが外から眺めるチキン店

ジョンヒョクの父に命じられ、彼を探すため韓国にやってきた第5中隊とチョン・マンボク。土地勘のない場所で途方に暮れる彼らが、チキンを食べる人たちをうらやましそうに見つめるお店が「bb.qチキン 梨大(イデ)店」です。

このシーン以外にもbb.qチキンはドラマ内にたびたび登場。セリの部下たちが消息不明となったセリを心配しながらチキンを食べるシーンは「bb.qチキン 一山湖公園店」で撮影されました。

【住所】梨大(イデ)店:ソウル特別市 西大門区 梨花女大5キル 35

「第12話」セリと部隊員たちが再会する場所

第5中隊とチョン・マンボクはセリに会うため、セリの会社のインテリア展示場で開催される式典に侵入します。あの手この手でセリとの接触を試みるも失敗し、結局は会場から逃げるはめに。そんな彼らをたまたま目撃したジョンヒョクは後を追いかけます。

ジョンヒョクに話を聞いたセリも駆けつけ、みんなで再会を喜ぶ感動的なシーンが撮影されたのが「忠州(チュンジュ)市・中央塔史跡公園(チュンアンタッサジョッコンウォン)」です。

【住所】忠清北道 忠州市 中央塔面 タッチョンアンキル 6

「第14話」ソ・ダンとク・スンジュンがキスをした橋

ジョンヒョク・セリカップル同様に人気のソ・ダンとク・スンジュンカップル。この2人がキスをする、とてもロマンチックなシーンが撮影されたのは「忠州(チュンジュ)・弾琴(タングム)湖 虹の橋」。ジョンヒョク・セリと部隊員たちが再会した中央塔史跡公園にあります。夜になるとレインボーにライトアップするので、ドラマ気分を楽しめるでしょう。

【住所】忠清北道 忠州市 中央塔面 塔平里 3

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「Seri's Choice(セリズ・チョイス)」

セリが経営するブランド「Seri's Choice」の販売店舗として登場したのは「acredo清潭 (チョンダム)店」です。

第11話で第5部隊員とチョン・マンボクたちが、セリに会おうとセリズ・チョイスの本社にやってくるシーン。ここで本社として使われたのは「東亜デジタルメディアセンター」です。

また、第12話で第5部隊員とチョン・マンボクたちが忍び込むセリズ・チョイスのインテリア展示場として使われたのは「ヨンリム ホーム&リビング 仁川ギャラリー」。実際にインテリアブランドの展示場となっています。

いずれも短いシーンですが、セリの有能な経営者ぶりがうかがえたり、思いもよらぬトラブルが発生したりと、ドラマの中でも印象的なシーンとなっているので、愛の不時着ファンならぜひ足を運んでみたい場所です。

【住所】acredo清潭 (チョンダム)店:ソウル特別市 江南区 狎鴎亭路 410、東亜デジタルメディアセンター:ソウル特別市 麻浦区 上岩洞 1610、ヨンリム ホーム&リビング 仁川ギャラリー:仁川広域市 南洞区 古桟洞 712-10

  • 愛の不時着の韓国ロケ地

    「愛の不時着」は主に韓国国内で撮影されています

「愛の不時着」のスイスロケ地

愛の不時着は韓国だけでなく、海外でもロケが行われています。スイスはドラマの中でも重要な場所として描かれていますが、実際にスイスで撮影が行われています。

まずは印象的なシーンが多い、スイスのロケ地をご紹介します。

「オープニング」セリとジョンヒョクがすれ違うシーン

オープニング映像でセリとジョンヒョクがすれ違っているのは、スイス北部の都市「チューリッヒ」にある「リンデンホフの丘」という場所です。ここは最終話にも登場します。

セリとジョンヒョクが初めて出会う橋

実はパラグライダーで不時着する前に出会っていたセリとジョンヒョク。「パノラマブリッジ・ジーグリスヴィル」は、セリとジョンヒョクがはじめて出会った場所で、安楽死を望んだものの断られたセリが自殺を図ろうとしていた場所です。

地上180mほどに位置する吊り橋で、その高さは見ているだけでも足がすくむほど。聖地巡礼には勇気が必要になりそうです。

セリがジョンヒョクとダンを撮影する場所

吊り橋で自殺を図ろうとしていたセリに、ソ・ダンとのツーショット撮影を依頼しようと声をかけたジョンヒョク。セリは突然声をかけられ驚きながらも2人の撮影に応じます。

この撮影場所となったのが、ユングフラウにある「フィルスト」。ジョンヒョクの顔を見たセリが「彼女にはもったいない」とつぶやくのも印象に残るシーンです。

最終話、セリがパラグライダーをしているシーンもここで撮影されたといいます。

ジョンヒョクがピアノを弾くシーン

スイス留学中に兄の訃報が届き、帰国することになったジョンヒョクが水辺でピアノを弾くシーン。このシーンが撮影されたのはイゼルトヴァルトにある「ブリエンツ湖」です。エメラルドグリーンのあまりに美しい湖に、ぜひ訪れてみたいと思った人も多いのではないでしょうか。

ジョンヒョクが通う音楽学校

スイス留学中にジョンヒョクが通っていた音楽学校としてロケが行われたのは、ギースバッハにある「グランドホテル ギースバッハ」。

現在も宿泊可能なホテルなので、訪れた際にはギースバッハに泊まってさらにドラマの雰囲気を味わうのもよさそうですね。

「最終話」ピアノ演奏会会場のホテル

最終話、感動的なシーンでもあるピアノ演奏会の会場になっていたのは、インターラーケンにある「ヴィクトリア ユングフラウ グランドホテル&スパ」です。

この地を代表する5ツ星ホテルで大変格式があり、演奏会にふさわしい優雅な雰囲気の会場として登場しています。

  • 愛の不時着のスイスロケ地

    美しいスイスの風景がドラマを盛り上げます

「愛の不時着」のモンゴルロケ地

北朝鮮のシーンのいくつかはモンゴルで撮影が行われました。ドラマ内で重要な意味を持つシーンなので、強く印象に残っている人もいるのではないでしょうか。

平壌駅・開城駅

ドラマ中何度か登場した平壌駅・開城駅の撮影は「ウランバートル」で行われています。写真や映像で平壌駅や開城駅を見たことがある人なら、そのリアルさに驚いたかもしれません。

実際に運行されている列車を利用して撮影されたそうで、大変な撮影だったことが想像できます。

「第5話」セリとジョンヒョクが野宿した場所

平壌に向かう途中、セリとジョンヒョクが乗った列車が止まってしまい、野宿をすることになるあの名シーンが撮影されたのも「ウランバートル」です。

眠ったセリにジョンヒョクが肩を貸すなど、ロマンチックで印象深いシーンはお気に入りのシーンだという人も多いかもしれません。

  • 愛の不時着のモンゴルロケ地

    モンゴルでも印象的なシーンが撮影されています

「愛の不時着」のロケ地ツアーもおすすめ

韓国と北朝鮮を舞台にしたドラマ「愛の不時着」。2人のラブストーリーに夢中になっていると、撮影されたロケ地を知りたくなってきます。

今回は、愛の不時着の韓国国内にあるロケ地、さらにスイスやモンゴルといった海外でのロケ地も紹介しました。

ファンならばいつか足を運んでみたいところばかりでしたね。韓国国内の「愛の不時着」ロケ地を巡るツアーを開催している旅行会社もあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。