NHK Eテレで放送されている幼児向け番組「おかあさんといっしょ」。放送開始はなんと1959年で、それ以来、番組の構成は時代によって変えながら、母と子が一緒に楽しめる放送を今もなお続ける長寿番組です。

そんな「おかあさんといっしょ」の進行役といえば、うたのお兄さんとうたのおねえさん。童謡などの楽しいお歌をはじめお絵かきやおはなしなど、いろいろな楽しい時間を届けてくれる存在ですよね。

今回は、歴代うたのおねえさんを振り返るとともに、「歴代うたのおねえさんにまつわる思い出」をテーマとしたアンケート結果もご紹介します。

歴代うたのおねえさん一覧

歴代のうたのおねえさんは2025年11月現在、22人目です。

うたのおねえさんを新しい順に紹介します。 これだけでも長寿番組ということがわかります。

  • 【22代目】ながたまや
  • 【21代目】小野あつこ
  • 【20代目】三谷たくみ
  • 【19代目】はいだしょうこ
  • 【18代目】つのだりょうこ
  • 【17代目】茂森あゆみ
  • 【16代目】神崎ゆう子
  • 【15代目】森みゆき
  • 【14代目】しゅうさえこ
  • 【13代目】奈々瀬ひとみ
  • 【11代目】松熊由紀
  • 【11代目】斉藤伸子
  • 【10代目】小鳩くるみ
  • 【8代目】斉藤昌子
  • 【8代目】森晴美
  • 【7代目】瀬端優美子
  • 【6代目】片桐和子
  • 【5代目】中川順子
  • 【4代目】水谷玲子
  • 【3代目】竹前文子
  • 【初代】眞理ヨシコ
  • 【初代】中野慶子

次に歴代うたのおねえさんの在任歴とあわせて概要、アンケート取得時のユーザーコメントを紹介します。

【22代目】ながたまや

2022年4月からは前任の21代目うたのねえさんの小野あつこさんからバトンタッチして22代目にながたまやさんが担当。5歳からミュージカルに参加するなど、さまざまな歌やダンスの舞台に出演。高校の音楽家を卒業し、都内の音楽大学で声楽を学び、2022年3月に卒業予定。

期間:2022年4月 -

ユーザーコメント

  • 「元気があふれていて、子供たちが喜びそうだと思ったので。」(男性・67歳)
  • 「優しい笑顔と透き通る歌声が好き」(男性・30歳)
  • 「優しい笑顔でみていて気持ちいい」(男性・62歳)
  • 「元気をもらえるからです。」(女性・38歳)
  • 「優しいのが画面を通して伝わってくるし、芯が通っている人柄も素敵なので。もちろん歌もダンスも上手くて、見ていて幸せな気持ちになる。」(女性・34歳)

【21代目】小野あつこ

2016年から2022年3月まで担当の21代目うたのねえさんの小野あつこさん。東京音楽大学から大学院に進学し、うたのおねえさんのオーディションに見事合格を果たします。また、小野さんは4歳からピアノを始められていて、番組でも演奏を披露することがあります。

期間:2016年4月 - 2022年3月

ユーザーコメント

  • 「爽やかで気取りなく誰からも愛される性格ですね。」(男性・78歳)
  • 「子供が小さい時に一緒に見ていたのがあつこお姉さんでした。明るい笑顔と、時に見せる変顔がかわいいし、歌も安定していてとても大好きでした」(女性・39歳)
  • 「あつこお姉さんの歌がとても良かった」(女性・40歳)
  • 「歴代の中でも1番可愛らしい感じがあるから。」(女性・39歳)
  • 「登場する人が子供が親しみやすい人が多く見やすかったので」(男性・42歳)
  • 「笑顔が素敵で、発声も良く聞き取りやすいこと」(女性・48歳)
引用元:『おかあさんといっしょ』あつこおねえさん卒業 涙でゆういちろうお兄さんらに感謝 NHK Eテレの教育番組『おかあさんといっしょ』のオンライン取材会が16日に開催され、2016年4月から第21代歌のおねえさんとして活動してきた小野あつこが、今年度で番組から卒業することが発表された。取材会に参加した小野は涙ながらにこれまでの活動を振り返ると共に、周囲に感謝を述べていた。取材会には、第12代歌のお兄さん・花田ゆういちろう、さらには小野からバトンタッチし、第22代歌のおねえさんに就任したながたまやも出席した。

【20代目】三谷たくみ

20代目うたのおねえさんの三谷たくみさんは、2008年から2016年まで出演していました。8年間の在任は歴代で最長となっていますが、番組卒業後は芸能活動を休止されています。

