LINEリサーチは1月20日、「高校生と投資」をテーマとしたアンケート調査の結果を発表した。調査は2021年12月8日~9日、LINEを利用している全国の高校生を対象にスマートフォンWeb調査にて行われ、1,045名から有効回答を得た。

  • 高校生の貯金

    高校生の貯金

調査によると、貯金をしている高校生は75%。貯金額については、16%が「貯金はしているが金額がわからない」と回答。金額がわかっている人の回答をみると、「1万円以上~3万円未満」(11%)が最も多く、次いで「1万円未満」「10万円以上~20万円未満」(ともに9%)、「5万円以上~10万円未満」(8%)と続、「50万円以上」という高校生も7%見受けられた。

  • 投資に興味がある理由

    投資に興味がある理由

続いて、株式・投資信託・FX・仮想通貨などの投資全般について、興味があるかどうかを聞いたところ、51%が「(どちらかといえば)興味がある」と回答。男女別にみると、女子高校生(42%)よりも、男子高校生(58%)の方が高かった。

投資に興味がある理由については、男子高校生は「資産を増やしたいから」「もうけたいから」(ともに42%)が最も高く、次いで「将来、役に立ちそうだから」(39%)、「おもしろそうだから」(38%)という結果に。一方女子高校生は、「将来、役に立ちそうだから」(47%)、「収入源を増やしたいから」(46%)、「金融の知識がつきそうだから」「株式優待などお得なことがありそうだから」(ともに40%)が上位に。

女子高校生は知識として、男子高校生は資産形成の方法としてそれぞれ投資に興味をもっている人が多い傾向となり、男女で興味や認識の違いがみられる結果となった。

  • 高校生が知っている金融商品

    高校生が知っている金融商品

次に、投資・資産運用に関する金融商品やサービスのうち、見聞きしたことがある程度のものを含め高校生が知っているものについて聞いた。その結果、男女ともに「株(国内株式 / 海外株式)」が約7割でトップに。2位は「暗号資産(FT、仮想通貨)」で5割程度。

学年別でみると、「NISA / つみたてNISA」「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」「外貨預金」が1~2年生よりも3年生で高い割合に。2022年から成年年齢が18歳になることで、NISAではジュニアNISAから一般のNISAが利用できるようになり、口座の開設なども親権者の同意なしにできることから、3年生は金融に関する知識が増えていくことものと推察される。

最後に、2022年4月からは高校の授業に「資産形成」の授業が導入されることについて、その授業を「受けてみたい」かと聞いたところ、66%が「(どちらかといえば)受けてみたい」と回答。「(どちらかといえば)受けたくない」という人は22%だった。