JR東日本は、新幹線高架上の雪を解かすスプリンクラーの点検に、AIを活用した「残雪検知システム」を昨年12月から上越新幹線に導入したと発表した。

  • 新幹線電気・軌道総合検測車「East i」(2013年撮影)

「残雪検知システム」は、新幹線電気・軌道総合検測車「East i」から高架上を撮影し、AIを活用して画像を解析することで、スプリンクラーの不具合によって生じる残雪を検知するシステム。「East i」の運転台にカメラを設置し、走行中に高架上を撮影。その画像を地上監視センターに送信する。センターで残雪を検知した場合は、作業員が現場に出向き、スプリンクラーの状態を確認する。

従来は作業員が高架上を歩き、スプリンクラーの状態を目視で確認する「歩行点検」を行っていたため、「残雪検知システム」の導入で省力化が図られるという。上越新幹線にて今シーズンの運用状況を確認した上で、東北新幹線や北陸新幹線への導入についても検討を進めるとしている。