期間:2008年4月 - 2016年3月

ユーザーコメント

  • 「みていた時期は短かったが、コミカルな動きと特徴的で優しい声は印象的だった。」(男性・40歳)
  • 「声がやさしさにあふれていて好きでした」(女性・44歳)
  • 「自分の子供の頃の時期にぴったりで1番見ていた。育児で辛い時も、おかあさんと一緒にたくさん助けられてきた。あのアイドルのようなかわいい顔にかわいい声。いつも元気をもらったし、子供達の憧れの存在だった。」(女性・44歳)
  • 「子供と一緒に見てて、優しい歌声で印象に残っているから。」(女性・50歳)

【19代目】はいだしょうこ

19代目うたのおねえさんは、はいだしょうこさんです。宝塚歌劇団卒業後、2003年から2008年まで出演しました。番組卒業後は、ミュージカルやドラマに多数出演したほか、タレントとしてバラエティ番組にも出演するなど、幅広い活躍をみせています。

期間:2003年4月~2008年3月

ユーザーコメント

  • 「自分の子どもの子育ての時にお世話になったのと、きれいなだけでなく面白いところも魅力的。」(女性・45歳)
  • 「息子が、ちょうど見ていた時期。今もバラエティに出ていて、天然なところがいい。」(男性・63歳)
  • 「自分が子育ての時に見ていました。癒やされます。」(女性・47歳)
  • 「宝塚で印象的だった」(男性・54歳)
  • 「きれいな顔ときれいな声がだいすきです」(女性・53歳)
  • 「可愛らしいしゃべり方なのに歌うと突然本格的な声になり顔も美しいが、バラエティ番組に出ると明るい性格でとても面白い人だから。」(男性・63歳)

【18代目】つのだりょうこ

つのだりょうこさんは、18代目うたのおねえさんとして1999年から2003年まで番組に登場。武蔵野音楽大学在学中から出演していますが、つのださんは声楽科ではなく器楽科でピアノ専攻だったそうで、おかあさんといっしょのコンサートではピアノを披露することもありました。

期間:1999年4月 - 2003年3月

ユーザーコメント

  • 「長女の時代のお姉さんで一番印象的でした。」(男性・59歳)
  • 「丁度、子供と一緒に見ていたから。」(女性・51歳)
  • 「子供たちのからみが楽しく明るくなる」(男性・64歳)
  • 「見ていたら、優しいお姉さんの笑顔にトリコになりました。」(男性・56歳)

【17代目】茂森あゆみ

17代目うたのおねえさんを担当した茂森あゆみさん。武蔵野音楽大学在学中に登場し、1993年から1999年まで出演しています。当時ともに番組を盛り上げていた8代目うたのお兄さん・速水けんたろうさんと歌った『だんご3兄弟』が大ヒットし、紅白にも出場しました。

番組卒業後も、ミュージカルへの出演やナレーションなど幅広く活躍しています。

期間:1993年4月 - 1999年3月

ユーザーコメント

  • 「子供が小さい時にだんご三兄弟を歌っていたので印象深いです。」(男性・57歳)
  • 「団子さん兄弟。よく聞いてました。」(男性・59歳)
  • 「明るく、笑顔が素晴らしく、小さな子供が本当に楽しそうに遊んでいました。」(男性・78歳)
  • 「子供が幼少の頃に出演しており、とてもチャーミングな笑顔が印象的だったから。」(男性・54歳)
  • 「子供と一緒に見ていて愛嬌がありニコニコしていて歌のお兄さんとも仲良さそうで見ていて安心感がありました。」(女性・54歳)

【16代目】神崎ゆう子

16代目うたのおねえさんは神崎ゆう子さんです。子どもの頃よりNHKの児童合唱団に所属しており、武蔵野音楽大学在学中にうたのおねえさんに就任。1987年から1993年まで務めました。

期間:(1987年4月 - 1993年3月)

ユーザーコメント

  • 「現在30代後半の子供たちが見ていた時代の歌のお姉さんでしたから。」(男性・74歳)
  • 「ちょうど子育て最中だったので、子供と一緒によく視ていました。」(男性・71歳)
  • 「昔の事なのであまり詳しくは覚えていませんが、とても美しい方で童謡にふさわしい遠くまで聞こえるような歌声で、あと非常に親しみやすい笑顔で好感が持てました。」(男性・63歳)
  • 「自分の長女である娘と、長男である息子が幼少の頃、毎回視聴していて、二人とも大喜びだった。実際に収録にも参加させてもらい、忘れられない記念となった。そのときのお姉さんである神崎ゆう子さんは笑顔が素敵で優しそうで、子ども達は「ゆう子お姉さん、ゆう子お姉さん」と視聴中もそうでないときも言っており大人になった今でも、懐かしそうに子ども達が話している。」(男性・64歳)

【15代目】森みゆき

15代目うたのおねえさんの森みゆきさんは、国立音楽大学在学中だった1983年から登場して1987年まで出演していました。番組卒業後は、結婚を機にアメリカへ移住されています。

期間:1983年4月 - 1987年3月

ユーザーコメント

  • 「かわいかったし声が良かった」(女性・54歳)
  • 「声が好きでかわいかった」(男性・49歳)
  • 「はつらつとしていてよかった」(女性・65歳)

【14代目】しゅうさえこ

14代目うたのおねえさんを務めたしゅうさえこさんは、1981年から1983年まで出演しています。小学生の頃から合唱団に入り、東京芸術大学の音楽学部声楽科を卒業。

現在も歌手として活躍しており、2001年には彼女が作詞・作曲を手掛けた『あ・い・う・え・おにぎり』がおかあさんといっしょの月の歌として採用されています。

期間:1981年4月 - 1983年3月

ユーザーコメント

  • 「ちょうど観ていた頃でした。」(男性・47歳)
  • 「名前を覚えている人だったから」(男性・60歳)
  • 「聞いていて良かったので選んだ。」(男性・58歳)
  • 「子供と見た。何回も見た」(男性・65歳)

【13代目】奈々瀬ひとみ

13代目うたのおねえさんとなる奈々瀬ひとみさんは、1979年から1981年まで出演しています。4代目うたのお兄さんである宮内良さんとともに番組を盛り上げました。

期間:1979年4月 - 1981年3月

ユーザーコメント

  • 「子供と一緒に見ていたが、子供が喜んでいた」(男性・75歳)

【11代目】松熊由紀

11代目うたのおねえさんは松熊由紀さんで、次に紹介する斉藤伸子さんとともに就任。「くまちゃん」の愛称で親しまれ、番組へは1974年から1979年まで出演していました。

期間:1974年4月 - 1979年3月

ユーザーコメント

  • 「見ていた時のお姉さんだったから。」(男性・52歳)
  • 「多分観てたのこの人だろうなと思い。」(男性・56歳)
  • 「多分自分が見てたであろう年代を選びました。名前だけ羅列されても分からないです。」(男性・55歳)
  • 「明るい雰囲気と声が好きだ」(男性・56歳)
  • 「とても可愛いからです。」(女性・75歳)

【11代目】斉藤伸子

斉藤伸子さんは、松熊由紀さんとともに11代目うたのおねえさんとして活躍。出演期間は1974年から1979年です。

期間:1974年4月 - 1979年3月

ユーザーコメント

  • 「見た感じが非常に良い」(男性・71歳)
  • 「おもしろい他にはないほかにはない」(女性・46歳)
  • 「優しい笑顔と歌声が好きです」(男性・57歳)

【10代目】小鳩くるみ

10代目うたのおねえさんに就任したのは、小鳩くるみさん。4歳から子役や童謡歌手として活躍していた小鳩さんは、1972年から1974年まで番組に出演しました。

番組卒業後は声優としても活躍。アニメ「アタックNO.1」では主人公・鮎原こずえの声とオープニングテーマを担当しています。 2019年には、ビクターエンタテインメントより「小鳩くるみベストコレクション アタックNO.1の歌~こどものうた」が発売されました。

また、鷲津名都江として目白大学の外国語学部教授を務めていたほか、児童文学研究者、翻訳家としての一面も知られています。

期間:1972年4月 - 1974年3月

ユーザーコメント

  • 「優しい笑顔が魅力的。」(男性・62歳)
  • 「自分が小さい頃に知っていたから、懐かしい。」(男性・71歳)
  • 「愛らしいお顔と優しい声が好きでした。」(女性・78歳)
  • 「昔懐かしいアイドルだったから。」(男性・82歳)
  • 「元祖アイドルみたいなかわいらしさが魅力。」(男性・75歳)
  • 「歌のうまいお姉さんのイメージ、番組を止めても童謡・唱歌などを聞いたりしました。」(男性・69歳)

【8代目】斉藤昌子

森さんとともに8代目うたのおねえさんを担当した斎藤昌子さんは、1970年から1972年まで出演。番組卒業後はソプラノ歌手として活躍したほか、劇団四季のミュージカルにも出演されていたようです。

期間:1970年4月 - 1972年3月

ユーザーコメント

  • 「歌声がきれいで、親しみやすかったから」(61歳・男性)

【8代目】森晴美

8代目うたのおねえさんの森晴美さんは、後述の斎藤昌子さんとほぼ同時期に番組に出演。宝塚歌劇団出身で、退団後の1970年から1971年までうたのおねえさんを務めました。

期間:1970年4月 - 1971年11月

ユーザーコメント

  • 「子供に安心を与える、優しい笑顔が好き」(男性・76歳)

【7代目】瀬端優美子

瀬端優美子は7代目うたのおねえさんとして活躍。6代目の片桐さんとは同じオーディションで合格しますが、片桐さんとは半年ほど時期をずらして出演していたようです。1967年から1970年までの期間、番組出演していました。

期間:1967年8月 - 1970年3月

【6代目】片桐和子

6代目うたのおねえさんは片桐和子さんです。大学の声楽科卒業と同時にうたのおねえさんとしてデビュー。番組へは1967年から1970年まで出演していました。番組卒業後は、カルチャースクールなどで音楽講師をされています。

期間:1967年4月 - 1970年3月

【5代目】中川順子

5代目うたのおねえさんの中川順子さんは、1964年から1967年まで出演しました。友人だった4代目の水谷さんをきっかけに、うたのおねえさんのオーディションに挑戦されたそうです。

期間:1964年10月 - 1967年7月

【4代目】水谷玲子

水谷玲子さんは4代目うたのおねえさんで、1964年から1967年まで出演していました。番組卒業後は、おかあさんといっしょ30周年の1989年時点でアメリカ在住とされていました。5代目うたのおねえさんの中川順子さんとは、高校の頃からの友人だったそうです。

期間:1964年4月 - 1967年3月

ユーザーコメント

  • 「もう随分昔になりますが、保育園に通ってた頃は、毎日見てました。」(男性・69歳)

【3代目】竹前文子

3代目うたのおねえさんとして活躍した竹前文子さんは、1962年から1964年まで出演。番組卒業後も、子どもへの音楽指導など、音楽関連の仕事を続けているようです。

期間:1962年10月 - 1964年3月

ユーザーコメント

  • 「ちょうど自分が子どもの頃に見ていたリアルタイムな歌のおねえさんだからです」(52歳・男性)

【初代】中野慶子

初代うたのおねえさんは、中野慶子さんと、次に紹介する眞里ヨシコさん。当初は「うたのえほん」という幼児向けの歌番組で、中野さんと眞理さんが隔週で担当していました。 中野さんは1961年から1964年まで出演しています。

期間:1961年4月 - 1964年9月

【初代】眞理ヨシコ

中野さんとともに初代うたのおねえさんに就任した眞理ヨシコさん。音楽大学の声楽科在学中の1961年から1962年まで出演していました。番組卒業後は声優としても活躍。 眞理さんは、昭和38年に子ども向けの歌としては大ヒットとなった『おもちゃのチャチャチャ』で、第5回日本レコード大賞童謡賞を受賞しています。

期間:1961年4月 - 1962年9月

ユーザーコメント

・「懐かしい。うちの息子が小さかった頃よく一緒に見ていました」(70歳・男性)

ここまでは歴代うたのおねえさんそれぞれを紹介しましたが、おねえさんのイメージについてもアンケートを取得、結果とコメントを下記にまとめました。

歌のおねえさんのイメージは?

歌のおねえさんといえば明るく、親しみやすく歌が上手というのイメージのようです。歴代のおねえさんたちは、子どもたちに笑顔と音楽を届け、家庭に楽しさを広げてきましたことが調査結果からわかります。

  • 明るい(笑顔が素敵)(31.7%)
  • 親しみやすい(話しやすそうな雰囲気)(19.6%)
  • 歌が上手(音楽のプロフェッショナル感)(18.3%)
  • 元気をくれる(見ているだけでパワーをもらえる)(14.1%)
  • 頼れる(子どもを安心させる存在)(5.3%)
  • 面倒見がいい(子どもに寄り添う感じ)(4.2%)
  • ダンスが得意(動きが軽やか)(2.0%)
  • おしゃれ(衣装や髪型が印象的)(1.3%)

あなたが好きな歴代うたのおねえさんは誰?

いつの時代も、明るく元気な歌声で子どもたちを楽しませてくれていたうたのおねえさん。その歌声が、多くの人の記憶に残っていることがうかがえるアンケート結果となりました。あなたの好きなうたのおねえさんは誰でしょうか?

調査対象: マイナビニュース会員
調査方法:インターネットログイン式アンケート

1回目
調査時期:2021年11月26日
調査数: 男女合計527人(男性: 415人、女性: 112人)

2回目
調査時期:2025年11月07日
調査数: 男女合計501人(男性: 370人、女性: 131人)